円満退社 (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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レビュー : 19
  • Amazon.co.jp ・本 (484ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344410497

感想・レビュー・書評

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  • 預金に目印を付けられるとは。

  • 江上剛氏が、こんなにも面白い小説を書いていたのは知らなかった。

    旧第一勧銀に勤務されたので、銀行マンを描くのはお得意なのかもしれないが、、、

    主人公 岩崎千明56歳。
    東大卒業後一流企業のひまわり銀行に勤務。
    年功序列で、宮仕え26年。
    その間に、妻を娶ったが、子供もなしで、太った体に、家事もおろそかな悪妻。

    定年退職の日、すんなりと、退職金をもらって、仕事から身を引くことになると思いきや、、、、、
    銀行の中の職員の怠慢さ、不合理さ、使い込み、犯罪手前の契約、総会屋、、、1日、てんやわんやの騒動が持ち上がる。
    円満退社で、退職金を貰えるはずが、パ~になってしまうかどうか迄、発展していく羽目になる。
    そして、自分の銀行が、合併になってしまうのを目のあたりにしてしまうのである。

    みんなドタバタを、うまく切り抜け、退職金も口座に入って、これからは、悪妻とも縁を切ることができるとおもったら、、、、、

    メールの顔も見えず、やり取りの相手は、、、、
    なんと、我妻、悪妻であったが、今一度、二人が、認め合い仲良くなるのである。

    これで、本当の「円満退社!」と、思った。
    コミック的なんだけど、バブルのつけに、銀行の苦戦に、中小企業の悲しさが、描かれている。

    もうバブルの時代を知っている若者が少ないだろうから、一度読んでみてほしいものだと、思った。

  • 2016.5.9

  • 退職の日に巻き起こるめっちゃドタバタ喜劇。ここまで色んな事があると笑ってしまうくらいに。
    後半にいくにつれ、失速感が否めないし、無理やりに丸くおさめたのかな。
    奥さんの件は先が読めるだけに蛇足だったのかも。

  • 岩沢千秋、56歳。銀行で34年勤めあげ、悪妻との結婚生活を、26年過ごしてきた。そんな日々も、今日で終わり、のはずだったのだが…。行員の失踪、横領の発覚、右翼への利益供与、融資の承認前実行、様々なトラブルが立ちはだかる。果たして岩沢は、無事に退職金を得て、「円満退社」できるのか?
    みんながみんな、責任逃れして、逃げ道をさがして、言い訳ばかり。ここまでくると、笑える(苦笑)おかげで、勉強(教訓?)にはなったけれども。会社でのトラブルと、妻との問題が、どう繋がるのかと思ったら…。うーん、ちょっと無理があるけど、仲直りしたんだから、まぁいいか(笑)

  • 銀行という、自分とは一生縁のない職場を舞台してるだけあって、仕事内容や現場の様子などが詳細に描かれていて勉強になった。

    ストーリー自体は至ってふつう。
    ひとがどんな想いで、ひとつの会社組織に勤め続けるのか。そんなことに考えを巡らせると、なんとも言えない気持ちになる。

    なお、エンディングはもうちょっと、どうにかしてほしい。

  • 仕事上のミスはつい隠す。そのちょっとした事が冷や汗ものになる事って経験あります。人間お金に弱い、そして人に厳しいのに自分に甘い、仕事をしているとストレスの連続ですが、人間捨てたもんじゃないですよね、仕事の仲間、夫婦、人を変えるのではなく自分が変わる事が幸せの一番の近道だと思いました。とっても面白く、読んでいて共感してしまう場面も沢山ありました。

  • ドタバタの一言につきます。
    支店長退職の日にこんなに事件が起きるわけない…と、突っ込んではいけません。
    こんな事件が日々あるんだと、それを面白おかしく伝えようとするとために1日に詰め込んだ訳です。

    最後の夫婦が関係を修復するあたりは、ちょっとご都合主義が過ぎるという感想です。

    作者もしくは銀行員の金融庁への憎悪は興味深いものでした。

  • 円満退社できない物語。
    今日が退社日という日に数々のトラブルが勃発。
    ここまでくるとクスクスと笑いが出てきちゃうわ。かわいそうだけど、笑えるユーモアのある内容。

    楽に読めますわ。
    ただ退職間際の人は読まないほうがよいかも。

  • エンタテインメントとして読むなら秀逸な銀行小説。
    銀行のオペレーションをくまなく知っている著者ならではのストーリー展開だけど、細かいところでの詰めの甘さはまぁ小説と思って読むしかないんでしょうね。全体的にはどこで笑っていいのかわからないところがいくつかあったのと、無駄に伏線を張らしている感じが否めなかったが…
    でもタイトルと現実はかけ離れているところを見ると、もう少し違う見せ方のほうが売れたんじゃないかなぁ。

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プロフィール

江上 剛(えがみ ごう)
1954年、兵庫県生まれの作家、コメンテーター、実業家。本名、小畠晴喜(こはた はるき)。元日本振興銀行取締役兼代表執行役社長。元(旧)みずほ銀行築地支店長。
早稲田大学政治経済学部政治学科卒業後、1977年から2003年まで旧第一勧業銀行(現みずほ銀行)に勤務。2002年『非情銀行』で作家デビュー。2004年から2010年までは日本振興銀行に関わっていた。 
代表作に『隠蔽指令』、『庶務行員 多加賀主水が許さない』、『ザ・ブラックカンパニー』、『ラストチャンス 再生請負人』など。それぞれドラマ化されている。

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