氷の華 (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 1112
感想 : 166
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  • Amazon.co.jp ・本 (506ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344411555

感想・レビュー・書評

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  • 完成度の高いストーリーだった。
    ただ、主人公があんなミスをするか、最後まで秘密にするものなのか、が引っかかった。
    気が強くプライドの高い女が起こす事件。
    後半はページをめくる手が止まらなかった。

  • 二転三転。最後まで油断できない作品だった。

  • 借りて読みました。

    以前テレビでドラマ化されていたのを先に見てはいましたが、テンポ良く書かれていて読みごたえがありました。

    女性の怖さを痛感する作品。
    が、主人公の恭子ほど完璧(?)であると、憧れる気持ちが僅かながらにも生じ、自分が女であると、いやがおうでも実感します。

    再読はありませんが、満足度は高め。

  • 人公の激情と「影の女」への復讐心がうまく描かれている。流れに無理がなく、読みやすく面白い作品。

  • ミステリ その奥にあるドラマはない

  • 夫の不倫相手から電話で妊娠を伝えられ、彼女を毒殺する専業主婦で不妊症の恭子と、ベテラン刑事の戸田の攻防。自分の殺した相手は本当に愛人だったのか、嵌められたのではないかと疑心暗鬼になる恭子や事件を追う戸田にそれぞれ寄り添って読み進めたけれど、最終的に冗長なややこしさを感じてあまりすっきり出来なかった。

  • 不安にかられる女、地道な捜査で女を追いつめていく警察、事件の裏に潜む真実。
    かなり長いので途中で少しダレましたが、これぞ心理サスペンスといった感じでした。

  • わかりそうでわからない。
    他の本と並行して途切れ途切れに読んだ感想。
    結局恭子にとってはベストな選択だったのか。
    ーーー
    専業主婦の恭子は、夫の子供を身籠ったという不倫相手を毒殺する。だが、何日過ぎても被害者が妊娠していたという事実は報道されない。殺したのは本当に夫の愛人だったのか。嵌められたのではないかと疑心暗鬼になる恭子は、自らが殺めた女の正体を探り始める。そして、彼女を執拗に追うベテラン刑事・戸田との壮絶な闘いが始まる。長編ミステリ。

  • 読んでみて、この作者はサスペンスドラマが好きなんだろうなぁ感じた。というのも、キャラクター象が想像しにくい。元からあるドラマの原作を読んでいる感じがした。ベテラン刑事、プライドの高い女富豪、ハンサムな夫、どこか懐かしく、見たことのある設定だ。東野圭吾作品の悪女に慣れてしまうと、この主人公の悪女ぶりは中途半端で物足りなさすら感じる。最後の自決する事で、プライドの高さを演出しているのだが、やっぱりサスペンスドラマな終わり方。映像化されている様だが、実写ありきの作品だと感じた。

  •  子供はいないが、専業主婦として悠々自適な生活を送っていた瀬野恭子の日常は、ある日一変する。夫・隆之の愛人を名乗る関口真弓という女から、隆之の子供ができたと電話がかかってきたのだ。恭子は夫の部屋から見慣れない鍵を持ち出し、害虫駆除のための猛毒を持って彼女の部屋へと向かう。

     犯行を行う恭子目線の倒叙ものでありながら、のちのちつじつまの合わないことがたくさん出てきて、あれ、もしかしてこれは嵌められている被害者の側なのか?と先の展開が気になりどんどん読み進む。実際にいたら嫌な女なのだろうけど…どこか憎めないなぁこの高貴で孤独な女・恭子。

著者プロフィール

一九四六年千葉県生まれ。初めて執筆した小説『氷の華』は二〇〇六年自費出版からスタートした後、文庫化され三十五万部を超えるベストセラーとなる。ドラマ化もされ、六十歳の大型新人として注目を浴びた。その他の著書に、『目線』『烙印』『彷徨い人』『午後二時の証言者たち』がある。

「2022年 『容疑者は何も知らない』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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