さよならの代わりに (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 583
レビュー : 67
  • Amazon.co.jp ・本 (522ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344409989

感想・レビュー・書評

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  • まだまだ駆け出しの劇団員として役者をやっている和希は、稽古の後の裏口で美少女の祐里と出会う。
    謎の多い少女と出会ってから和希は振り回されっぱなし、やがて劇団の根幹を揺るがすような事件まで起きてしまう。
    プロローグで「未来から来たという女の子」の話が出てくるので、祐里の謎の多い行動はは未来から来ているからなの?それとも嘘をついているの?と、最後までどきどきしながら読んだ。
    ちょっと切ない。

  • 幻冬舎文庫の「心を運ぶ名作100」で重版されたものを購入。
    「慟哭」や「症候群」シリーズでしか作者を知らなかったので、軽く明るい文体に引きこまれた。
    あとがきにもあったけど、徹底的に無意味な物語である。
    結局歴史は変えられず、祐里は消えてしまう。
    そのあがきにも見える必死さが次第に心を打つ。
    理屈にはあわなくても希望を持ってしまう人の心のありようが切ない。
    祐里がなかなか事情を説明できないわけが、圧倒的な孤独を伴って伝わってくるラスト。それを受け止める和希はひとつ成長するのだ。智美さんがもうちょっとガッツリ絡むのかと思ったけどそういうわけでもなかったのがちょっと残念。

  • 劇団内で起きた殺人事件。時を同じくして現れた女の子は未来から事件を防ぐために来た、と。単なるミステリなのかSFなのか、知らずに読む方がいい。

  • 未来から来たという 謎だけで最後まで読んだ。それがないとちょっと退屈

  • 『修羅の終わり』に続き、貫井作品二十二作目。SF青春ミステリ。雰囲気は同著『明日の空』に近い…かな。和希×祐里ではなく、和希×智美の方が個人的には読みたかった。智美さんのサバサバしたお姉さんキャラが好き^^ まぁ、そこそこ面白かったから良しとしよう!星三つ半。

  • 未来から来たという美少女。
    彼女は今から起きる殺人事件を防ぐためにと和希に現場を見張っていてくれと頼む。
    半信半疑ながらも受け入れるが、未来から来たなんて到底信じられるはずもない。
    しかし、そこから彼女の言うことばかりが起こってくる。
    謎が謎を呼ぶ展開。

    2018.3.3

  • 手の込んだ話で、とても楽しめた。話のあちこちにトリックを解く鍵が散りばめられていた。色んな登場人物の切なさも感じ、笑いもあって、青春ミステリというのも頷ける。和希君の人の良さにもホッコリした。

  • 自分の好きなシチュエーションに時間ものがある。なぜ時間ものが好きなのかと問われるとそれはもとに戻せない、さきに進めない世界であるからだ。
    この作品もタイムスリップを扱っている。

    劇団うさぎの眼の新米役者、和希の前に現れた少女祐里、彼女は27年後の未来からやってきたという。そして和希に近づいた目的は劇団内で起きた殺人事件の容疑者を救うことだった。だが殺人事件は起きてしまい容疑者はつかまる。彼女と容疑者との関係は?そして未来から来たという真意は?

    謎をちりばめながらも軽妙なタッチで迫る。いちおう青春ミステリーとなってるが本書はれっきとしたSFだ。筒井康隆の時をかける少女、眉村卓のなぞの転校生を思わせるストーリーにわくわくさせられる。

    一応トリックはあるが大したものではない。ひょっとしたら貫井ファンの人からみればこんなのでは納得できんとブーイングが起きるかもしれないがSFとしてみればよく出来た作品である。

    時間を越えたトラベルロマンス、時には面白いですよ。


  • 2007年2月6日読了。素直に淡々と読めました。昔の貫井作品を何冊か読んでいたんだけど、それに比べるとなんとも柔らかくなったなぁと思います。作風というか書き味というか。落ちついた面白さがあります。気持ち悪い殺人シーンもないし。ただ、このジャンルはサスペンスになるのかラブロマンスになるのか、どっちなんだろうね。サスペンス色を求めるなら他の作品を探すべき。とても中学生ぐらいが読みそうで、大人としては物足らない作風だと思います。

  • この作者の作品はほとんど好きだけど、これは面白くなかった。
    設定的に当たり前かもしれないけど、秘密を全然打ち明けてこなくて読んでてイライラしたし、ヒロインの性格が悪すぎるように感じた。そう感じさせる作者の筆力かもしれませんが。

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著者プロフィール

1968年東京都生まれ。93年『慟哭』でデビュー。2010年『乱反射』で日本推理作家協会賞、『後悔と真実の色』で山本周五郎賞を受賞。他書に『天使の屍』『崩れる』『灰色の虹』『新月譚』『微笑む人』『ドミノ倒し』『私に似た人』『我が心の底の光』など多数。

「2018年 『女が死んでいる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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