恋する日本語 (幻冬舎文庫 こ 24-1)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 1481
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  • Amazon.co.jp ・本 (150ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344412897

感想・レビュー・書評

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  • 久しぶりに図書館が開いた。
    嬉しくて嬉しくて最初に手元に来た本が
    この本でよかったと思う。

    恋のように
    甘やかで美しい日本語たち。
    そんな言葉の中で生きられることが、
    本当に幸せだと思う。

  • 35の甘いショートストーリーに酔いしれたあと、あとがきを読んで、この本の奥深さに気付いた。
    人を好きになる瞬間を、映像のように映し出すような素敵な言葉が、日本語にはたくさんあるのですね。
    「刹那」や「邂逅」などは私も好きな言葉です。
    疲れたときなどに、ふとページを開くと癒されるかも。

  • この国には途方も無い数の言葉がある。日常生活ではめったに使われないけれど、はっと息を飲んでしまうほどに美しい言葉が、確かに存在する。

    35の「恋する日本語」が、それぞれの情景を表す短いエピソード+イラストと共に収録されています。もともとSo-netコラムで連載されていたものが書籍化されました。著者は調べ物をしていた際に出会った「刹那」という言葉の意味をきっかけに、ストーリー性を秘めた日本語をリストアップし始めたそうです。たぶん普通に生きていたら知ることもなかったんだろうなあと思える古いたくさんの文語的な表現達。いいなあと思ったのはこの二つ。

    夕轟(ゆうとどろき)―恋心などのために夕暮れがた胸が騒ぐこと―

    玉響(たまゆら)―ほんの少しの間―


    こんなに綺麗な日本語。昔の人達も恋文に用いたりしたんでしょうか。古い宝物の様な言葉達に触れて、心が豊かになった気分です。
    装丁がかわいらしく、情報量もそれ程多くないのでパラパラと読めます。重い読書の合間なんかにおすすめ。

  • 小山薫堂氏と題名に惹かれました・・
    「日本語とは、恋をするために生まれた言語なのだ・・」
    日本語の言葉の持つ意味を、一つ一つ知ると、
    もっと深いところでの理解をしたくなる。
    この本のページの各タイトル35の言葉の意味も、
    自分が知っていたのと違ったり、さらに別の意味があったりと、
    読めば読むほど、引き込まれる言葉といえます。
    これから、何度となく読んでいきましょう!

  • 恋に関係なく
    意外と知らずにいる
    日本のことばを紹介してくれる本があればいいなと。

    …ってきっかけが恋だと思ったから出来た本に言う事でもないでしょうが、でも他でこういう本があったらなあ…;と。

  • 私は日本語がとても好きなのですが、ますます日本語を素敵だと思い、好きになった一冊です。

    著者がリストアップした、物語性を秘めた日本語35つとその意味、そこから生まれた数行の恋物語が収められています。

    今、思うようにいかない恋や若かりし頃の稚拙な恋、
    今も後悔している恋を素敵な日本語達が少し格上げしてくれる、そんな一冊です。

    もちろん、いつか…と憧れる恋も描かれているかもしれません。

    読み終えた時、私は誰かの「忘れ草」になりたいと思いましたし、私の「阿伽陀」たる存在に思いを馳せました。

    ※「忘れ草」…心配や心の憂さを吹き払うもの
     「阿伽陀」…あらゆる病気を治す薬

    2014年14冊目。

  • サクッと読めるところがよかった
    ショートショートがもうすこしボリュームがあると理解が深まりそう。

    言葉のなりたちも知れるとよかったかな

  • 知らない言葉がたくさんあった。
    でも、その言葉に付けられたショートストーリーに思わずきゅんきゅんした!
    日本語って素敵だなと感じた♡

  • 知らない日本語はまだまだある。
    こんなにも素敵な言葉があるんだと驚きます。

    恋に関する日本語に、さまざまな恋にまつわるショートショートが、見開き1ページに、素敵なイラストと共に掲載。
    ほっこりできる癒しのひとときを過ごせました。

  • 日本語の言霊と響きの美しさが堪能できる本。エッセイ?
    聞いたことのある言葉も日常にありそうな一コマを添えられると瑞々しく感じます。
    流れていく時間の中でそんな恋の情景があるといいなあ。そんなときのためきこの日本語たちのように丁寧に暮らそうと心掛けたい。

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著者プロフィール

一九六四年、熊本県生まれ。初の映画脚本となる「おくりびと」が、第八十一回米アカデミー賞外国語映画賞をはじめ、国内外問わず数々の賞を受賞。ご当地キャラクターブームを牽引した「くまモン」の生みの親でもある。映画「湯道」では、企画・脚本を担当。

「2022年 『湯道』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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