上と外 新装版 (上) (幻冬舎文庫)

  • 幻冬舎 (2007年10月4日発売)
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感想 : 221
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  • 本 ・本 (452ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344410190

感想・レビュー・書評

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  • 物語の展開が凄く面白いので続きが楽しみです。
    家族愛が溢れていて言葉が凄く綺麗に入ってきます。

    • きたごやたろうさん
      またまたオイラの本棚の本たちに「いいね」をありがとうございます。

      あれっ。
      今頃だけど、恩田陸さんでこの本の記憶が…。
      再読?
      時間が…。
      またまたオイラの本棚の本たちに「いいね」をありがとうございます。

      あれっ。
      今頃だけど、恩田陸さんでこの本の記憶が…。
      再読?
      時間が…。
      2025/03/04
    • まめたカチカチパスタさん
      何時もコメントありがとうございます!
      この物語も大好きです!
      不思議な世界観なんだけどリアルに感じられて強く
      印象に残っています!
      また読み...
      何時もコメントありがとうございます!
      この物語も大好きです!
      不思議な世界観なんだけどリアルに感じられて強く
      印象に残っています!
      また読み返す事も読書の楽しみですよね!(^^)
      2025/03/04
    • きたごやたろうさん
      そうそう。
      再読したい。
      でも新しく読みたい本があふれてくるー笑!

      それと、またまた「いいね」をありがとうございます。
      そうそう。
      再読したい。
      でも新しく読みたい本があふれてくるー笑!

      それと、またまた「いいね」をありがとうございます。
      2025/03/04
  • これは、素直に面白いです。まだ上巻を読み終えただけなので100%言い切れるものではないですが、とってもストレートなストーリー。直近で読んだのが理瀬シリーズや常野物語だったこともあって、こんなにストレートな作品も恩田さんなんだとビックリです。

    ただ、そうは言っても恩田さんです。作品途中までの時間軸を混ぜこぜにしたような展開はまるで時と踊っているかのようです。そして、一気に作品世界に我々を引き込んだ後は、エンタメ・アドベンチャーの世界がスピード感を持って展開しはじめました。ところどころ少々都合が良すぎるように感じられる部分もありますが、なんと言ってもこれは小説ですから、それも含めて楽しめばいいんです。

    それよりも登場人物の複雑な親子関係を背景に恩田さんの親と子に対する見方が垣間見える部分がそこかしこに出てくるところがとても興味深いです。
    一番印象に残ったのは「親は概ね子供を信用しているが、最後のところで信じていない。子供は普段の生活の細々としたところでは親のことを信用していないけれど、最後のところでは信じている。そのボタンの掛け違いが、お互いに不信感を生んでいることになかなか気付かない。」という父親の自問自答の箇所です。確かにそういう部分があるのかもしれない。だから、追い詰められた親が、また一方で最後のところで親に裏切られた子が、相手を殺めるような悲惨な事件がこの世から後を絶たないのかもしれない。親と子についてこういう見方もあるんだ、できるんだ、と。まさかこの本からこんなことを考えることになるとは思わなかったです。

    こうなってくると下巻もとても楽しみです。この期待がどうか裏切られませんようにと、マヤの神々にお祈りして続きを読みたいと思います。

  • 両親が離婚し、普段は離れて住んでいる練と妹の千華子は、年に1度の家族旅行でマヤの遺跡を見に行く途中、クーデターに遭遇し、ヘリコプターから放り出される。
    幸い怪我もなく、ジャングルのなかで力を合わせて生き延びようとしていたが、謎の地下の王国に引き込まれてしまう。

    一方、両親と父の同僚のミゲルは、子どもたちを助けに行くため、軟禁場所から抜け出す。

    両親とも離れ、中学生と小学生の兄妹が、ジャングルの中で限られた持ち物を使って生き延びること自体がすごいが、話の展開も早くて息つく暇がない。
    早く下巻を読みたい。

  • クーデーターに巻き込まれて離れ離れになった家族。というあらすじからは、どんなストーリーか全然わからなかったけど、とにかく訳もわからないけど読み進んでいくと「王の息に触れるな」あたりからどんどん面白くなってきた!心配でずっとハラハラしてる。14歳にしては賢いな!と思ったり。回想による、おじいちゃんの言葉がすごく刺さる言葉が多くて恩田さんの言葉選びすきです。あと恩田さんの少年少女が主人公のお話しいいですよね。

  • 2000年に文庫6冊で書き下ろしされた作品を2007年上下巻にまとめた新装版。
    子どもの視点で書かれているので、子どもにも読みやすいでしょう。
    祖父と暮らす中学2年の練と、母と暮らす小学6年の妹・千華子。
    両親が離婚した後も、一家4人で年に一度は集まっていた。
    この夏休みも中米G国で発掘調査をしている考古学者の父・賢のもとへ。
    異様な緊張がただよっていたのは、母が恋人との再婚を決めていたから。
    しかし、クーデターに巻き込まれて事態は急転、子ども達はジャングルに放り出されてしまう?

  • ありふれた日常から非現実的な世界へと入っていった。今回は紛争、秘境的な所だが、日本人で海外にあまり出たことのない私からすると日常ではなかった。どのように下巻に続くのか気になって読み進めた。

  • 題材自体は面白い、ただこれが下巻に続くとなると長丁場になるなぁと…。諦めずに読み切れるかわからないけど、とりあえず下巻も読みます。

  • ワクワク、ドキドキ 
    子供も好きそうだ

  • 離婚の末にバラバラになって暮らす家族の年に一回の行事である再会旅行。父親の勤務先であるG国で過ごす休暇中に家族でクーデターに巻き込まれる。クーデター発生時彼らはヘリで遺跡に向かう途中であったが、クーデター側と思しきパイロットに子供たちはヘリから密林へと落とされてしまう。

    上巻ではローティーンの兄妹たちが知恵を絞ってジャングルを生き抜く描写が中心。
    但しそこは恩田氏。生死がかかっているとはいえ、青春テイストがかおるのは「夜のピクニック」の作者ゆえか。訳あって異母兄妹である二人は、頼りがいがある爽やかなアウトドア系の兄と、新体操に打ち込む美しい妹として、わずかにお互いを異性として見ている雰囲気があります。仄かな恋の雰囲気を匂わすもキレイなままで終わるのがいかにも恩田流といってもよいのかもしれません。

    そのほか、上巻では残された大人たちがクーデターによる軟禁下から脱出し子供たちを創作に行くのがもう一つのシーンとして描かれます。
    ただ、より印象的でキャラ立ちしているのは日本の家族であり、主人公である錬の従兄、また彼らの祖父などが色々な伝手を使ってこの四人の安否を確認しようとする様は非常にエキサイティングでした。

    下巻ではまた流れが変わりますが、両編通じてまずまずの面白さだと思います。

  • 舞台は好み。マヤ遺跡とかワクワクする。
    地下迷宮とかも大好き。もっとスペクタクルでミステリー感あればいいな。ダビンチコードみたいな。

    森林サバイバルものかと思いきや、意外な展開。

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著者プロフィール

1964年宮城県生まれ。92年『六番目の小夜子』で、「日本ファンタジーノベル大賞」の最終候補作となり、デビュー。2005年『夜のピクニック』で「吉川英治文学新人賞」および「本屋大賞」、06年『ユージニア』で「日本推理作家協会賞」、07年『中庭の出来事』で「山本周五郎賞」、17年『蜜蜂と遠雷』で「直木賞」「本屋大賞」を受賞する。その他著書に、『ブラック・ベルベット』『なんとかしなくちゃ。青雲編』『鈍色幻視行』等がある。

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