ツレがうつになりまして。 (幻冬舎文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (134ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344413023

作品紹介・あらすじ

スーパーサラリーマンだったツレがある日、突然「死にたい」とつぶやいた。会社の激務とストレスでうつ病になってしまったのだ。明るくがんばりやだったツレが、後ろ向きのがんばれない人間になった。もう元気だったツレは戻ってこないの?病気と闘う夫を愛とユーモアで支える日々を描き、大ベストセラーとなった感動の純愛コミックエッセイ。

感想・レビュー・書評

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  • 読者さんのレビューを見て購入。
    ツレ(夫)が鬱になったご夫婦の漫画エッセイ。

    大変な病気のことを、ユーモアを交えつつ非常に読みやすく描かれていた。

    すぐそばで支えてくれる人、理解ある周囲の環境がどれほど大切で必要なのかを感じさせてくれた。

    映画も観てみよう。

  • 映画を先に見て漫画も読んでみた。
    鬱病は、いつ我が身(家族)友人に襲いかかってくるかわからない。何となく知っている様でいて、元気のない人には「頑張って!」なんて言ってしまいそうな自分がいる。ギャグ漫画風に画かれているが、切なさがどんどん伝わってきた。お風呂場での出来事が、未遂で防げたからこそ出来たハッピーエンド物語。良かった!そして今現在、闘病中(関係者)であるならさぞかし力づけられるなと思う。(明けない夜はない)だね。

  • エッセーだと思って手に取って読んでみたらマンガだった(笑)

    僕にとってうつは身近な人がいるので目新しいことは無いが
    はじめての人にとってはマンガは読みやすく入門編として良い。
    深刻な内容も軽いタッチで描かれていて前向きな感じで終わる。

    愛情と理解のある仲の良いご夫婦なのが素晴らしいです。

  • ある日突然鬱になったツレ(夫)と妻の何気ない日常を描いたお話。
    専門書のように鬱病の人に対して、「これは言っちゃダメ!」とかこのように接するのがいいと書いてるわけではないですが、どのような症状が出るのか、そのとき妻はどのように対応していたかが描かれていました。

    印象に残った言葉は、あとがきの
    「私(妻)はそれまで暗い後ろ向きな考え方をするのが楽ちんで好きだったのですが、それは頼れる人がいるからやってしまうこと。自分がしっかりと生きていくためには明るい考え方をして前向きに生きていかなきゃいけない、ということに気付きました。私にとってもツレの病気は財産になったのです」


    マイナス思考って引っ張られてしまうし、
    一年半も家で闘病生活を支えるって心身ともにきついと思います。
    漫画では、楽天的に接する妻の姿が描かれていましたが、意識して楽天的にしている部分も多かったでしょうね。

    鬱になったら日常的にできたこと(テレビをみる、外出する等々)ができなくなったり、物事の全てに対して悲観的になったり…
    鬱と言っても三者三様なんでしょうが、誰でもなりうる病気だし今後の参考になりました。

    • あんころ餅さん
      コミックエッセイ読みやすそう!今度読んでみたい(^^)
      コミックエッセイ読みやすそう!今度読んでみたい(^^)
      2021/07/27
  • うつ病になったことある人が読むとどれもこれも、「分かる!」と共感できるものばかりです。死にたくなることも分かります…
    夫婦でうつ病を乗り越えていけると思わせてもらえました。そして、ここに出でくる奥さんは、うちの奥さんに似ているところがあって笑えました!

  • 映画化もされていたツレウツ。

    知り合いの人(aさん)が、鬱病でどう接したらいいかも分からず、悩んでいる時に本屋で見かけた本。

    分かりやすく、そのaさんの症状にそっくりで凄い本だと思いました。
    漫画なので、頭にも残ります。

    一度目は、立ち読みでしたが、だいぶ役に立ちました。
    そして、また三刊セットで図書館で借りて、読みました。

    • しをん。さん
      はい!ぜひ読んでみてください。
      分かりやすく、書いてあるのでいいですよ(●^o^●)
      はい!ぜひ読んでみてください。
      分かりやすく、書いてあるのでいいですよ(●^o^●)
      2012/09/24
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      予約しようと思って図書館で検索したら、細川貂々の本が50冊近くありました!ビックリ。←本のタイトルは覚えていましたが、作者は知らなかったので...
      予約しようと思って図書館で検索したら、細川貂々の本が50冊近くありました!ビックリ。←本のタイトルは覚えていましたが、作者は知らなかったので。。。
      2012/09/26
    • しをん。さん
      >予約しようと思って図書館で検索したら、細川貂々の本が50冊近くありました!ビックリ。

      nyancomaruさんのお話を聞いて私もびっくり...
      >予約しようと思って図書館で検索したら、細川貂々の本が50冊近くありました!ビックリ。

      nyancomaruさんのお話を聞いて私もびっくりしました!!
      確かに、本のタイトルの方が印象的ですものね…。
      2012/09/26
  • ウツ病、現代病かと思いきやそうでもないらしい
    昔からあったそうだ

