暗礁 (下) (幻冬舎文庫)

  • 幻冬舎 (2007年10月4日発売)
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本 ・本 (448ページ) / ISBN・EAN: 9784344410251

感想・レビュー・書評

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  • 警察組織と暴力団の利権の草刈場と化していた奈良東西急便。その社屋放火事件の容疑者に仕立て上げられた二宮に、捜査の手が伸びる。起死回生を狙う桑原は、裏金を管理する男を追って二宮とともに沖縄へ飛ぶが、二人を追い込む網はそこでも四方八方に張り巡らされていた―。…裏表紙の紹介文より。

    この「疫病神シリーズ」にすっかりハマってしまいました。イケイケの桑原さんの喧嘩っぷりは、かっこいいですね。「極道は腹を割ったらあかんのや。誰が味方で誰が敵か、そこを見誤ったら命がないんやぞ。」

    解説には「(黒川さんの作品は)現実の社会同様に、そしてそれ以上に、強きが威張り腐り、弱きこそがこづきまわされる不条理に満ちた世界を執拗に描く。(中略)終結を迎えたとき、事態は解決するのではなく決着をつける。つまり、現実社会でもそういうことなのだ。フィクションのはずなのに、黒川作品は不公平と不条理に満ちた現代社会に生きる身に、多くのことを教えてくれるのだ。」と青山ゆみこさんも書いている。

    どうもこの辺りも「疫病神シリーズ」にハマった要因かもしれません。

    螻蛄も早く読みたい。

  • 平成19年初版。大阪出身の私にとって、テンポの良い大阪弁でのやりとり(ガラのよいものではないですが)・頭に浮かぶ街の風景が懐かしくて読んでしまいます。イケイケヤクザの桑原と風采の上がらない二宮のコンビ振りが良い。桑原を厄病神と思いながらも心の底からは憎んでいないような二宮。桑原も、ボロクソに言いながらも二宮を気にしている。面白かったです。

  • 久しぶりの疫病神シリーズは刺激的で面白かった

  • 疫病神シリーズが読みたくて買った一冊。

    仲がいいのか悪いのか
    このコンビは最高に面白い!

    途中人間関係や人の繋がりがよくわからなくなった。登場人物が多い

    上巻と合わせると結構なページ数だったが、テンポよく話が進み、あまり長さを感じる

    シリーズ物は飽きる時がたまにあるが、疫病神シリーズは次の作品も楽しみになる小説でした。

  • 軽快さと巧みなやり取りがクセになる。続編を読まない人は損をする。

    イケイケやくざの桑原
    サバキを生業にしている二宮
    二人のコンビは最強の一言

    東西急便を巡る金の取り合い。桑原の度胸と二宮の口先には脱帽した。

    二人は金を受けとることはできるのか?
    堅気のはずの二宮が桑原に金をせびる姿には流石でこの小説の面白いところ。

    読んで損のない一冊

  • またもや桑原、二宮の冒険(?)
    最初は関西圏でちょこまかやっていて、派手なシーンはあまりなく、これはこれで、のんびり読めていいなと思っていました。が、きました。後半からは沖縄入り!
    沖縄に入ってからは展開が早い早い。
    ゆっくり読むつもりがあっという間に読み終わってしまいました。
    まるでジェットコースターのような急展開。
    沖縄に行きたくなったし、モデルになってる佐川急便のことも気になったし。
    読むのが楽しかったです!

  • 面白かったです

  • あんなに苦労したのに、桑原さんもたいへんだ。

  • 相変わらず面白い。間違いない!

  • 警察組織と暴力団の利権の草刈場と化していた奈良東西急便。その社屋放火事件の容疑者に仕立て上げられた二宮に、捜査の手が伸びる。起死回生を狙う桑原は、裏金を管理する男を追って二宮とともに沖縄へ飛ぶが、二人を追い込む網はそこでも四方八方に張り巡らされていた――。超弩弓のエンターテイメント大作。想定外の興奮と結末!
    (2005年)

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著者プロフィール

黒川博行
1949年、愛媛県生まれ。京都市立芸術大学彫刻科卒業後、会社員、府立高校の美術教師として勤務するが、83年「二度のお別れ」でサントリミステリー大賞佳作を受賞し、翌年、同作でデビュー。86年「キャッツアイころがった」でサントリーミステリー大賞を受賞、96年『カウント・プラン』で推理作家協会賞を、2014年『破門』で直木賞、20年ミステリー文学大賞を受賞した。

「2022年 『連鎖』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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