- Amazon.co.jp ・本 (510ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344409835
感想・レビュー・書評
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「70年代末、東京・立川。コーちゃん、ヤッコ、メギちゃん、小田嶋、ドッチン、キャーム、錦組中学生6人が、隣町・羽衣組との勢力争いを皮切りに、ケンカの強い連中と闘っていく。ついに卒業式、最強の軍団と多摩川での決戦を迎えるが…。みんなワルくてボロかった。でもそれがオレたちの“永遠”だった。殴り殴られ泣き笑う、青春小説の傑作誕生。」
ゲッツ板谷[ゲッツイタヤ]
1964年東京都生まれ。作家。十代のころは暴走族やヤクザ予備軍として大忙し。その後、紆余曲折を経てライターに
「ワルくてボロい、ワルボロ中学生たちが一生懸命生きている。世代が近いせいかもしれないけれど、あの頃の、あの年頃のヒリヒリとした心の痛みが一気に蘇る。素直になれなくて、わざわざ自分を傷つけてはその痛みに生きている実感を得ていたあの頃を思い出し、大声でわーっ!と叫びたくなった。
ケンカの描写が妙にリアルで、読んでいると思わず痛っ!と顔をしかめたくなるけれど、なぜだか後味がさわやかで胸がスカッとする。このワル達は誰のせいにもしないからかもしれない。自分達が暴れる原因を親のせいにも、学校のせいにも、世の中のせいにもしない。ケンカ相手にも恨みはさほどない。カッコ悪い自分を見せ合い、笑い合う事が出来る大切な仲間たちとの友情と信頼を深めるためのケンカなのだ。」
(『小泉今日子書評集』の紹介より)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
まわりの大人たちへの顕せない感謝が滲み出ていて良かったです
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不良青春もの。面白かった。クローズの様な華やかさはないものの人間臭い登場人物は全て素敵。笑いあり、涙ありの作品。ある意味ジェットコースターの様な自叙伝。映画も見てみたい。
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どこまでが本当の話なのか、誇張されているのか。よくわからんが、昔のツッパリヤローの固い絆で結ばれた笑いと友情で満たされたストーリーはそれなりに楽しめた。
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面白い。明け方3時半までかかって読んで、次の日の仕事がきつかった。噂ででてくる不良が、敵か味方か。ダメな奴が成長?して、役立ってくるとか、誰がラスボスか。旧くは、男一匹ガキ大将かリングかの、正しい継承。映画も見てみるかっと。
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70年代末期に繰り広げられるゲッツ板谷の自伝的な10代の物語です。「みんなワルくてボロかった」このキャッチコピーを考えた人はすごいと思いました。まる。
ライターで有名なゲッツ板谷ですが、これは彼が初めて書いた自伝的な小説です。彼のムチャクチャ立った十代がすごく鮮やかに描かれていて、とても面白かったです。立川には東京にいたころに仕事でよく行っていたので、この本を読んでいて地名が出てくると『あぁ、あそこか』と場面を思い浮かべることができました。
内容そのものに関してはケンカ。ケンカ。ケンカ。またケンカとよくもまぁこんなにケンカができるほどケンカ三昧です。特に朝鮮高校の生徒との対決シーンや卒業式での最後の戦いはすごく印象に残っています。そんな日々でもその中でもヒロイン(映画版では新垣結衣さんが演じていましたね)との切なくて淡い恋があったり、青春小説としては出色の出来ばえだと思います。
僕は彼のような10代は送っていませんし、そのころ付き合っていた友人も今では疎遠になってしまっているので彼らがのことがある意味ではうらやましいなと、そんな風に思っている自分がいます。そして、この本を読んでいる間はずっとザ・クロマニヨンズの「ギリギリガガンガン」が頭の中で流れていました。 -
ゲッツ板谷が大好きな人だけ読めばいいと思う。長いしw
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おもしろい
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かっこいいなぁー。
こーゆーシンプルさには憧れるとこ多い。
僕らが生きてたトコにはくだらない複雑さが多すぎた。
なんてことを思い出せる物語。 -
読み出したら止まらなくなって幸い土曜日に読み始めたので
不眠不休で読めた。本当は恐い内容なのに
あまり、同情せずに読めた。中学生の話とは
信じられない。