    漫画だし、主人公のツレさんと相棒のテンさんのイラストもユーモラスに描かれているので、サクサクと読めたが、現実は本当に暗黒の地獄のような日々だったことでしょう

    part 1 ある日突然うつ病に。
    part 2 一番、重くて、つらい時期。
    part 3 浮いて、沈んでの回復期。
    part 4 少しずつ、上を向いて歩こう。
    ほのぼの番外編

    病気を発症されてからの時間経過で章立て、その中も
    見開きの細切れになっているので、読みやすい
    時々、挟んであるツレさんのエッセイが、短いが興味深い

    専門的に見たら、間違っていたこともあったらしいが
    パートナーのてんさんが、いろいろ試行錯誤を繰り返しながら支えておられる姿に感動する

    巻末の解説者の防衛医科大学の精神科の先生も、夫婦の愛の物語であるが故に読者にも癒しを与えているのだと

  • 去年メンタルを壊してしまったので
    読んでツレさんの気持ち
    すごくわかると思いました
    患者側と支える側
    どちらの気持ちも書いててよかったです

  • マンガでうつの実体験を描いてくれているので、思いテーマですがスラスラ読み進められました。うつになったのは旦那さんですが、それを支えていく上で作者の方が変わっていく様子に感動しました。

  •  メンタル系の話し、特にうつ病の話は重苦しい雰囲気になりやすい。このようなことを言ってしまうのは失礼だと承知の上ではあるが、やはり、うつ病をうつ病として描写しなければならないために、全体の色調がどんよりしがちだ。
     だが本書はその暗さを打破し、うつ病を終始コミカルに描いている。病気を病気として描きつつ、なおかつ彼らの暮らしを楽しく描いているのだ。
     明るいから良い、暗いから悪い、と言った二元論ではないが、本書の明るい雰囲気は、うつ病を知らない人がこの病気を知るための良き本となるであろう。
     うつ病と付き合っていくには、おそらく相当な努力が必要なのだと思う。それは本人だけでなく周りの人も同じだ。その点は本書の朗らかさに隠れてしまい見出すのはなかなか難しいが、彼らも、それこそときには「死にたい」と思うような夜を過ごしたはずだ。
     心というのは実に厄介だとつくづく思う。通常の外傷とは異なり怪我をしているのが分かりづらい。そうだからこそ手遅れになって命を落としてしまう人もいる。
     うつ病は「心の風邪」と言われる。誰もがかかる可能性のある「病」なのだ。決して心の強弱で決まるものではない。もし心の強弱で決まるのなら、そもそも「心」とはいったい何なのだろうか。
     そんな正体不明の「風邪」を「宇宙カゼ」と称した著者は素晴らしいユーモアの持ち主だ。読んでいて思わず「おっ!」と声をあげてしまった。
     うつ病の原因はいまだによくわかっていないらしい。遺伝的要因とも言われるし、ウイルスが原因とも言われている。後者の方は学術的には否定されているようだが、他にもざまざまな要因が示唆されている。この病気の原因はいまだに喧喧諤諤の渦中なのだ。
     心が弱っても誰もが気軽に病院へ行ける社会になればいい。「つらい」と言える社会になればいい。「つらかったね」と言い合える社会になればいい。
     そう願いつつ、私は本書を閉じることとする。

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著者プロフィール

1969年、埼玉県生まれ。漫画家・こどもの本の作家。セツ・モードセミナー卒業。パートナーのうつ病を描いた『ツレがうつになりまして。』(幻冬舎)がテレビドラマ化、映画化される。水島広子医師との共著「それでいい。」シリーズ(創元社)もベストセラーに。2023年から、こども向けの本も手掛けるようになり、児童書『がっこうのてんこちゃん』(福音館書店)で第71回産経児童出版文化賞ニッポン放送賞受賞、絵本『こころってなんだろう』『みらいってなんだろう』(共に講談社)などがある。他の著書に『維摩さまに聞いてみた』(晶文社)など。現在、兵庫県宝塚市で、生きづらさを抱えた人たちが集う「生きるのヘタ会?」「凸凹ある会?」を主宰。

「2024年 『どうして死んじゃうんだろう?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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