緋色のメス 上 (幻冬舎文庫)

  • 幻冬舎 (2008年3月28日発売)
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本 ・本 (292ページ) / ISBN・EAN: 9784344411029

感想・レビュー・書評

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  • 大鐘稔彦氏と言えば外科医・当麻鉄彦の『孤高のメス』は良かった。本作にも外科医が登場するが、医療モノと言うより恋愛モノ、いや恋愛よりもドロドロした愛憎劇である。渡辺淳一氏の作品のよう。緋色とはわが国では高貴な色だが、英国では不貞を働いた罰で服につけられるAの文字が緋色なのだそうだ。

  • 昔の不倫相手の医者に乳癌の手術を頼む現役の看護婦が主人公。

    実はその子供を生み、もちろん夫には隠して育てているが、何故その医者なのか勘繰られ事実が暴かれるが、その頃には癌が身体のあちこちに転移し、家族は追及したりはしない。

    平成6年から連載された物を出版とあるが、時期を遡ったものではなく、主婦が携帯を普通に持っているらしく書いてあるので、現代劇と思う。

    その割に主人公達の持つ感情が時代にあっていなく感じた。

    その感情がいちいち括弧書きになっているのが、妙に読み難かった

  • 宮城県の公立病院に勤める看護師・中条志津は、47歳の春、乳がんの宣告を受ける。彼女が治療先に選んだのは、秋田の鄙びた炭鉱町が経営する小さな病院だった。執刀を依頼したのは、この病院に勤務する外科医・佐倉周平。かつての人妻の身ながら激しく愛した相手だった。20年ぶりの再会を果たした二人は、運命の歯車が再び動き出すのを感じた。

  • 感想は下巻で

  • ただ、ただ不倫を楽しませてもらって、かっこいい世界に酔わせてもらいました。それがこの本の価値です。

  • いまいち

  • これは医療の物語というより不倫物?
    乳がんになった看護師の志津はかつて愛し合った外科医の佐倉に執刀を依頼。

  • 登場人物の言動に最後まで疑問符が付きまとう珍しい作品。

  • 乳房再建については興味深いですが、あとはつまらないというか、くだらないです。
    ヒロインの志がの20年も前に不倫していた医師に未練がましく言いよったり、当時人妻でありながら不倫相手の子供を意図的に身ごもったりと、とても共感できません。彼女のセリフにいらいらしました。

  • 時代設定がやや昔なので、全てが今と同じというわけではないだろうが、根本的な医療は何十年も前から同じなんだろうなと思わせる。

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著者プロフィール

大鐘 稔彦(おおがね としひこ)
1943年愛知県生まれ。1968年京都大学医学部卒。
母校の関連病院を経て1977年上京、民間病院の外科部長、院長を歴任。
その間に「日本の医療を良くする会」を起会、関東で初のホスピス病棟を備えた病院を創設、手術の公開など先駆的医療を行う。
「エホバの証人」の無輸血手術 68件を含め約六千件の手術経験を経て、1999年、30年執ってきたメスを置き南あわじ市の公的診療所に着任、地域医療に従事して今日にいたる。

医学専門書の他に、エッセイ、小説を手がけ、アウトサイダーの外科医を主人公とした
『孤高のメス』(全13巻)は173万部のミリオンセラーとなり、2010年映画化され、2019年にはテレビ(wowow)ドラマ化された。

近著に『安楽死か、尊厳死か』(ディスカヴァー携書)『緋色のメス─完結篇』(幻冬舎文庫)『短歌で綴る折々のこと─田舎医者の回想』(アートヴィレッジ)など。
日本文藝家協会会員、短歌結社「短歌人」同人。

「2024年 『医学と文学の間 一アウトサイダーの生涯』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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