銀行籠城 (幻冬舎文庫)

著者 : 新堂冬樹
  • 幻冬舎 (2007年10月10日発売)
3.02
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  • 32レビュー
  • Amazon.co.jp ・本 (278ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344410305

銀行籠城 (幻冬舎文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 本作品は、1979年三菱銀行北畠支店に、客と行員30人以上を人質にした銀行強盗、猟奇殺人事件を参考にして書かれた小説である。

    猟銃を手にした男は、その目的をあかさないことで、恐怖を更にあおる。彼の生い立ちが、少しづつ判明するにつれて、事件の動機へとせまるのだが・・・結局、彼は自身の目標を達することはできたのだろうか、読み手にその判断をゆだねたい。

  • 五十嵐順一(羽生田敏文)28歳がハイパワーの拳銃と弾丸150発を持って白昼銀行に籠城する物語。新堂冬樹 著「銀行籠城」、2007.10発行。死を覚悟した人間によって引き起こされる行員と客たちへの恐怖、警察の呼びかけにも一切応じない・・・。強盗犯でもなく、政治犯でもなく・・・。五十嵐の銀行籠城の真の目的は何か!ハイテンポのストーリー展開です。この物語の伏線(発端)にあるのは「警察は被害者の事ばかり、加害者の家族の人権はどうなるのか」にあるのかもしれません。五十嵐と対峙する鷲尾警視の存在に救われます!

  •  お金目的でもなく政治目的でもなく人質を取り銀行に立てこもる。
     逃走する意思もないから、人質も容赦なく殺される。

     結末が気になって一気に読み進めた。
     でもラストが微妙。
     動機も今一つ薄かった。
     お母さんだけでなく、大切な人ができて幸せになると思った矢先にまた不幸になったくらいは欲しかった。
     結局、あれでは彼が陥った境遇のままの「やっぱりこんな奴だからこんな事件をおこせたんだろう」というレッテルを貼られるだろう。
     誰に復讐できたわけでなく、誰に理解されることもなく、不幸をまき散らしただけだ。
     それが目的だ、ということなのかな。

     ラストもあっけなく終わってしまったような気がする。
     刑事の後日談とかあればよかったと思う。

  • P271

  • 読み始めからスピード感があり、どんどん物語が進んでいく。

    犯行前の序盤で見せた犯人の優しさからは想像できないような残虐な犯行に『一体何故?』と思うも、次第に犯人の動機が明らかにされていく。

    他の読者の方の感想を読むと、動機が弱いとの感想が多かったが、確かに犯行の残虐さの割に動機が弱いと感じるところもある。

    いやでも、お話としてはとても面白く、ほぼノンストップで読み切ることが出来た。

    ぐいぐい話に引き込まれる話というのは、やっぱり面白い小説なのだろうと思う。

  • 最初にやってくる絶望感、ふと思い出すのはケッチャム?でもさすがにそこまでの酷い展開にはならずに、ほっとする。基本的には半日か一日くらいの話なので、スピード感が半端なく、少々ありきたりなところもあるけど、でも勢いがあって好き。

  • 銀行に籠城し,虐殺行為を繰り広げる男の目的とは!?
    刑事側の展開は熱くてよいが,動機がちょっと強引なような。

  • 石丸(2012・12・15)
    あり得ない残虐な銀行強盗の話の割に、動機付けが弱い感じ。
    スピード感があって、一気に読めるが、ラストあっけなく通り過ぎる感じ。
    山口2012.12.18
    この作者の本は好きでよく読みます。
    かなり人が死ぬケースが多いのですが、あまりにも多くの人が死に、しかも事細かに描写されていてまったく現実感がないのが逆に読みやすいです。

  • 冷酷な犯人が銀行に立てこもって、人質を次々に殺していくお話。
    犯人のバックグラウンドには衝撃の事実が……というような。

    ただまぁ、そもそも論になっちゃうんだけど、こういうお話を読むといつも理不尽に思う。だって、どんな経歴で、どんな事情があろうと、人を殺しちゃ駄目だろう。どんなに気の毒でも、頭を打ち抜かれた銀行員には何の関係もない。

    金銭の要求や政治的な主張以外を目的にした銀行籠城で、その犯人が冷酷無比に淡々と人を殺していくというのなら、フィクションとして「あり」な展開だった。その場にいる気の毒な人質を犠牲にしてでもテロには屈しないと宣言できるほど、日本警察のメンタリティは冷徹になりきれない。そこを突くなら面白い展開になったろう。
    ただ、犯人の動機が明らかになった途端、ちょっとがっかり。それならいっそ、ノワールを突き詰めてほしかった。

    これだとただ単に、「復讐の連鎖のもう一つの輪っか」みたいな。
    個人的には、銀行内で恋人を射殺された女性が叫ぶ、「犯人を撃ち殺して!」という言葉のほうに同調するし、作中で語られる過去の事件のひとつ、家族を目の前で皆殺しにされてたった一人生き残った少女のほうが、復讐の権利があると思う。

    結論としては、作品としては面白かったけど、最後の最後で納得いかない。

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