特別法第001条DUST (幻冬舎文庫 や 13-8)

著者 :
  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (509ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344412972

感想・レビュー・書評

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  • 物語の設定はよかったと思う。もう少し残酷さが欲しかった。

  • 長いあらすじを読んだ気分。
    恐らく、作者の生活水準が高いことからか、説明不足からかからくるであろう、共感を疎外する設定。
    例えば、
    手取り18万でどうやって生活するねん的な記載
    …手取りで18万。決して多くはないでしょうが、二十代後半でそれくらいの受給者は、私の周辺では普通でした(;_;)。
    例えば、
    ネジ巻き作業
    …町工場では、当たり前に見る光景。しかも、月2回は、連休で、1時間の昼休みに、残業すらない労働基準法にのっとった労働時間。
    真由さんには共感できても、肝心の主人公に、私は残念ながら、共感できないまま読了してしまいました。。。

  • この人、リアル鬼ごっこから文章力と造形力がまったく向上しない。今度こそはと思っては手に取るんだけど。
    妄想力だけで持っている作家という感じ。
    毎度着想はいいから、背表紙のあらすじを読んでは今度こそと思うのだけど。

    バトルロワイアルの方がよっぽど考えさせられるよ。

    主人公がなぜヒロインに惚れるのかがまずわからない。
    この感情が全編を通した主人公のモチベーションなわけで、それが単に「自分より弱く見える」「自分に心を開いてくれる」「女」としてしか描かれていないので、全編薄っぺら。
    細かなディティールにも薄さは出ているけれど、逐一述べるまでもない。

    総合的には、読み捨てのエンタテイメント。
    他の作家と同じ素材で競作したりしてくれないかなぁ。


    余談だが、この人が生き延びていられる事情として、
    私のように評論家ぶってつっこみたい素人が
    格好の攻撃対象にしているというのも確実にあると思う。


    最後に。この人の作品が害書なのは、そのテーマによるのではなく表現力と造形力の乏しさによるのだと声を大にして主張したい。

  • 設定押しだね。

  • ニートは犯罪者として500日無人島に入れられるという設定はおもしろい。内容は結構えげつなくリアル。島脱出後の苦悩との戦いはすごく最後は感動があるが、なんか読み終わって無駄に疲れた。

  • 人は自分の命の為にどんな手段でも使うという事、普段なら嫌悪する事でも成しうる様がまざまざと描かれておりぞっとした。読みやすかったが、様々な所で、まだ困難が続くといった説明文が出てくるのが煩わしかった。

  • 今の日本じゃ実現できないけど、DUST法はある意味画期的だと思ってしまいました。

    日本の未来を予言してるのかも……?

  • 人間の極限をためすようで追い詰められてゆく描写がすごい。

  • 仕事をしないで税金を納めないものが増え、仕事しない=クズという考えのもとDUST法が作られる。ニートが島に500日間放置されてしまう。すべてを自分で調達しなければいけない状況で、人が増えてくるにつれて生きるのが苦しくなってくる。そんな中で、まさか家族愛を見れるとは思っていなかった。人間の極限を試すようなもので、追い込まれた人間の姿をうまく描写で来ていたのではないか。

  • まず、働いていない=怠けている 的な構図に馴染めなかった。

    ひとつひとつの文章に重みがなく、作文を読んでるような気分になった。
    主人公の人柄にも感情移入できず、最後の方は斜め読みしてしまった。
    個人的に合わない作品。まぁ、そういうのもあるわな。

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著者プロフィール

大東文化大学文学部日本文学科講師。1984年大阪府生まれ。専門は環境文学。著書に『反復のレトリック―梨木香歩と石牟礼道子と』(水声社、2018)、論文に「「声音」を読む―石牟礼道子『水はみどろの宮』とその周辺」(『石牟礼道子を読む2―世界と文学を問う』東京大学東アジア藝文書院、2022)など。

「2023年 『石牟礼道子と〈古典〉の水脈』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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