- Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344410800
感想・レビュー・書評
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たとえマンションが爆発したとしても、びくともせず、何の損傷もなく残りそうな金属製の表札である。(真樹)
夫婦からキョウダイになる発想は斬新で面白かった。もちろん反対意見もあるだろうと思うが…白の会のメンバーが家に押しかけてる来るたびに息苦しくイライラした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
読んでてつらかった~。
途中ぐちゃぐちゃだけど、
終わり方がうまいなあと
謎のすっきりした気持ちで読み終えた。
人の気持ちなんて
ハッキリできることの方が少ない気がする。 -
結婚生活がある程度年数を経て、恋愛や男女関係を軸にしたものから、友人のような兄弟のようや関係に変化し「ではそれを正式に法律上、私たちは夫婦ではなくキョウダイとして一緒になれないのだろうか」と考えていく話。
夫側の、若いとき(いわゆる「戦国時代」)からの性格と夫婦関係の変遷などの描写は、ああなんかこれ今まで見てきた男性に当てはまるよなーっという部分が結構あった。
当人同士の話だから、人に迷惑はかけないから。主人公夫婦はそう言っていても、主人公夫婦のキョウダイ化計画に周囲の人々は明らかにマイナスの影響を受けて、日に日に夫婦の家に押しかけては負のオーラを発散していく。家の問題も出てくる。後半に行くにつれ、人間のドロドロした感情、特に男女関係にまつわる感情が色濃く描かれていて息がつまりそうになっていく。「おたんこナース」での暖かなヒューマンドラマを期待して読むとそこらへんのグチャグチャな部分にダメージを受けるかも。 -
好みから言えば、だいぶ好きな部類…なんだけど、すごく息苦しい感じの本。
なんか、読んでてしんどい。
自分たちの関係を曖昧な形のままにはしておけない、真面目さがなんだかとても、もの悲しい感じがするし、互いを思いやった行為が互いを追い詰めていく、逆説的な過程がすごく切ない感じがするし、自分たちとは異質な人間を排除せずにはいられない、奇妙な慣習がどうしようもなく淋しい感じがする。
自分の放ったたったひとつの言葉が他人を決定的に変えてしまう、そして「そういうことがある」ということを露骨に突きつける、描写がすごく恐怖感を煽る。
で、息が詰まるような気持ちになる。
気持ちの余裕がなくなってく感じ。
でも、総じて見ると、好きな部類なんです。
うまく説明できないけど。
ん〜…。。。
たぶん、世の中の不条理さの一端が描かれてる感じが好きなんだと思います。
…なんか今日はうまくまとまらないなぁ。
自分の感情をうまく表現する力のなさがもどかしい。。。 -
セックスレスな夫婦が選ぶキョウダイという選択は正しいのか?哀しいお話だな。
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「夫婦でも(離婚して)養子縁組したら兄妹になれるんじゃ?」という稚拙なアイデアに、いじわるな友達にいじめられてかわいそうな主人公と、あくび一つでプロファイルできる便利なダンナ。アイデアが浅いのに加え、様々な事象がまったく絡まず、作者が書いていた時点の不満を主人公に語らせるという、あえて書くが、失敗作。途中の会話はおそらく無校正で「リアル」に表現したのだろうが、まったく意味の通じないものもある。とにかく語彙が少なすぎる。
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読んでて主人公夫婦に感情移入しすぎて、周囲にむかついたなぁ
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恋人に読ませて「失敗したな」と思った本。
悲しいけど、あったかい話。 -
所々いい場面もあるんやけど、全体としてはよく分からん。登場人物に魅力はあんまり感じへんし、ラストも微妙。正確に言うとラストに向かうにつれて微妙になっていく。
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『結婚十二年、スキンシップもあって、とても仲は良いけど性的関係のない涼と真樹。夫婦を超えてお互いを肉親のように大切に思う二人は、法的に「キョウダイになろう」と思い立つ。けれど周囲からは反対されるだけでなく、強く抗議されてしまう。それでも「キョウダイ化」を進めようとする二人だが、真樹の心はだんだん複雑になっていく…。』