半島を出よ〈上〉 (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 3471
レビュー : 290
  • Amazon.co.jp ・本 (509ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344410008

感想・レビュー・書評

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  • 後半が気になるんだけど、イシハラ軍団、なぜか共感しちゃうんだよね。そんな犯罪犯さないけど。

  • 村上龍さんの本は、読むときにいつも覚悟をします。それは、書かれている世界観に身をキチンと置くこと。そうでないと、こっちが読んでいて置いて行かれる気分になります。

    本書は近い未来の日本の話なので、あっさり身を置けます。そして読み進めるうちに、この国の現状と重ねて考え、「この国は大丈夫だろうか」という不安を覚えます。

    上巻を頑張って読んで、
    途中進みづらいかもしれないけど、
    是非怒涛の下巻(ラスト)へ進んでください!

  • 2016/02/13
    ちょうど先日某国がミサイル発射実験を行い、それについて様々意見がテレビなどで飛び交う中上巻読了。
    近い将来同じようなことが起こっても不思議ではないほど設定がリアル。

  • これはすごい小説だ。発想、スケール、リアリティ、すべてが壮大。これぞ村上龍なクドクドした描写を必死に乗り越えていった先にものすごい世界が目の前にひらける。
    膨大な数の登場人物が出てきて、しかも全員主人公並みの重要性があり、このクドクド描写のおかげで、ひとりひとりを立体的にとらえられて自分の中でしっかりイメージしながら読み進めていった先に、言葉にならないすごい世界が広がっていた!
    自分の脳内にハリウッド映画ばりのスケールのイメージが広がる面白さを久しぶりに体験できました。
    でもチョットこわかったから☆4つ・・・。

  • まず、こんな小説が書き上げられるということに、ただ驚愕するばかりである。龍氏本人も、この小説の構想を思いついたとき、書くのは無理なのではないかと思ったと、後書きで語っている。
    それだけテーマが突拍子もなく、また北朝鮮というヴェールに包まれた国の中枢の実態を把握するために、北朝鮮に関連する書籍を片っ端から読んだそうだ。
    北朝鮮のコマンドが日本の主要な拠点を占拠するという冒頭のストーリーは、フィクションと捉えていい。しかし、その後彼ら北朝鮮のコマンドの行動に対する日本政府の決断力の無さと日和ったリアクションは、まさに現在のそれを象徴している。
    最後は意外な形で事態が終息するのだが、そこは物語の面白さであって、日本の希望を筆者がそこに託しているとは思えない。
    本書に通底する重要なテーマは、あくまでも不測の事態に直面した時にまずやらなければならならい、優先順位の決定と迅速な実行、リスクへの対応、それらができない組織に未来はないということだ。

  • まるで原発事故の際の政府対応記録を読んでいるようであった。
    他国がどんな戦略で臨んできているか読まない政府、自らの立てた前提・仮説を超えて状況を理解できない官僚、国家総体として難事の際に毅然とした決断を取れない大臣・・・。
    物語は社会のアウトサイダーによる反撃で終焉を迎えるのであるが、著者のイマジネーションにおいて、平時の官僚・政府を観察する限り、政府の自立的な対応あるいは危機対応行動が生まれ得なかった、ということだろう。

    この1年の政府の動きは、この点を実証しているとしか判断できない。

    一度こわれてみる他ないのであろうか。

  • 社会批判を全面に盛り込んでくる「コインロッカーベイビーズ」とか「5分後の世界」とかと同じ部類になるであろう攻撃的な作品。
    あまりの批判っぷりに正直なんどもしらけてやめそうになった…が頑張って最後まで読破!!

    もともと村上龍の作品ってどれも読むのにすごい労力がいる。正面から向き合わないと伝わってこないから。ただ1文1文噛んで飲み込みながら読むと頭の中にうわぁー!!って世界が広がってきて抜け出せなくなる。
    「半島を出よ」も例外ではない。特に過激なシーン、見たことないはずの銃撃シーンなんかが鮮明に浮かぶ。鳥肌が立ちもう止めて!!って叫びそうになるけど、目は文字を追うことをやめれず体が場面に引きずりこまれてしまう…

    村上龍おそるべし。

    2010/10

  • 春樹より龍の方が断然いいと思うのは私だけだろうか

  • 3.5
    経済的に弱くなった2011年の日本が舞台。国際的孤立を含める日本に北朝鮮の反乱軍として特殊部隊が福岡に攻め占拠した。ハングリー精神なり日本の危機感のなさが如実に描かれる。一方で、北朝鮮の兵士はよく訓練され、よく考えられた発言など対照的。銀行の名簿を強引に入手し、金持ちの不正を無理やり暴き拷問による自白に基づき財産を没収して資金にするなどやり口もなかなか興味深い。スリョンを使った融和政策もよく考えられている。拷問の部分も戦時中のような描写でなかなか壮絶。全てが紐づいた住民票コードの危うさも出てくる。

  • 巻頭に記載の登場人物のあまりの多さに尻込みし、積読こと3年…。
    気合いを入れて読み始めてみたら、意外にスンナリと人間関係も整理出来て、グイグイ読めました。

著者プロフィール

1952年長崎県生まれ。76年に『限りなく透明に近いブルー』(第75回芥川賞受賞)でデビュー。2003年には、514の職業を紹介した『13歳のハローワーク』が125万部を超えるベストセラーに。財政破綻した近未来日本を舞台にした『半島を出よ』(05年)では野間文芸賞を受賞。10年には『歌うクジラ』(毎日芸術賞)を電子書籍として刊行。 近著に『55歳からのハローライフ』、『オールドテロリスト』などがある。16年に『日本の伝統行事 Japanese Traditional Events』を刊行。

「2018年 『収録を終えて、こんなことを考えた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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