中田英寿 誇り (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
4.05
  • (23)
  • (25)
  • (16)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 173
レビュー : 22
  • Amazon.co.jp ・本 (507ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344413399

作品紹介・あらすじ

2006年、ドイツW杯終了後に突然引退した中田英寿。なぜ、引退を決意したのか、日本代表に何が起こっていたのか、ブラジル戦終了後の涙の訳、そして引退後海外を巡っての思い…。かつてどんな日本人も直面しなかった壮絶な体験と、自分への妥協を許せなかった孤高のプレイヤーの本心を克明に綴った、感動の人物ノンフィクション。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • サッカーと中田を語るために必読。
    日本人では誰も到達していない偉業を成し遂げた中田の築き上げた壁は果てしなく高い。
    中田とはどんな人間だったのか、ミステリーとも思える人物像と日本代表内の人間模様…まさにサッカー日本代表は、サッカー人間交差点だ!

  • 中田サイドに近しい著者による、いわゆる中田本。
    引退した2006年ドイツW杯をメインに、欧州で戦った8年間について書かれています。

    試合の描写はイマイチですが、中田に近しい著者だからこそ書けるエピソードやインタビューが秀逸。中田サイドの「言い分」としてはこれ以上のものはないでしょう。

    読み終えて改めて思うのは、1分け2敗に終わったドイツW杯の問題点を今の日本代表が解消出来てないこと。
    このままだと来年の南アW杯でまた同じ轍を踏むかもしれませんねぇ…

    それにしても、中田が名波をあんな風に思っていたとは…名波本人も想定外って書いてましたが(笑)
    ※レビューは当時のままです。

  • 中田英寿に密着したドキュメンタリー。
    日本代表や引退の真相が分かる。
    理想のサッカーを追い続け、いつでも全力でプレーする中田英寿はすごいと感じた。
    選手時代の苦悩が分かる。

  • 「誇り」
    2006年、ドイツW杯終了後に突然引退した中田英寿。なぜ、引退を決意したのか、日本代表に何が起こっていたのか、ブラジル戦終了後の涙の訳。


    中田英寿とはどんな選手か?


    例えば、純粋なサッカーセンスで言うと、小野伸二(ウェスタン・シドニー・ワンダラーズ)が日本のサッカー史の中でNo.1だと聞いたことがありますし、宇佐美(ホッヘンハイム)や柿谷(セレッソ大阪)なども相当なサッカーセンスを持っていると思います。彼らはサッカーセンスにおいて中田よりも随分上であるという評価があるそうです。


    しかし、パーソナリティやフィジカル、頭の回転、シュート、パス、ドリブル、クロスなどサッカー選手を図る上で必要な能力全てを総計した値だと中田英寿というサッカー選手は本当に素晴らしいという評価もあります。同時に多くの困難を越えてきた人です。特に、チームの環境に恵まれていたとは言えないです。


    個人的には、私は今でも中田英寿という選手がNo.1だと思っています。私はプロの世界を体感していない人間なので、あくまで少しサッカーをかじった観戦者でありサッカー専門誌をよく読むデータ好きな素人としての視点しか持っていませんが、そんなちっぽけな視点からでも「中田は凄いなー」と試合を見ながら思っていましたし、ひとつひとつの目標を達していく姿には感銘を受けました。それに、欧州サッカーを見るきっかけは中田英寿ですしね。


    一番印象に残っているのはやっぱり98年9月13日の試合です。そう!その試合とは中田(ペルージャ)がイタリアに渡って初めて迎えるセリエA開幕戦、その相手はその年まで2連覇を果たしていたユベントスでした。セリエAの新参者として迎える開幕戦にしては相手が悪すぎる・・・、私はそう思っていました。しかし、そんな最高の舞台で中田は2ゴール!試合には3-4で敗れたものの、欧州に中田英寿の名を知らしめました。その時の衝撃はなかなか忘れられないものです。


    また、01年5月6日も忘れられない試合が行われた日です。中田はローマ加入2年目であり、その試合の相手はまたしてもユベントス。しかも、この貴婦人(ユベントスの愛称)に敗れると、首位にいたローマはユベントス(2位)に勝ち点で抜かれ、そのままユベントスにスクデットを奪われる(この試合を入れて残り5試合だったはず)という17年も遠ざかっている優勝を目指すローマにとって危機的状態でした。


