置き去りにされる人びと すべての男は消耗品である。 Vol.7 (幻冬舎文庫)
- 幻冬舎 (2007年10月4日発売)


- 本 ・本 (200ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344410381
感想・レビュー・書評
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三軒茶屋Book Offにて購入
みんな一緒だと思ってたら自分だけ置き去り。
こういう状況になることを誰も教えてくれなかった。
国民のみなさん、って俺と隣のあんたもじゃないのか。
日本はとか国民はとかってアナウンスは安心感は与えても
具体的にどうすべきかまでは教えてくれない。
内容あんまり覚えていない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
最初の方の4冊目くらいまでは読んでいて、それから随分経って、このシリーズも終わりの方だろうと思って買ったら12巻まであるというので中盤だ。昔読んだ時は過激ないい切りが面白かったが、この頃はバランスや配慮を心がけている。そして前らか面倒くさそうな印象があって、この巻も締切が来たから書きますよみたいな感じがする。時代は小泉政権で、911があったり、作品では『最後の家族』が予想よりも売れずに愚痴る。『半島を出よ』の準備をしているようで、北朝鮮の話題が多い。格差がこれから広がるぞ、と予言していて今現在その通りになっている。またしばらくしたら読んでない巻も読みたいし、初期のも読み返してみたい。
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ずっと、この「すべての男は」シリーズを読みたかったけど、読まないでいた。で、やっと読みだした。小説に大いに反映されているなぁ、彼自身の考えっていうのは。ということに大いに気づかされる。(12/3/26)
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タイムリーに読んでも面白いけど後から読んでも面白い。
今月号のダヴィンチで新刊のインタビュー読んでも思ったけど、○○なことに価値はない、とか逃げ道作らないで断言しちゃうとこが好きです。
示唆したことが当たってたりするのもまた面白い。 -
50歳で誰からも尊敬されない人生というくだりで、ハッと気付かされた。
8年前の文章なのに、現在のことと読んでもそれほど違和感がない。
世の中が変化しすぎていないのか、あるいは。。 -
今あらためて目を通すと予言書だったと気づいて少し怖い
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今回のvol.は個人としての生き方を中心に書かれた内容で、生き方や世界とのつきあい方など普段考えたことのないテーマについて考えるきっかけを与えてくれる。
彼は情報として様々な分野について造詣が深く、尊敬できる人。 -
2009/6/13購入
2009/9/4読了 -
すべての男は消耗品である
というテーマからどんどん離れていってはいると思いますが、
この“すべての男は消耗品である”シリーズの村上龍さんのご意見はとても好きです -
経済レポートのまとめとしてはずいぶん古いほうになるのだけれど、
主張していることはだいたい正しい。
そしてみんなあんまり変わってない。
共同体の緩やかな死が始まってもうどのくらい経っただろうか?
きっとバブル期がその始まりで、どんどん下方に進路をとるんだろうな。
何年経っても、精密な工業製品は日本が一番だと思う。
だってそれに取って代わる国が無いから。
だって科学への信仰というよりも、宗教による制限が無いから。
逆に言えば、道徳による制限が大きいから、バイオ技術は伸び悩むと思し、
むしろ伸び悩んでいいと思う。
本書とはあんまり関係ないけれど、書き手のスタンスが鳥瞰しすぎて、何だかつらいなーと思った。
一人で経済全体を豊かにすることはできないけれど、その一人一人の集まりが経済だから。
国が求心力を失っているけれど、我々は日本国民だから。
離れた場所で憂うだけでは始まらない、近くだけでもいいからかえる勇気を持たないと。
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