半島を出よ〈上〉 (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 3475
レビュー : 290
  • Amazon.co.jp ・本 (509ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344410008

感想・レビュー・書評

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  • 日本の平和ボケを思い知らされる作品である。上巻はそこまで入れ込まないが、下巻は本当に話にのって読めて面白い。傑作だと思う。
    あまり本を他人に貸すなんていうことはしないが、これは友人にすすめて、貸した。返ってくる気配がないので自分用に買おうかとも思う。

    登場人物がとにかく多いが、一人ひとり個性的で、あまり混乱することはない。
    これを読んでから『昭和歌謡大全集』を読んだのだが、衝撃的だったのは、この話の舞台の日本は調布市をイシハラ・ノブエに爆破されたことのある日本だったということだ。

  • ここまでいろんな面を入れて、しかもディテールを書き込めるのがすごい。閣僚に対してイシハラグループの個性とか。遠征軍兵士は出生で個性付け。

    もっと伏線があるかと思った。最初のは昭和歌謡大全集からのつなぎだけだったのか。
    爆破は治安維持側も占拠側も想定しそう。初動でも政府は武装解除を要求するだろう。反乱軍だろうが難民だろうが亡命者だろうが。911以降に書かれてるので、武装解除に応じないならテロリスト指定、というのも当然あるはず。
    九州弁とくくるが、福岡弁以外も言葉遣いも気になったが福岡以南の人も混ざってるという描写だった?

  • 北朝鮮の武装コマンドに占拠された九州。日本の政府の情けなさと、日本国民の削がれた防衛本能が実にリアルに描かれる一方、村上氏特有の殺伐とした非現実的な人物描写に寝る間も惜しんで読んでしまった。
    特に、日本人からすれば想像を絶する非情な訓練を受けた北朝鮮の兵士たちと、村上ワールドの猟奇的な少年たちが対峙するということで、一体どんな戦いになるのだろうと、待ち望んだのだが、上巻では、少年たちは動き出さんのかい!と、読み終わってから突っ込んでしまった。
    しかし、北朝鮮はとても他国における北朝鮮の情報に敏感で、テレビなどで北朝鮮が取り上げられると諜報部が必ず目を通していると聞いた。この小説もきっと読んでいるはずで、真似されたらどうしようとひやひやしてしまう。

  • 前から気になってた本。表紙をデザインした人を追いかけた番組があって、そこでこの本を知った。もう何年も前の事だけどね。

    んー、ダラダラ長い。でも、無さそうで有りそうな?少しリアリティがある。最後のドンパチだけ良かったな。下巻に上手く続けたと思う。このドンパチが無ければ読むのやめてたわ。まぁイシハラ軍団が気になるけどね。

    しかし北朝鮮の軍隊が素晴らしく、日本人がダメダメに書かれてあるのが納得出来ない。北朝鮮の軍隊ってそんなにスゴいのかな?とりあえず下巻に続いてみる。

  • 読了日2010/02
    やっとやっとやっと、上巻読み終えました。長かった~
    すごい情報量と登場人物の多さに圧巻!
    所々流し読みしないと、すべてを理解しようとしたらわけわかんなくなっちゃいそう。

    でも、舞台が福岡で、実在する建物がたくさんあるので、リアリティがありすぎて、ちょっと怖い。
    自分が住んでる住所もでてきてビックリ!

    プロ野球の開幕戦が行われている福岡ドームが北朝鮮の兵士9人に乗っ取られる。
    平和ボケの日本人は戦う事を知らず、あっさり占領されてしまう。
    そして、日本の政治家たちは福岡を封鎖し切り離してしまう。

    本の舞台は2010年!今年なんです。
    ここまでひどい経済状態にはなってないけど、近いものがあって、ほんとにあと数年後には、この本のように、失業者があふれ、町中浮浪者だらけになりそうで怖いなぁ。
    そして、全く頼りにならない政治家たち・・・
    アメリカに見放され、中国に嫉妬し、北朝鮮に乗っ取られる。哀れな日本。

    下巻で、日本がどんな抵抗をするのか。
    楽しみだけど、あと半分かと思うと疲れちゃうな(笑)

    あと、本中の福岡弁はひどい・・・
    福岡弁じゃないと思うんだけど。こんな方言つかわな~いって言う所がいっぱいで許せないな!

  • もちろんフィクション作品だが、妙にリアリティがあり、北朝鮮が実際攻めてきたら起こり得ると思う。そんな予言書的な印象でした。

  • 上は面白かった

  • 長すぎる。本筋とはあまり関係のない、武器についての延々とした演説とか、東京での緊急対策本部での描き方などはもっと省略したほうが、すっきり読みやすくなるのではないか?
    結局最後は尻切れとんぼのように終わってしまった。

  • 住基ネットの危険性はマイナンバーの危険性に通じる。インシデントはほとんどの場合人間の運用から生じる。

  • 上巻はオモシロイ…

著者プロフィール

1952年長崎県生まれ。76年に『限りなく透明に近いブルー』(第75回芥川賞受賞)でデビュー。2003年には、514の職業を紹介した『13歳のハローワーク』が125万部を超えるベストセラーに。財政破綻した近未来日本を舞台にした『半島を出よ』(05年)では野間文芸賞を受賞。10年には『歌うクジラ』(毎日芸術賞)を電子書籍として刊行。 近著に『55歳からのハローライフ』、『オールドテロリスト』などがある。16年に『日本の伝統行事 Japanese Traditional Events』を刊行。

「2018年 『収録を終えて、こんなことを考えた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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