「お買いもの」のいいわけ (幻冬舎文庫 ほ 4-2)

著者 :
  • 幻冬舎
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感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (173ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344410947

感想・レビュー・書評

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  • 買い物の話だけど、気が引き締まる。

  • 特に言い訳している感じではなくて、買ってほんとに良かった!って思ってる感じです。この人の好きなのはシンプルで機能的で、けして無駄遣いには思えませんね。飛田和緒と谷村志穂のお買い物日記に似ているようで、やっぱり違ってました。

  • オレンジ色のキュートな表紙とタイトルで、即レジへゴー!そうなのー、直球で「欲しいから」だけじゃなくて、いろいろ言いわけしちゃうこともあるわけで(笑)。ページをめくってからのブックデザインも素敵です。目次を兼ねたカラーページがおしゃれ。現物を写真で見てから、堀井さんご自身の、さらりと鉛筆(パステルか木炭かもしれない)で描かれたイラストが添えられた本文へ進むことができる仕掛けです。素敵なラインナップを写真で楽しんだ後に「はじめに」を読むと…自己分析的でドライな筆致に驚きます。「じたばたして聞き苦しい言いわけや理屈を並べたら(もっともらしい理屈をいくら並べようと)、OKサインを出してやらない」とはハードなお考え。欲しいものに出会ったときの高揚感をそこまで冷ましていいの?と思いつつ、堀井セレクトのアイテムを読みます。選ばれるアイテムはとてもキュートで優雅、質実剛健。ヒッコリーのスカート、欲しいなぁ。「飄々と強気なオレンジ」色のナプキン、色みのたとえが素敵で感触もわかります!「パッケージを買う」「表紙が欲しかった」、ザッツライト!読み進むうちに、クールな文章の底に、堀井さんのアツい買い物魂が透けて見えます。もとに熱いものがあるから、これだけ冷まして書いても楽しめるんですね。「これください!」と店頭でいきおい込んで買うというよりも、すっと買って帰っておうちで包みを開け、ふふふと笑うタイプのかたとみた(笑)。お買いものエッセイにはこういう書きかたもあるんだ…と新しさに出会えた本でした。でも、私はどちらかというと「あーもうしょうがねーなー、キレイだから買っちゃったよー!」といったハイな喜びをもうちょっと見たい気がした(笑)ので、この☆の数です。ごめんなさい。

  • エッセイ。
    買い物したくなる。
    アラビア社の器が今まで以上に気になる。

著者プロフィール

ほりいかずこ●1954年、東京生まれ。上智大学フランス語学科卒業。中学生の頃からの料理好きが高じて、料理スタイリストになる。1984年から3年間、夫の仕事でニューヨーク郊外で暮らす。帰国後、シンプルで洒落た食情報や料理を紹介。おいしいと思ったもの、素敵だと感じた生活空間を、写真、文、イラストを自らも手がけて伝える単行本が人気。その徹底した美意識と、文章の行間がかもし出す自由な雰囲気に惹かれ、熱烈なファンが多い。 2011年には「一丁目ほりい事務所」を設立。若手作家とコラボレーションをして、オリジナルのテーブルウエアなどを製作している。

「2014年 『北東北のシンプルをあつめにいく』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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