- Amazon.co.jp ・本 (398ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344411494
作品紹介・あらすじ
迷い、失意のどん底に落ち、それでも人は生きていく。二十年間勤めた会社を辞めて足掻き続ける男、捨てた故郷へ向かう道中で自分自身を見つめ直す男…著者が自らを投影した「俺」たちが、バイクで旅を続ける。そんな不器用な男たちの愛すべき生き様を描いた全三十六編の傑作短編集。単行本刊行時の友情秘話を綴った書き下ろしエッセイも収録。
感想・レビュー・書評
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バイクに関わる短編旅ストーリー。主人公がバイクにまたがり、日本を走りながら出会う人々。そこに生まれる不思議なストーリー。一作、一作が短く時間がない人にもオススメ。バイクで走り出したくなります。
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昔バイクでよく行った北海道にまた行きたくなる。
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再読しました。
他のバイク小説とちがって、無意味に死が描かれていないのが良いところです。また、いくつかの短編には希望が持てます。
中にはやけに感傷的な内容もありますが、まぁそれはそれでww -
著者は同い年。
物語は全て短編。
愚にもつかないものもあるが、全編を通して伝わってくるのは、
四十路を越えて、未だに自分という存在に向き合えず、何かを
犠牲にしたと思い込んでいる悲しき中年男の哀愁だ。
僕らの世代は…なんていうとすっかり老け込んでしまうが、
確かにあの時代はよかったなと思える。
ただ、何かを置き忘れてきたようだ。
隔靴掻痒。
もどかしいほどそれが何かを知りたい。
風を感じたら、思い出せるかな?