ひとかげ (幻冬舎文庫 よ 2-15)

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  • Amazon.co.jp ・本 (126ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344411852

感想・レビュー・書評

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  • 「とかげ」のリメイク。
    前作よりずっと優しく大らかな感じに仕上がっていてよかった。
    針に触れるような尖った感じがなくて、親しみやすく、すっと入ることができた。

    すでに発表した作品をリメイクしちゃうなんて勇気がすごい。
    きっと、この作品に対する思い入れが強いのだと思うけど、ばななさんはやっぱりすごいです。

  • 「とかげ」より熟成された感じがします。「とかげ」も好きだけど「ひとかげ」も好き。たぶん、小説もそのときでしか出てこない言葉と、熟成してまろやかになった言葉とがあるように思います。

  • わたしはひとかげの方が好きでした。

  • まず、何よりも「はじめに」がとてもよいと思う。そして、「とかげ」を先に読んだので「ひとかげ」は若干くどく感じてしまったけど、どちらもそれぞれ良かったと思う。新旧どちらも一つの本にいれてくださった心づかいに感謝したい。

  • 『とかげ』のリメイク『ひとかげ』
    「ひとかげ」の方が良かったかな。

  • 「ひとかげ」の方が、文章に温かみが増して、情報量が増えており好きだった。とかげの自分の向いていないをやる(例えばエアロビクスのインストラクター)スタイルは斬新で面白いと思った。私もインストラクターの類は向いていないし、全くもってやりたいと思わないがあえて挑戦することによって自分の本当に苦手なことが見えてくるのかもなあと思った。もしかしたら私もインストラクターに向いているかもしれない。
    とかげと主人公の閉塞的な空間は、すこし息が詰まりそうな感じもあったがそこがいいと感じた。
    とかげが主人公としか話をしないのも、主人公が浮気をしたらとかげに呪われてもいいと思うところもいい意味で年齢にそぐわない思い恋愛感情を抱いていてよかった。

  • とかげ、もひとかげもどっちも好き。
    最後の一文がたまらなく好きなので、同じでよかった。

  • 『とかげ』よりも『ひとかげ』の方が好きだな

  • 初期の荒々しくて尖った「とかげ」が好き。

  • とかげなりに向ける主人公への愛には不純物がなく、とても素朴で優しさに溢れているなと感じた。少年少女の純愛も、傷も背負って生きるそっくりな二人の未来でも、ふたりの愛の核が変わりませんように。

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著者プロフィール

1964年07月24日東京都生まれ。A型。日本大学芸術学部文藝学科卒業。1987年11月小説「キッチン」で第6回海燕新人文学賞受賞。1988年01月『キッチン』で第16回泉鏡花文学賞受賞。1988年08月『キッチン』『うたかた/サンクチュアリ』で第39回芸術選奨文部大臣新人賞受賞。1989年03月『TUGUMI』で第2回山本周五郎賞受賞。1993年06月イタリアのスカンノ賞受賞。1995年11月『アムリタ』で第5回紫式部賞受賞。1996年03月イタリアのフェンディッシメ文学賞「Under 35」受賞。1999年11月イタリアのマスケラダルジェント賞文学部門受賞。2000年09月『不倫と南米』で第10回ドゥマゴ文学賞受賞。『キッチン』をはじめ、諸作品は海外30数カ国で翻訳、出版されている。

「2013年 『女子の遺伝子』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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