- Amazon.co.jp ・本 (366ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344411449
感想・レビュー・書評
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アメリカ留学を前日に控えた箱入り娘のハコちゃん、送別会から自宅に帰ると見知らぬ女性の死体が!? このままでは念願の海外留学がおじゃんになってしまう!! 禁断の死体遺棄計画は思いもよらない結末に。 匠千暁、最初の事件。
後に匠千暁シリーズとなる西澤保彦の看板作の第一長編ですね。タックやタカチの学生時代のお話、同じキャンパスグループ内の箱入り娘のハコちゃんのフロリダ留学前日家に帰ると見知らぬ死体が!そして禁断の死体遺棄、まさかの主人公たち普通に犯罪者である。しかし事件は想像を超える幻惑さを見せ、警察でも捜査は難航。ここに酔いどれ探偵・タックの降臨。
シリーズ恒例というか、西澤保彦ではよく出てくる酒を回しながらの推理合戦ものです。今回は結構事件の当事者ですから酒飲んでる場合じゃないかもしれないんですけどね。 -
複雑な人間関係の上に成り立ったミステリー
序盤の登場人物の?と無理があるだろと思うような行動も、終盤真相が明らかになるにつれて、納得がいきます
心理描写が巧みで、この人ならこうするんだろうなというのも上手く印象付けられました。それが悲しい結末を生んでしまいましたが
どんでん返しに継ぐどんでん返し
最後は驚きの連続でした
”彼女”がそうなるに至った最大の要因であるのが両親であるのはわかりますけどあの奇行に丸々一生分使うのはどうなのって感じでした
変装もさすがに無理があるかなぁ -
【匠千暁シリーズ長編①】大学の仲間のハコちゃんが帰宅すると、見知らぬ女の死体が…。その死体遺棄に加担してしまったタックとボアン先輩。警察の捜査は難航し、女性の身元も不明なままのため、捜査を始めたタック達。事件とは関係のないエピソードの提示で焦らされるが、それは少しずつ事件に絡んでいく。タック達のワイワイ楽しい推理合戦は徐々にドロドロの展開となり、最後の最後まで騙されまくるという、西澤保彦作品の醍醐味を堪能した。最初の出版が1996年ということで、ワープロやポケベルが登場。
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記録
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登場人物の推理が何の前触れもなく突然すぎ。なぜそう考えたのか、が欲しい。ラストは色々と驚いた。
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2016年1月27日読了。
2016年43冊目。
そうか、素人探偵モノというジャンルの楽しみ方があるんですね。面白いです。
私も、考古学に関しては素人探偵なんです...
そうか、素人探偵モノというジャンルの楽しみ方があるんですね。面白いです。
私も、考古学に関しては素人探偵なんですが、2日前のEテレ「誕生!大和王権」を観ていると、20年来の私の素人推理が最近段々と証明されているみたいでとても嬉しくなりました。でも決定的なのは、親魏倭王の金印泥封が見つからない限りはわからない。答えがわからないというのはホント楽しいです!
コメント頂けてとても嬉しいです。
レビューにはつい筆が滑って「所謂」と書いてしまいましたが、...
コメント頂けてとても嬉しいです。
レビューにはつい筆が滑って「所謂」と書いてしまいましたが、「素人探偵モノ」というのは私が勝手にそう呼んでいるだけで、もしかするとあまり一般的な呼び方ではないかも知れません。それはそうと、物的証拠に過度に囚われず、純粋に論理の世界で遊ぶ楽しみというのがこのジャンルの面白さではないか、というのが拙文の趣旨でした。
kuma0504さんの仰る、「考古学の素人探偵」というのは面白いですね。私は考古学に関して丸っきりの門外漢で、kuma0504さんのような凄腕の素人探偵には到底なれそうもありませんが、遠い昔に起こった出来事の真実を少しずつ解き明かしていくということには、ロマンを感じます。推理が証明されていく喜びも、それが他ならぬ自分が時間をかけて組み立ててきた推理ですので一入のことだろうと拝察します。
また、一般的に、自らの推理に至るまでの過程として気儘に自由に想像や空想をすることが許されているというのも、「素人」の特権の一つなのかなと考えたりもします。