音の細道 (幻冬舎文庫 む 2-11)

著者 :
  • 幻冬舎
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344410961

感想・レビュー・書評

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  • ●群ようこ
    978-4-344-41096-1

  • 群ようこさんが、「音」に関するさまざまな話題を書いたエッセイです。

    お友達たちと話していて、男女の仲に関する話題になると、ひとり取り残される著者を見ていると、なぜか少し寂しくなってきます。そんな著者が、四十半ばで小唄の稽古を始めたりと、積極的に物事に挑んでいく姿がみられて微笑ましいです。

    群ようこさんの本を読むのは初めてです。

    【読後】
    群さんには、ビックリさせられたり、少し笑いがでたりと変化があり、遠くで見ている分には楽しい人と思えます。そして、音読するのには、よかったです。それは、超短編で、区切りがあることと、肩がこらないこと、少し笑いが有ることです。
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    【音読】
    2022年12月1日から7日まで、音読で群ようこさんの「音の細道」を大活字本で読みました。この大活字本の底本は、2008年2月に幻冬舎文庫から発行された「音の細道」です。本の登録は、幻冬舎文庫で行います。
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    音の細道
    2022.05埼玉福祉会発行。字の大きさは…大活字。
    2022.12.01~07音読で読了。★★★☆☆
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    「参考」
    ※参考は、私のメモ書きです。本の感想ではありません。
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    「著者紹介」
    群ようこ(むれ ようこ、1954年12月5日 - )は、日本の作家、随筆家。独身。軽妙な語り口の文体で、主に女性からの支持を受けている。本名:木原ひろみ。東京都出身。東京都立鷺宮高等学校、日本大学藝術学部文芸学科卒業。
    1984年7月、本の雑誌社在社中に単行本『午前零時の玄米パン』(本の雑誌社刊) を発表し、本格的に作家デビュー。なお、ペンネームの「群」は、後述する目黒考二の使用していたペンネーム「群一郎」をのれん分けで譲り受けたものである。(「ようこ」は目黒の初恋の女性の名前)。同年12月に本の雑誌社を退職し、以後多くの随筆・小説・評伝・対談等を発表、現在に至る。

  • かもめ食堂が好きで、エッセイも気になったんだけれど…。
    私には会わなかったみたい。残念。
    でも小説はまた読みたい。

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    四十半ばで小唄の稽古を始めたものの、男女の仲の唄に感情移入できずに四苦八苦。酷暑のサムイ島で吉田拓郎の魅力を再発見。ミャウリンガルで翻訳できない十九歳の老猫の遠吠え。飼い猫を抱っこすると、つい歌ってしまう「ネコバカ」の歌。…ロック少女だった頃から今にいたるまで、「音」にまつわるあれこれの、するどく笑える名エッセイ。

  • 【本の内容】
    四十半ばで小唄の稽古を始めたものの、男女の仲の唄に感情移入できずに四苦八苦。

    酷暑のサムイ島で吉田拓郎の魅力を再発見。

    ミャウリンガルで翻訳できない十九歳の老猫の遠吠え。飼い猫を抱っこすると、つい歌ってしまう「ネコバカ」の歌。

    …ロック少女だった頃から今にいたるまで、「音」にまつわるあれこれの、するどく笑える名エッセイ。

    [ 目次 ]


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    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 2013 4/27

  • 群ようこの世界  このユーモアの世界 私には合わなかった

  • タイトルがいいなと思いました。
    たしかに王道ではなく「細道」らしい、生活の中のささやかな音をモチーフにしたエッセイです。

    著者の名前はよく知っていましたが、著作はこれまでに1冊読んだことがあるかというくらい。つまりほとんど読んでいません。
    『無印OL物語』を書いた人だという印象です。

    クラシックから豆腐屋さんのラッパ、はてはおならまで、さまざまな音が登場します。
    ドボルジャーク『新世界より』が、日本では「家路」として下校のメロディとなっていたり、ポール・モーリアの「オリーブの首飾り」が、手品の時のBGM音楽になっているという指摘にはくすりとしました。

    確かに、「家路」を聴くと帰りたくなるし、「オリーブの首飾り」を聴くとワクワクドキドキしてきます。
    あらためて文章で読むと、作曲家の意図とは違う条件反射を呼ぶ曲となっていることへのおかしさがこみあげてきます。

    人間が死ぬ話よりも動物が死ぬ話の方に何十倍も衝撃を受けるという著者は、結構独特な人だということが、文面から伝わってきます。
    ラッパを吹いてリヤカーで豆腐を売りに来る人に、普通はノスタルジーを感じるものですが、(変な人が住宅地でラッパを吹いている)と反応するという著者。
    見るからに無害な豆腐屋さんでも、耳慣れないラッパの音の方が気になるのでしょうか。

    エッセイは小説よりも気楽に読めるものですが、日常生活に即した話が書かれることから、物語以上に時代の流れが取り込まれます。
    この本は、音をモチーフにした内容であるため、流行歌の話題も採り上げられており、著者との年代差を感じました。
    ザ・ピーナッツのほかにもこまどり姉妹っていう歌手がいたんですね。

    カラオケでは小室哲也の打ちこみ系音楽についていけないと切々と語られていました。
    その割に、麻雀を覚えたらあっさりカラオケとの縁が切れたと書かれており、どうやら凝り症で移り気の人らしいと感じました。
    正直、昔の歌謡曲の話題はよくわかりませんでしたが、「○○の指揮による○○交響楽団の○○ホールでの演奏が素晴らしかった」などというような専門的なウンチクは一切ありません。

    普段の生活で関わってくる、身近で地味な音について語った文章になっているため、華やかさは全くないものの、音の受け止め方を通して著者の人となりが伝わってくるような、著者を語る一冊となっていました。

  • 群ようこさんの音にまつわるエッセイ集。
    群さんがロック少女だったのは「桃耳高校」で知っていたのですが、もうちょっと突っ込んだところまで書いてあったので新鮮でした。

    音一つとっても、人によって実に様々。

  •  夏が終わって無理にでも動かなければならない頭には、こんな肩の力が抜けたエッセイがいい。結婚とおならの話には、とにかく参った。笑ったあとで、なんだか切ない気持ちになった。
    2006/9/2

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著者プロフィール

1954年、東京都生まれ。日本大学芸術学部卒。数回の転職を経て、78年、本の雑誌社に入社。デビュー作『午前零時の玄米パン』が評判となって、作家専業に。「無印物語」で人気を博す。『かもめ食堂』『れんげ荘』『三人暮らし』など著書多数。

「2023年 『老いとお金』 で使われていた紹介文から引用しています。」

群ようこの作品

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