悪夢のエレベーター (幻冬舎文庫 き 21-1)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 3441
感想 : 428
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  • Amazon.co.jp ・本 (313ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344410237

作品紹介・あらすじ

後頭部の強烈な痛みで目を覚ますと、緊急停止したエレベーターに、ヤクザ、オカマ、自殺願望の女と閉じ込められていた。浮気相手の部屋から出てきたばかりなのに大ピンチ!?しかも、三人には犯罪歴があることまで発覚。精神的に追い詰められた密室で、ついに事件が起こる。意外な黒幕は誰だ?笑いと恐怖に満ちた傑作コメディサスペンス。

感想・レビュー・書評

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  • 物語の流れは面白かった。内容が二転三転して進んでいくので最後まで飽きを感じずによめた。
    しかし、描写がかなり薄いように感じた。淡々と進んでしまうので感情移入という段階まで進めずに物語が終わってしまう。心情描写や、個人への焦点があまりないなぁと思ってしまった。
    読みやすさという点ではかなり読みやすいと思う反面、深みはあまりかんじられない。

  • 予備知識なく読みました。

    何か良く分からないけど・・・で、始まり途中から視点が変わり・・・ はて??

    うん?おや?はぁーっと、なりますが最後まで読んで
    そーきたかぁ、で終わりました。

    結論。賛否あるかも知れませんが、あたしは面白かったです‼︎

  • 小川は、後頭部の強烈な痛みで目を覚ました。
    緊急停止したエレベーターに見た事も無いスーツ姿のうさんくさい中年男、
    オタクっぽいカマキリみたいな眼鏡の若い男、黒ずくめの服装の若い女と、
    閉じ込められていた。
    妊娠九ヶ月の妻の陣痛が始まったと電話があり急いで帰宅したいのに…。
    浮気相手の部屋から出て来たばかりなのに大ピンチ…。
    精神的に追い詰められた密室で、ついに事件がおこるーー。

    小川が目覚めると、故障して停止したエレベーターのなかだった。
    気付くと携帯電話も腕時計もない。他の三人も同様だった。
    急いで帰宅しなければならない小川は焦りまくる。
    それなのに、三人は自己紹介を始めたり過去の重大な犯罪を告白始める。
    次々に打ち明けられる三人の同乗者の秘密…明らかにされる三人の素顔。
    嘘でしょってばかりの秘密ばかりで…
    コメディタッチ過ぎて、少し物足りなく感じたりイラッとしたりしました。
    真実が明かされた時には、やっぱりねって納得させられました。
    第二章は、第一章を別の視点で語られているだけかと思ったら、
    とんでもない方向に向かってゆく。
    あれよあれよと言う間に、事態は雪だるま式に悪化していきます。
    その様子は、まさしくタイトル通りの〝悪夢〟そのもの。
    コメディタッチ過ぎたのももしかして、伏線だったのかなぁ。
    どんでん返しに見事にやられました~。ゾワッとしました。

  • 友達のおすすめで購入。
    作者さんは小説家の他にも映画監督、脚本家などもしているとのことです。
    だからなのか、どことなく劇っぽいと言うか、場面のイメージもしやすいけど派手というかあんまり合わなかったような感じでした。
    読んだのが結構前なので、感想もうろ覚えです。

  • まさかのどんでん返し。
    エピローグの後の展開が気になってしまった。

  • どんでん返しがあったけどパンチ力はなかったかなぁ…まずまずの所でしょうか。

  • こんなに軽くて読みやすいはずなのに、読み終わるまですっごい時間がかかった。なんでやろ。

    登場人物が、あまり好きではなかった。好きになれる人がいなかった。
    そして、ストーリーが微妙。どんでん返してはいたけど、予想ついたし、やや無理やりな部分もあるし。あんなに騒いでたら、さすがに死体と共に見つかってしまうでしょ。
    管理人を殺したのがちょっと安易な気がした。

    やっぱり、好きではなかった。もう少し重たくて学べる本が読みたい。

    あと、関西弁が余計つまらなくしてる。関西弁て、文章にするとなんでこうも白々しい感じになるのか・・・。小説で、関西弁使って笑いを取ろうとしてはいけないと、今のところはそう思う。
    (20130715)

  • ギャグ?いや、サスペンス・・・やっぱギャグか   サスペンス!!!!のように脳が右に左に振り回された作品。サックサクと読み進められる。気軽に読んでいきたい。ハッピーエンドを望んでいたため最後はちょっとがっかりした。他の悪夢シリーズも気になる・・・

  • なるほど、短い頁数にギュッとあれやこれやと読者を楽しませるアイディアが詰まっている。
    エレベーターに乗り合わせた彼らが閉じ込められる。だがこの連中、何かが変だ。
    間合いが程よく、劇でも見ているかのような楽しさとテンポの良さがある。きっちり物語のオチもついて楽しい。

  • 第一章を読み終わって、は??と思ったけど、二章を読み始めたら面白くなってきた。仲間内から見たマッキーとカオルのキャラが 真面目面白くて好き。始終コメディタッチで、そのまま終わるのかと思いきや、最後は一気に重くなる。シリアスで終わったのが意外。なんか、舞台の脚本みたいと思っていたら、著者はそういうジャンルの人だったので、納得の作品でした。さらっと読める一冊です。シリーズ化されているようなので他の作品も読んでみたいなと思いました。

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著者プロフィール

一九七四年大阪府出身。作家。劇団「渋谷ニコルソンズ」主宰。主な著書に『悪夢のエレベーター』『悪夢の観覧車』などの「悪夢」シリーズをはじめ、『アヒルキラー』『裏切りのステーキハウス』など。『悪夢のドライブ』『サンブンノイチ』『鈴木ごっこ』他、映像化作品多数。『ロックンロール・ストリップ』映画化の際は、自ら監督も務める。「仮面ライダーリバイス」(テレビ朝日系列)では自身初の特撮作品メインライターに抜擢された。

「2022年 『オーシティ 負け犬探偵 羽田誠の憂鬱』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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