緋色のメス 下 (幻冬舎文庫 お 25-8)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 180
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (309ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344411036

感想・レビュー・書評

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  • 美人看護師とデキるドクターの不倫。
    一言で言えば、それで終わり。

    結婚している身でありながら、不倫により外科医の
    佐倉の子を身ごもり、夫の子であると偽り、女児を出産し、その子を三宝(みほ)と名付け、戸籍上の夫の子として育てる。

    看護師として働きキャリアを積んでいる最中、乳がんになる。
    いろいろ事情をつけて、かつての不倫相手、佐倉がいる秋田県の僻地の病院で手術を受ける。当時に再建も受け、仕事にも復帰して、子どもも順調に育つ中、手術から4年後、肩の激痛に襲われる…
    骨転移で立てなくなり、その後はホスピスに移り最期を迎える。

    三宝に宛てた日記、遺書などは、三宝にとって青天の霹靂であり、もう既に亡くなっているので、聞くとこもできず。思い悩んで、実際の父である佐倉を尋ねていくが既に退職していた。

    その後の話が、緋色のメス完結編に書かれている。

    そうそう上手くいくとも思えないが、フィクションだから仕方ないかな。

    医療ものを読むたび思うのは、メスを使う外科医はサマになるし、憧れだ…

  • まあまあ

  • 医療物ではあるが志津の気持ちだけが先走って行く。もちろん自分の病気のことがあるからだろうが、なかなか感情移入が出来ない、共感出来ない。

  • 上巻と同じく、恋愛部分がうっとうしく感じました。子供たちの恋愛状況まで描かれてうんざり。
    女主人公は不倫の子を故意に生んだうえに、不倫相手の種がいいからと娘びいきはするし、頭がいいことをおつむがいいだなんていうし、全然感情移入できませんでした。
    自分の子ではないのに成人するまで育てさせられた夫には同情しますが、不義の子とわかっても妻を問いただせないことにいらいらしてしまいました。
    安っぽい恋愛小説でした。

  • この作品も「孤高のメス」のように映画化はないのかしら?

  • 孤高のメスは趣が違って、医療ものというよりは恋愛小説。上巻の後半は読み進めるのが億劫だったが、下巻は闘病生活をベースに話を進めていくで気怠く一本調子に進む展開に緊張感を持たせている。現実的かどうかというのは置いておくとしても、死にゆく家庭で何を考えるか、どう生きていくべきかということを自分も考えさせられる。

  • 物語としてはそこそこ面白いかもしれないが、人に勧められるような小説ではない。昼ドラの原作になりそう。

  • /?day=20090413

  • うーん、やっぱり、乳癌手術のあり方、、、というのは単なる刺身のツマのようなもので、本書は中高年の恋愛小説?
    あとがきを読むと、不義の相手の佐倉医師に自分自身を重ね合わせているようなんだけど、、、ずいぶん都合のよろしいことばっかりのようで。。。

    (2008/7/1)

  • 途中から昼どら!!っとおもいながらも最後までがんばって読みました。

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著者プロフィール

医師・作家。一九四三年愛知県生まれ。 京都大学医学部卒業。早くより癌の告知問題に取り組み、「癌患者のゆりかごから墓場まで」をモットーにホスピスを備えた病院を創設。手術の公開など、先駆的医療を行う。「エホバの証人」の無輸血手術をはじめ手がけた手術は約六千件。現在は淡路島の診療所で僻地医療に従事する。医学学術書の他、小説やエッセイなど、著書多数。

「2020年 『緋色のメス 完結篇』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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