    そんな試合で1ゴールと決勝ゴールに繋がるシュートという大仕事を途中出場でやってのけた中田ですが、本当はこの試合に出れなかった可能性が高かったのです。当時セリエAでは、UEFAの規約により、「各チームの外国人登録枠は3人」というルールがありました。これにより、中田はベンチ外が濃厚でした。しかし、その規約がユベントス戦の2日前(5月4日)に撤廃され、それにより中田はチームに合流、合流した日は5月5日、試合の前日でした。


    そんな中で、中田は後半15分トッティ(ローマ)に代わりトップ下で出場し、上記の活躍です。そんな過程を改めて文で読むと、当時の試合の映像が蘇り、「凄い、凄い」と何度もつぶやいてしまいました。改めて文で読むというのは本当に良いもので、当時では知らなかったことも記載されているので、とても良かったです。


    以上の2つの日、つまり、試合が中田英寿を語る上で外せないものです。つらつら長い文を書き、少々つたな過ぎる気もしますが、どうかご了承を願いたいですw。勿論、これ以外にも印象的な試合や大会があります。例えば、フランスW杯での予選から本大会までの中田と日本代表は絶対に外せませんし、その中でのエピソード、例えば、暇な時間で周りは雑誌などを読む中、中田はイタリア語の勉強をしていたなど、もお勧めです。また、初のW杯主催国として戦った02年W杯、その前のコンフェデ杯、J1年目も外せませんね。


    そんな数々の印象深い試合や大会の中で最も多くの人々が思い出せるものが06年W杯だと思います。ドイツで行われたこの国際大会が中田英寿最後の大会となりました。その大会で日本が戦った3試合は非常に後味が悪く、内容も良くなかったものでした。その3試合で中田がどう戦い、何をチームと共に求めていたのか、それを語ることがこの小松著「中田英寿 誇り」の目的の1つです。


    「誇り」とつくと、もしかしたら大げさだと思う人も多いかも知れません。特に、中田の場合、メディアによる像が確立されていますから、嫌いな人も多いと聞きます。しかし、その像は正直違っていると思います。そう思う私も本人に会ったことはありませんし、その根拠となるのは多くのインタビューとなってしまいますが、私は中田英寿という人物がメディアや多くの固定観念に凝り固まった人間の思うそのままとは到底思えません。


    「誇り」とは何なのか?中田英寿とはどんな選手だったのか?それを読んで知って欲しいです。


    「ナナ(名波浩)がいたらな」


    これは06W杯ドイツの日本本拠地ボンで中田が言ったこと。

  • 9/10読了

    中田英寿のサッカー人としての歩み(特にプロ入団~ワールドカップ引退まで)にフォーカスした本。

    二十代という若さで【引退】という選択をとった意味。
    三度のワールドカップでの内側の話は大変興味深かった。

  • 五年ぶりに再読。中田のプレーや言動にはいつも注目していた。プレーで彼を越える選手はでてくるだろうが存在感で彼を越える選手は出てこないだろう。

  • ホームページに感想を書きました。
    「アドリアーノ、こんなこと言ってたんだ」
    http://www.ne.jp/asahi/behere/now/newpage130.htm

  • 真の意味で闘える人の姿は、それだけで勇気づけられる。

  • 報道からもなんとなくわかっていたが、この本を読むとどうやら想像以上にひどい状態だったようである。
    その時のことが中田英寿への取材を元に書かれている。
    しかしね、2006年はファンとしても本当に悔しかった。
    あれ以来オーストラリア戦はフラットな気持ちで見れないのだよ。

全22件中 1 - 10件を表示

プロフィール

1962年、神奈川県横浜市生まれ。ノンフィクション作家。広告代理店、放送局勤務等を経て、作家に転身。人物ルポルタージュ、スポーツノンフィクションを中心にしつつ、幅広い執筆分野を確立している。代表作に『中田英寿鼓動』『中田英寿誇り』『勘三郎、荒ぶる』(以上、幻冬舎)、『イチロー・オン・イチロー』(新潮社)、『トップアスリート』(扶桑社)、『逃げない 13人のプロの生き方』(産経新聞出版)などがある。

中田英寿 誇り (幻冬舎文庫)のその他の作品

中田英寿 誇り 単行本 中田英寿 誇り 小松成美

小松成美の作品

中田英寿 誇り (幻冬舎文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする