ふたつの季節 (幻冬舎文庫)

  • 幻冬舎 (2007年8月2日発売)
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本 ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784344409972

感想・レビュー・書評

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  • 臨床検査技師を辞めカリフォルニアに留学した二十九歳の多希の、外国での大学生活や八歳下の領らとの日々に引き込まれた。理屈でなさがふくよかで人間という感じで興味深い。若くて甘えの滲む領を振り切れない、途中トニーと付き合う多希も、領に恋するアンや、彼女や多希に一貫した態度を取れない領も、皆どこか愛しい。

  • 自分の留学と重なることもあり、そしてそれ以上に努力してのし上がる姿に刺激を受けたという意味で好評価。恋人に振り回されながら、傷つきながら、でも自分のすべきこと目的を決して心のどこかでしっかり認識しながら、前に前に進む姿に尊敬。私はダメだったから・・。
    人間言い訳はダメだね。弱いのは結局他者が原因や要因ではなく自分。自分次第で乗り越えられる。たとえどんなことがあったとしても。。
    本当に刺激を受けた意味で大切な本。

  • 意外におもしろかった。
    私も30代でニューヨークに留学したので、
    こういう心理はよくわかるし、
    実際、こういう状況に
    ハマっていった日本人の友人は数知れず…。
    海外留学経験者には、きっと共感できるところが
    多いんじゃないかな。

  • 主人公がなんだか定まっていない感じがしました。そのちぐはぐさがいいのかもしれないけれど、こういう女性がリョウにここまでするだろうか?と疑問が付きまとってなんだか素直に読めなかったです。

  • 10/09/10読了 揺れる気持ちが伝わる。けど、同情できない部分が多すぎた。

  • (『29歳(トゥエンティ・ナイン)』改題)

    20代最後にアメリカへ留学した多希と8歳年下の領。
    ……領、訳分からん~!自分勝手!って、はじめはなんだかイライラ。
    でも、恋愛に揺れながらも自分の目標を掴もうとする
    多希の姿には、刺激を受けた気がする。
    こんな風に本当に何かに打ち込んだことって
    自分自身が強くあるために努力し続けたことって、
    私は今まで無い気がする……。
    なんだか呆気なく20歳を迎えてしまった自分自身のことを思い返すと、
    30歳っていう節目を迎えるまでに
    私も自分の道を見つけたいなぁって思う。。☆彡
     
    (2007.02メモ→2010.04ブクログ)

  • ちぁき予約済

  • 読んでいて始終もどかしかった。それが狙いなのかもしれない。でも私には面白いと思えなかった。あそこまでひたむきに努力する彼女はすごいと思うし、留学生崩れという言葉が大嫌いになるのもわかる。でも、ただ男に振り回されてるだけなんじゃないの?そこまで自分に厳しく出来るのに、どうして彼にはそういう態度なのか理解できなかった。彼女は私と違って大人なのかな。

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