さよならの代わりに (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (522ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344409989

感想・レビュー・書評

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  • まだまだ駆け出しの劇団員として役者をやっている和希は、稽古の後の裏口で美少女の祐里と出会う。
    謎の多い少女と出会ってから和希は振り回されっぱなし、やがて劇団の根幹を揺るがすような事件まで起きてしまう。
    プロローグで「未来から来たという女の子」の話が出てくるので、祐里の謎の多い行動はは未来から来ているからなの?それとも嘘をついているの?と、最後までどきどきしながら読んだ。
    ちょっと切ない。

  • 幻冬舎文庫の「心を運ぶ名作100」で重版されたものを購入。
    「慟哭」や「症候群」シリーズでしか作者を知らなかったので、軽く明るい文体に引きこまれた。
    あとがきにもあったけど、徹底的に無意味な物語である。
    結局歴史は変えられず、祐里は消えてしまう。
    そのあがきにも見える必死さが次第に心を打つ。
    理屈にはあわなくても希望を持ってしまう人の心のありようが切ない。
    祐里がなかなか事情を説明できないわけが、圧倒的な孤独を伴って伝わってくるラスト。それを受け止める和希はひとつ成長するのだ。智美さんがもうちょっとガッツリ絡むのかと思ったけどそういうわけでもなかったのがちょっと残念。

  • 未来から来たという美少女。
    彼女は今から起きる殺人事件を防ぐためにと和希に現場を見張っていてくれと頼む。
    半信半疑ながらも受け入れるが、未来から来たなんて到底信じられるはずもない。
    しかし、そこから彼女の言うことばかりが起こってくる。
    謎が謎を呼ぶ展開。

    2018.3.3

  • 手の込んだ話で、とても楽しめた。話のあちこちにトリックを解く鍵が散りばめられていた。色んな登場人物の切なさも感じ、笑いもあって、青春ミステリというのも頷ける。和希君の人の良さにもホッコリした。

  • 自分の好きなシチュエーションに時間ものがある。なぜ時間ものが好きなのかと問われるとそれはもとに戻せない、さきに進めない世界であるからだ。
    この作品もタイムスリップを扱っている。

    劇団うさぎの眼の新米役者、和希の前に現れた少女祐里、彼女は27年後の未来からやってきたという。そして和希に近づいた目的は劇団内で起きた殺人事件の容疑者を救うことだった。だが殺人事件は起きてしまい容疑者はつかまる。彼女と容疑者との関係は?そして未来から来たという真意は?

    謎をちりばめながらも軽妙なタッチで迫る。いちおう青春ミステリーとなってるが本書はれっきとしたSFだ。筒井康隆の時をかける少女、眉村卓のなぞの転校生を思わせるストーリーにわくわくさせられる。

    一応トリックはあるが大したものではない。ひょっとしたら貫井ファンの人からみればこんなのでは納得できんとブーイングが起きるかもしれないがSFとしてみればよく出来た作品である。

    時間を越えたトラベルロマンス、時には面白いですよ。


  • 2007年2月6日読了。素直に淡々と読めました。昔の貫井作品を何冊か読んでいたんだけど、それに比べるとなんとも柔らかくなったなぁと思います。作風というか書き味というか。落ちついた面白さがあります。気持ち悪い殺人シーンもないし。ただ、このジャンルはサスペンスになるのかラブロマンスになるのか、どっちなんだろうね。サスペンス色を求めるなら他の作品を探すべき。とても中学生ぐらいが読みそうで、大人としては物足らない作風だと思います。

  • この作者の作品はほとんど好きだけど、これは面白くなかった。
    設定的に当たり前かもしれないけど、秘密を全然打ち明けてこなくて読んでてイライラしたし、ヒロインの性格が悪すぎるように感じた。そう感じさせる作者の筆力かもしれませんが。

  • 最近、時空を超えてやって来る人物が登場する話が多いのか設定に新鮮味を感じられなくなってしまいました。
    起きてしまった殺人事件を未然防ごうと、未来からやって来た・・・
    この作者のイメージとは少々違った軽いミステリーでした。

  • 劇団“うさぎの眼”に所属する駆け出しの役者・和希は、ある日、祐里という清楚な美少女に出会う。祐里に劇団の看板女優の控え室を見張っていてほしいと言われ、妙な頼み事をするものだと思いつつも引き受けるが、ほんの数分見張りを外れたすきに、その女優が殺害される。何か知っているにちがいない祐里に問いただしたところ、祐里は27年後の世界からタイムスリップしてきたと言う。容疑者は祐里と繋がりのある人物で、無実なのに逮捕されてしまった。この逮捕は、未来の祐里の人生に影響を及ぼしたため、冤罪を晴らしたくてタイムスリップしてきたらしく……。

    この著者は作品ごとに作風がコロリと変わる不思議な人。ハードボイルドな『慟哭』、小学生の「僕」視点の『プリズム』などが好きでした。『追憶のかけら』(これまた分厚く659頁也)については、途中まで至上のおもしろさ。怒濤の勢いで読ませますが、ラストはメロドラマが入ってガックリ。本作はガックリではないけれど、そういうオチにしちゃうのねとしんみり。ミステリというよりは圧倒的に青春ものです。

  • 未来からきたという時点でちょっと興味が失せる。が貫井徳郎なので先を読む。
    そしてミステリであり、ラブストーリーでもある。

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