無痛 (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 1798
レビュー : 255
  • Amazon.co.jp ・本 (634ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344411982

作品紹介・あらすじ

神戸の住宅地での一家四人殺害事件。惨たらしい現場から犯人の人格障害の疑いは濃厚だった。凶器のハンマー、Sサイズの帽子、LLの靴跡他、遺留品は多かったが、警察は犯人像を絞れない。八カ月後、精神障害児童施設の十四歳の少女が自分が犯人だと告白した、が…。外見だけで症状が完璧にわかる驚異の医師・為頼が連続殺人鬼を追いつめる。

感想・レビュー・書評

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  • 読むんじゃなかったと思うほど、全てを遮断したくなるようなおぞましさがあった。刑法三十九条。どう考えて良いものか、真剣に考えてしまう話だった

  •  見るだけで病気がわかる医師、先天性無痛症で知的障害もあるイバラ、自閉症のサトミ。凄惨な殺害方法と観察少々極端な舞台設定と登場人物を通じて、読者に答えのない難しい問いがなげかけられるよう。「痛み」とは何なのか、恐怖とはなにか、病気でなければ「正常」なのか、刑法三十九条の限界とは。

  • 刑法39条に対する強いメッセージ性、問いかけを感じた。罪を犯した神経喪失者や神経喪失者を装った正常者へどう罰を課すか、誰に責任があるか、自分の中ではまだ答えが出ないけど、考えていかなきゃいけない。
    ただどんなに記憶がなくても罪を犯した身体本人が何の罰も受けない可能性のある現状にはやはり納得いかない。被害者側と加害者側のどちらの気持ちも同情できる部分があるが、やっぱり被害者に寄り添う世界で居ないといけないと思う。

  • なんでか知らないけど、ある時期から医療ミステリが増えましたよね。

    久坂部羊さんは安易に救いとか書かないところが、好き。

  • この作品は テレビドラマを先に見ました ドラマもおもしろかったですが 小説のほうが 何倍もよかったです グロイ描写ももりだくさんでしたが ^^; 

    考えさせられる作品でした 刑法39条には それぞれの考え方があり どちらの意見もわかるきがして 正解は見つからないのかもしれないです 

    ただ 病気を抱えてそれでも一生懸命生きて その病気のせいで 罪を犯してしまって 病気のせいだとして 無罪になったら 

    罪を償う機会が失われるということは 人として つらいことではないのだろうか 

    償ったから許されるとはいえないが 心の救済になるのではないだろうか

    罪を犯した人間に救済が必要なのかというと そこも 難しいのだか 

    悪意がある犯罪と悪意がない犯罪 難しいーーーー 

  • 作者が医師なだけにリアルです。
    エロい、グロテスク、菜見子と為頼、祐輔以外変態ばっか!!!
    イバラの解剖シーンは恐らくメインのような気がします。
    刑法39条(心神喪失な為に無罪?)と、痛みについても細かく書かれています。
    ドラマでは悲しかったのに、こんなにもエログロだとは思わずびっくりでしたが、600頁ちょいを一気読みしました。
    続編の第五番も読もうと思います。

  • 刑法39条と殺人。
    この関係は非常に重いと思う。

    無責任に異常者のふりのする奴、罪の軽減に利用する弁護士ばど、刑法の本質、行動の責任はどうあるかを考えさせられた、そして、ミステリとしても結構面白かった。

  • 医療。サスペンス。ミステリー。
    印象的なタイトルと表紙に惹かれて購入。
    序章の物凄い衝撃に引き込まれて一気読み。
    医療、精神病、法律など重いテーマを嫌でも考えさせられる小説でもある。
    久々に睡眠時間を削ってでも読みたいと思った作品。

  • ⑱600ページを超える長編ですが一気に読まされました。物語の発端は猟奇殺陣事件。捜査も実らず、犯人は見つからないが、ある女性からの相談により少しずつ犯行が見えてきます。刑法39条、終末医療、心神喪失者、ストーカー、その他盛り沢山の内容でした。

  • かなり 怖くてちゃんと読めなかった描写も…。

    精神疾患のある人の犯罪は 罪にならないというのはやはり被害者にとってはたまらない。

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著者プロフィール

大阪府生まれ。大阪大学医学部卒業。作家・医師。2003年、小説『廃用身』でデビュー。小説に、『破裂』『無痛』『悪意』『芥川症』『いつか、あなたも』『介護士K』、エッセイに『大学病院のウラは墓場』『日本人の死に時』など、医療分野を中心に執筆。

「2019年 『黒医』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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