「ハンバーガーを待つ3分間」の値段: 企画を見つける着眼術 (幻冬舎文庫 さ 21-1)

著者 :
  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344410114

感想・レビュー・書評

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  • 視点、考え方が面白い。
    無線機ではなく、携帯電話。
    呼び方を変えるだけで、随分と印象が変わる。

  • シーマン開発の裏話が乗っていて面白かった。

  • 街中で見つけた不思議なものなどに対する、著者自身の面白い考察が書かれた本。佐藤雅彦っぽいネタ。シーマンを作った人。

    ・「見えないものには名前をつける」
    例えば、ゲームのバグなど。名前をつけておくことで、チーム内で共通認識を持ちやすくなる。

    ・「服の量り売り」
    古着屋なんかだと面白いかも。

    ・「プレステ2とゲームキューブの主電源の違い」
    プレステ2だとネットワーク通信を押し出していたため、待機電力が必要だった。従って、主電源は基本的に切られてしまわないように筐体の後部に備え付けれていた。

    ・ハインクのケチャップは、振らないと出てこないようなパッケージだったため、競合がチューブ式のパッケージを出してきた時にシェアを落としてしまった。ところが、「トマトをふんだんに使っているから出にくいのです」というコピーを打ち出したことにより挽回した。

    ・シーマンを売り出すとき、ゲームという言葉は一切使わず「ペット」という言葉を使った。

    ・シーマンで音声認識のエラーが発生したときに、「聞き取りませんでした」というシステマティックな返しをするのではなく、「何言ってるのかわかんねーよ!」という逆ギレをするようにさせた。シーマンのキャラとも合致し、成功要因の1つとなった。

    ・「情報は集めることでビジネスになる」
    不動産、偏差値など。
    古着を集めたECサイトってないな?

    ・リアルとネットのコミュニケーションの隔たり
    例えばネットで不動産を検索したとき、ネットの場合だと検索結果が引っかからなければ「検索結果なし」という結果だけが出る。一方で、実際の店舗であれば、「その要望に対する結果はありませんが、例えばこういうのはあります」という提案までしてくれる。この差は大きい。

    ・「アメリカは、罰金ですらクレジットカードで払うことができる」
    超合理的。

  • かつて0041とかにかける時は、それを頭につけなければならなかった。そんなもの誰も使わない。

  • 様々な角度から物事を観察した本書。

    ネットに求められている、図書館的なセレンディピティを
    醸成できるかがこの本にも書かれていて面白かった。




    何度か読み返したい本。

  • Chapter2 解釈する力
    1bitがもつ情報量は、受け手の感受性による。それは受け手のイインテリジェンス(解釈する力)である。日本代表のシュートという(ボタン一つで発動する)1bitの情報を大きな価値に増幅してしまう力。
    興味のない人たちにとっては無意味なことかもしれませんが、特定の人にとっては、巨大な意味を持つ。
    ブランド評価も、ソフトウエア企業の資産価値も「人間の側にその受け皿がある。」
    Chapter 6
    「場を提供する」
    「情報」と「お金」は交わらない。

  • 物事の捉え方、発想方法のヒントとなる一冊。

    著者はその独特な視点からゲームのヒット作を数々生んできた。
    その発端となったのも例えばエレベーターに並んでいる列だったりとありきたりの風景からである。

    革新的なアイデアというのは実は当たり前のことから生まれている。
    当たり前のことに対して「なんでだろう?」「こうした方が良いのでは?」
    という違った視点から見れることが差を生むのだろう。

    読むと、こういう多角的な視点を持ち続けたいと思える一冊。

  • ● ですから「早い、安い、うまい」のファーストフードに寄せられている信頼、それは品切れ時に無理やり手を尽くして「ハンバーガー」を作ってくれることではなく、「あきらめる」という選択肢も一緒に提示してくれることではないか、と思うのです。

    ● その鍵となったのは、彼らがこの無線機を「電話」と命名したことにありました。周波数なんて技術用語を使わずに10ケタの数字を「電話番号」と呼びました(いまは11ケタに変わりましたが)。

  • なんでも捉え方次第で、有効なアイデアに変わる。

  • なるほど!と思わせる面白いエピソードが多いエッセイ

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