半島を出よ〈上〉 (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 3470
レビュー : 290
  • Amazon.co.jp ・本 (509ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344410008

感想・レビュー・書評

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  • これは間違いなく異常な小説だ。読み始めて、これは映画だと思ったけれど、そんな生半可なものではない。映画の含む情報量を文字に置き換えようという無謀な試みにも思えるのだ。むろん、それで映像を凌駕することは不可能だが、不可能な試みが実践されているのを目撃するとなるとまったく話は別だ。とにかく読みながらずっと驚いている。失礼ながら、村上龍はどうかしているのではないか。いや、これは掛け値なしの褒め言葉だ。本書の痩せ細った修辞が川辺の小さな集落だとすれば、本書の情報量は、集落を襲う大洪水だ。

  • 現に今ある問題を浮き彫りにしつつ膨大な量の情報収集力をみせつける。頑張って読んだ感もあるが読後は悪くなかった。というかもう読み終わってしまったのかという寂しさを感じた。村上龍さすが!

  • 住基ネットの危険性はマイナンバーの危険性に通じる。インシデントはほとんどの場合人間の運用から生じる。

  • 250頁で挫折。

    落ちぶれた日本に、北朝鮮の特殊部隊が乗り込んで福岡を制圧する…ってお話でテーマだけ見ると凄く面白そうなんですが、とにかく無駄な描写が多すぎて話のテンポが悪い。

    こういう文章が苦手なので、途中で返却します。

    テーマが良いだけに残念です。

  • コテコテだけどものすごく面白い。公園のホームレスなどの退廃的な描写はさすが村上さん。なんだか預言書めいている。

  • マイナンバー制度が普及した世界で、漏洩した際のリスクを予見?という文章をどこかで読んで手にとるが、10年前の時点から、フィクションの形で、日本社会の脆弱性をえぐった作品。暴力描写は目に痛いほど、けど、必要悪としてやっているのだろうな、と。「おまけにそいつはコードを最初から持っていないんですよ。売ったわけじゃなくて最初から持っていなかったんです。とんでもないことをしでかしたやつに決まってますよ」p.35/愛想がないとか、無口だとか、挨拶をしないとか、同意しないとかそんなことはどうでもいいことだという暗黙の了解のようなものがあって、タテノはそういう感じが嫌いではなかった。p.100/住民票コードそのものは最高度のセキュリティシステムで万全に守られているが、住民票コード自体が漏れ出てしまうと行政インターネットデータベースや民間の各機関のデータ検索が可能になり、極端に言うと住民票コードに結びついているありとあらゆる個人情報が入手できる。p.361/前々から決めていたから変更はできないと、ただそれだけの理由で住民票コードの納税者番号への転用を決めたのだ。p.426

  • すごい小説だ。

  • 「緊張や恐怖から目を背けたいから笑うのだ。」

    福岡が北朝鮮軍により侵略された。9人の北朝鮮特殊部隊が、福岡ドームを占拠。日本政府が素早く対応できず、他の北朝鮮特殊部隊の無血入国を許す。

    実際にありそうな話だと感じた。
    とても面白い。

  • 上巻読むのに何ヶ月かかっているのか....
    なんか、どーしても今の日本とかぶる気がして、読んでて気分が凹む。下巻は....無理かも....

  • リアリティがあるエンターテイメント。満足度8

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著者プロフィール

1952年長崎県生まれ。76年に『限りなく透明に近いブルー』(第75回芥川賞受賞)でデビュー。2003年には、514の職業を紹介した『13歳のハローワーク』が125万部を超えるベストセラーに。財政破綻した近未来日本を舞台にした『半島を出よ』(05年)では野間文芸賞を受賞。10年には『歌うクジラ』(毎日芸術賞)を電子書籍として刊行。 近著に『55歳からのハローライフ』、『オールドテロリスト』などがある。16年に『日本の伝統行事 Japanese Traditional Events』を刊行。

「2018年 『収録を終えて、こんなことを考えた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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