てるてるあした (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 1131
レビュー : 159
  • Amazon.co.jp ・本 (377ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344410794

感想・レビュー・書評

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  • 評価は5.

    内容(ブックデーターより)
    親の夜逃げのため、ひとり「佐々良」という町を訪れた中学生の照代。そこで彼女が一緒に暮らすことになったのは、おせっかいなお婆さん、久代だった。久代は口うるさく家事や作法を教えるが、わがまま放題の照代は心を開かない。そんなある日、彼女の元に差出人不明のメールが届き始める。その謎が解ける時、照代を包む温かい真実が明らかになる。

    このシリーズはおばあちゃんの言葉が心に染みる。勉強しなさい!自分のために。
    最後まで照代のお母さんの考え方や行動は理解の域を超えたが…幼児虐待ってその位深い傷を負うものなんだろう。ファンタジーだけど心ほっこりで良い話だった。

  • 「勉強しなさい、誰のためでなく自分のために」

    てるてる あした。 きょうはないても あしたはわらう。

    • 円軌道の外さん

      加納 朋子さんは
      『モノレールねこ』を読んで
      まんまとハマっちゃいました(笑)(^O^)

      文章うまいし
      あったかい読後感です...

      加納 朋子さんは
      『モノレールねこ』を読んで
      まんまとハマっちゃいました(笑)(^O^)

      文章うまいし
      あったかい読後感ですよね。


      この作品も読んでみたいなぁ♪


      2012/12/01
  • 内容(「BOOK」データベースより)
    親の夜逃げのため、ひとり「佐々良」という町を訪れた中学生の照代。そこで彼女が一緒に暮らすことになったのは、おせっかいなお婆さん、久代だった。久代は口うるさく家事や作法を教えるが、わがまま放題の照代は心を開かない。そんなある日、彼女の元に差出人不明のメールが届き始める。その謎が解ける時、照代を包む温かい真実が明らかになる。

    ささらさやの続編で、前回の主人公さやも登場します。久代のくちうるささは半端無いですが、きっちりとして実は心優しい老婆をみんな大好きになること請け合いです。親の愛を求めて得られ無いのは不幸なことですね。

  • 親の夜逃げのため,ひとりで「佐々良」という町を訪れ,母親から,「遠い親戚」だと紹介されていた鈴木久代さんの家で居候を始めた「雨宮照代」の話。読んでいる最中は,全体的な構成は米澤穂信の「リカーシブル」に似ているような印象を持った作品である。
    「雨宮照代」の境遇などを考えると,とても楽しい話にはならないはずだが,田舎ならではの付き合いの在り方などがあって,そこまでじめじめした作品にはなっていない。むしろ,爽やかに感じる部分がある。とはいえ,あえてハッピーエンドにせず,鈴木久代が,病死してしまうという終わり方にしたのは見事。とても心に残る作品になった。
    登場人物のキャラクターがとても秀逸。夏さんや珠さんというお婆さんたち,サヤさんやエリカさんという女性陣,照代がバイトをしている鈴木久代の教え子たち,山田偉子という女子高生,子ども達など,どの登場人物も,存在感がある上にきちんと描かれている。
    個々の短編も,「日常の謎」すらない作品ばかりだが,個々のキャラクターの造形がうまく,じんわりくる良さがある短編ばかりである。
    親から愛されない子ども,親に愛されたい子どもの,子どもとしての悩みなどが描かれているのは共感が持てた。ごく普通の家庭にいても,兄弟で自分だけ愛されていないと感じるなど,些細な悩みではありながら,こういった悩みを持っていた子どもは多いのではないだろうか。
    ミステリ的な謎解き要素は皆無だが,ハッピーエンドで終わらない終わり方,主人公のキャラクター,鈴木久代のキャラクターなど,非常に好みの作品だった。なかなか忘れられない作品になりそうである。★4で。

  • ささら、さや の続編で、ささらに住んでいる登場人物は
    そのまま登場してますが、
    今度の主役は、中学出たての照代なので、前作とは雰囲気が違いました。
    加納さんの小説の、ほんわかした謎解き小説が好きですが、
    この作品は、母・娘の確執が強くて、照代が可哀想で。
    後に、その母も可哀想だったとわかりますが。

