永遠の旅行者〈上〉 (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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レビュー : 34
  • Amazon.co.jp ・本 (364ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344411746

感想・レビュー・書評

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  • PT(Perpetual Traveler)としてハワイで暮らす元弁護士の真鍋恭一に届いた依頼は20億の資産を一円も納税せずに孫に譲りたいというもので、というのが本筋だが、そこの進み方は非常にゆっくりで、関連して開陳されていくPTという生き方や税金に関する四方山話への興味でぐいぐい読ませていく。そこに孫たるまゆとその家族の特異な背景がミステリちっくに絡み合い、こちらの行く末は全く見えない状況。肝心の相続についても、作中人物も語るように合法的に実現できるのかという難易度で、完全に下巻を待たれるといったところ。全てが丸く収まったら傑作間違い無し(予告)。

  •  パーマネントトラベラーの生活について詳しく知りたく思って買ったが、サスペンス小説要素が強くてそれほど面白くない。ところどころ紹介される金融関係の知識と解説は比較的詳しく書いてあって面白いが、全体に占める割合は5%に満たないほど。「プライベートバンカー」の方が、ルポライト的な要素が強く、興味深く読むことができた。
     小説としても、過去と現在が段落ごとに織り交ざっている部分があり、今一つすんなり読み進められないこともある。

  • 金融のこと、税金のこと、わからないことが一杯でかなり飛ばし読みした。しかし、眞鍋が関わっていく人たちは謎が多く興味津津。

  • 税金の事やタックスヘイブンやら、とにかく難しかった。でも、ストーリーも筋が通っていて内容も興味深かった。

  • 橘玲は 実に欲張りな作家かもしれない。
    相続税回避の方法、税金のかからない方法など、
    実にたくみに 取り込みながら、
    シベリア抑留者だった祖父、バブルで儲けたが失敗し逃亡父親、精神を病む孫。
    母親は、惨殺され犯人が不明と言う 話題満載のなかで、
    20億の遺産を 孫に 税金を払わずに遺産相続させるという仕事を
    引き受けた 元弁護士 恭一。
    この男は、なぜ?という疑問をもちながら 生きている。
    この仕事を引き受けるにも、なぜなのか、分からない。
    設定が 盛りだくさんで、カネ狙いの亡者が 絡み付いてくる。

    盛りだくさんすぎて、説明が多すぎるのが、目につく。
    それにしても、恭一、まゆ、智子 それぞれが 魅力的でいいなぁ。
    相続税回避、税金を払わないことを軸に物語は展開する。
    さて、下巻が どうなるのかな。

  • 証券マンなら楽しめる一冊。

  • 元弁護士・真鍋に、見知らぬ老人麻生から手紙が届く。「二十億の資産を息子ではなく孫に相続させたい。ただし一円も納税せずに」重態の麻生は余命わずか、息子悠介は百五十億の負債で失踪中、十六歳の孫まゆは朽ちた家に引きこもり、不審人物が跋扈する。そのとき、かつてシベリア抑留者だった麻生に殺人疑惑が浮上した。
     まゆは幼い頃に母を殺された未解決事件にまだ苦しんでいた。アメリカで失踪した悠介の居場所はつかめない。麻生の死期は迫る。真鍋には時間がなかった。そもそも麻生はなぜ無税の相続に拘るのか?そして、まゆが何者かに誘拐された―。人間の欲望と絶望、金と愛情、人生の意味までを、大胆かつ繊細に描ききった新世代の『罪と罰』完結。

  •  永遠の旅行者(perpetual traveler)の元弁護士、真鍋。滞在先のハワイで見知らぬ老人から20億円の資産を息子ではなく、孫に相続させたい。ただし、一円も納税せずに。この不思議な依頼を受けて、調査に乗り出す。天使と言われている孫娘まゆは精神分裂症の症状で引きこもり。依頼人の息子悠介は150億円の借金を抱えたまま失踪中。依頼人はシベリアで拘留者だったことから、日本に裏切られた思いを持っているようだ。
     ハワイ、日本、香港と舞台を変えながら、ストーリーの全貌を少しずつ明らかにしていく。文章は平淡な感じはするが、税金だったり弁護士の話題だったりと専門用語もたくさんあり、金融に勤めているからこそ理解できるのかも。いずれにせよ、謎を解きたい一心で、下巻の展開に期待したい。

  • ぐいぐいと読める。海外口座の優位性については、なるほど〜っと思ったけど、今はもうだめなんだろうな

  • 橘玲さんの経済小説です。
    相続や配偶者控除についての税金についての知識は流石です。物語としても面白いです。

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著者プロフィール

橘 玲(たちばな あきら)。1959年生まれ。早稲田大学卒業。2002年『マネーロンダリング』でデビュー。同。元・宝島社の編集者。日本経済新聞で連載を持っていた。海外投資を楽しむ会創設メンバーの一人。2006年「永遠の旅行者」が第19回山本周五郎賞候補となる。デビュー作は経済小説の「マネーロンダリング」。投資や経済に関するフィクション・ノンフィクションの両方を手がける。2010年以降は社会批評や人生論の著作も執筆している。

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