  • 大好きな佐佐良という町を舞台にした、シリーズ2作目。
    1作目の「ささら さや」よりも泣けた。
    おばあさんと女の子という組み合わせは、それだけであたたかくせつない。

    人生はうまくいかない時というのがたくさんあって、「どうして私だけが!」と思ってしまうことばかりで。
    でも読み進めていくうちに、照代の心がほぐれていくのと同じように、自分の心も柔らかくなっていくことに気づく。
    それはきっと、あたたかさが伝わるからだ。
    言葉から、行動から、表情から、存在から、あたたかさが伝わってくるからだ。

    所々ファンタジーの要素が含まれているけれど、それが物語にとても良い影響を与えていると思う。
    加納朋子さんの小説は、包み込まれるような世界観が本当に好きだ。

  • 両親の散財の結果、一人で夜逃げすることになってしまった
    15才の照代の成長の話。

    照代はいろいろなものをなくして、大きく成長したっていうのがよくわかるお話でした。

    久代さんは照代がなくしたものの中で一番大きなものだったのではないかと思う。
    実は親戚でもない久代さんの、
    「勉強なさい。誰のためでもない、自分のためにね」
    という思いやりのある言葉も、照代のために病気の治療を伸ばしてまで
    やってくれたこともすべて自分の中に得て1年分大きく成長したのだと思う。

    三婆が三婆でなくなってしまった…

    自分が成長できたと感じることができたら、
    また読みたい作品でした。

  • ああ、素敵!
    解説で"作者が意図的に泣かせる作品は大嫌いだが、この作品のように自然と泣ける物語は好きだ"というような事が書かれていて、まさにその通りだ!と思いました。激しく号泣はしませんが所々で目を潤ませずにはいられないんです(特に後半はずっと視界が水の中)。
    良い意味でも悪い意味でも人間らしい主人公が辛い境遇に突っぱねながらも、徐々に成長して、強く素直になってゆく姿が素敵です。
    加納作品はまだ五作目ですが、どれもただ温かいだけでは終わらなくて、必ずもう一、二段階上の温かさと優しさを与えてくれる所が大好きです。

  • てるてる あした。 きょうはないても あしたはわらう。

    こんな親も居るのだろう。
    負けず嫌いで強がりで、誰かを愛して、愛されたくて仕方ない女の子の話だ。

    親も間違いなく人間であり、大人ではなく、子どもが成長した姿である。
    最後、母親に向けて言った台詞に、母親までも救ってしまう成長が見える。

    『ささらさや』の姉妹編の話である。
    サヤさんはじめ、おなじみの顔ぶれも、新たな佐々良の町の人々も登場する。

    不思議なことが起きても不思議ではない町。
    この町で暮らしたらきっと、お姫様みたいなオルゴールの中に入れるモノが見つかるのだろう。

    てるてるあした。きょうはないても…

  • 久代さんの言葉「本はいいよ。特に、どうしようもなく哀しくて泣きたくなったようなとき、本の中で登場人物の誰かが泣いてたりすると、ほっとするんだ。ああ、ここにも哀しみを抱えた人がいるってね。・・・・・・・・泣きたくなるようなことがあったら試してごらんよ。長い人生、そんな気分になることだっていっぱいあるだろうからね。」
    私が読書したくなる時ってこういう理由からなのかも・・とハッとした言葉でした。

    「親の夜逃げのため、ひとり「佐々良」という町を訪れた中学生の照代。そこで彼女が一緒に暮らすことになったのは、おせっかいなお婆さん久代だった。久代は口うるさく家事や作法を教えるが、わがまま放題の照代は心を開かない。そんなある日、彼女の元に差出人不明のメールが届き始める。その謎が解ける時、照代を包む温かい真実が明らかになる。

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著者プロフィール

加納朋子(かのう ともこ)
推理作家。福岡県北九州市出身。夫は、同じく推理作家の貫井徳郎。1992年『ななつのこ』で、第3回鮎川哲也賞を受賞し、作家デビュー。1995年には『ガラスの麒麟』で、第48回日本推理作家協会賞受賞。2008年、『レインレイン・ボウ』で第1回京都水無月大賞を受賞。自身の急性白血病闘病記録『無菌病棟より愛をこめて』も話題に。2019年6月26日、『いつかの岸辺に跳ねていく』を刊行。

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