成功のコンセプト (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
3.59
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本棚登録 : 980
感想 : 113
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  • Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344414006

作品紹介・あらすじ

「ビジネスで成功する鍵は、仕事を最大の遊びにできるかどうかだ」「面白い仕事はない。仕事を面白くする人間がいるだけだ」。わずか十年で流通総額一兆円の企業に急成長した楽天に、すべてのビジネスマンに必ず役立つ独自の哲学があった。たった二人の創業時から徹底して実践している"5つのコンセプト"を公開する驚嘆の「仕事のバイブル」。

感想・レビュー・書評

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  • 仮説→実行→検証→仕組み化を大枠に、三木谷のビジネスにおける流儀を知ることが出来る一冊です。

    この本で気に入った内容を3つ挙げるとすると、
    ・ビジネスパーソンもトップアスリートのように変わらず、実力・能力・潜在能力それぞれの分野を切り離したうえで最大化を目指すことが重要だということ。

    ・仕事が面白いわけではなく、仕事を面白くする人間がいるだけだということ。

    ・幸運はチャンスと準備の交差点だということ。

    僕自身、楽天市場はヘビーユーザーなので、内容そのものが興味深かったし、感銘を受ける部分が多くもっと好きになりました。
    楽天がここまで大きくなったのは必然だったのだなと思わせてくれた一冊でもあります。

  • 【感想】
    楽天の社是となっている「成功のコンセプト」とは如何なるものか、三木谷浩史の自伝をベースに書かれている。いわゆるビジネス書としてのノウハウが並ぶだけで、そこに楽天創業のストーリーが絡み読み応えがある。加えて、この本は2007年に書かれた本であるが、私が読んだ2021年の世界を見事に予測できており、著者の先見性を感じた。

    【引用】

    『常に改善、常に前進』
    34
    潜在能力→能力→実力
    ☆ひゅーがは、この能力→実力への変換が極めて高いと思われる。

    56
    ☆「Best effort basis 」⇄「Get things done 」

    『Professionalism の徹底』
    71
    けれど彼がばっとを振るモチベーションは、それが"仕事"だからではないはずだ。

    82
    その本城慎之介という名の若者は、今時珍しいくらい熱意のある青年だった。
    →浅井さんの本城慎之介になるのも良いな!

    『仮説→実行→検証→仕組化』
    103
    仮説・実行・検証は、人間の本能ではないかとすら思えてくる。

    112
    右脳から生まれたひらめきやインスピレーションを、左脳の論理的なフレームワークに落とし込むことによって、ビジネスに適用可能な具体的な仮説になるのだ。

    128
    典型的な日本のお役所には消極的失敗が蔓延しているはずだ。
    →この2年間も消極的失敗が多かった。
    積極的失敗よりも、ずっと悪いものであるという認識をちゃんと持ってなければならない。

    『顧客満足の最大化』
    146
    日本の商店街が力を失っていくのと同時に、地方都市の国道沿いには同じようなチェーン店が並び、どの県のどの都市か分からないような光景になってしまった。
    それは消費者のニーズでもあるから、一概に否定するつもりはない。

    →『ブックカタリスト』のダーウィンエコノミーにおける、「規制」の話(アイスホッケー・ヘルメット)と本質は一緒。規制をしなければ、みんな損することもある。この、良い塩梅の大切さ。

    ☆「規制」の議論は「規制の程度」の議論である。

    『スピード!!スピード!!スピード!!』
    188
    ビジネスにおける常識的なタイムスケジュールというのは、基本的には仕事を本当の意味で自分の仕事にしていない、つまり僕の言う意味でのプロフェッショナルではない普通のサラリーマンのタイムスケジュールなのだ。

    常識とは多数派の論理に過ぎない。

    189
    危機に直面した人間が、驚くほど短時間で物事を成し遂げることがある。それは瞬間的に優先順位を取捨選択して行動するからだ。

  • 楽天が好きになる。応援したくなる。
    三木谷さんの熱い想いが、伝わってくる!
    スピード!スピード!スピード!!

  • 「1日1%のわずかな改善であっても、1年続ければ元の37倍以上になるのだ。」

    「今日の自分が昨日の自分に勝つために、勇気を持って自分を疑ってみよう。」

    今日より明日、ずっと成長し続ける人でありたい!
    ただ毎日を過ごすのではなくて、明日はここをこうしようと思ってワクワクして生きていきたいな。

  • 私、半澤洋の事業でも役に立っている第3位のお気に入りの本です。
    この本からも多くの気づきを得ることができました。

    「今日の我は、昨日の我に勝つ」について書かれた部分があります。

    1日1%のわずかな改善をしていくことです。
    昨日より1%改善されたので、比べると1.01になります。
    それを1年間、365日繰り返していくのです。
    つまり1.01の365乗ということになります。
    1.01の365乗は37.8になるので1年前に比べると37.8倍良くなります。
    私は複数の事業を経営する上で、この「改善」の視点を非常に大切にしています。

    地域共創のグルメフェスイベントの「ふるさとグルメてらす」では改善を繰り返し毎度3万人規模のイベントとなりました。これは、昨対比で8.7倍の状況です。

    ・ふるさとグルメてらす
    https://furusato-gourmet-terrace.com/

    最初は日本酒が好きな人たちで集まったPON酒女子も、磐梯酒造様(福島県酒造)と共同開発したファッション日本酒「@Party(アットパーティー)」を2022年に販売することができました。

    ・PON酒女子(日本酒作り)
    https://ponshu-girls.com/

    その後、「ずんだをより多くの人に届けたい」という想いで集まった人たちで「ずんだ専門店」を開くことができたのも改善を繰り返した結果です。

    ・ずんだ専門店「ずんだらぼ」
    https://zunda-labo.com/

    昨年、新たに立ち上げた、人材事業の「キャリアスタンドアップ」では、一人でも多くの方のお役に立つために改善を繰り返している最中です。

    ・キャリアスタンドアップ
    https://career-stand-up.com/#1

    改善を繰り返すことの大切さは事業を通して学んでおります。
    これからも事業だけでなく、「昨日の自分より今日の自分の方が良い」と思えるように改善を繰り返していきます。

  • 三木谷さんがいつも言っている成功するためのベースとなる考え方。起業家精神を学ぶことができる

  • 楽天が短期間でここまで成長した理由がわかった。
    スピードスピードスピードを意識し、常に改善する。
    高い目標を達成し、やり遂げる。素晴らしいと感じた。
    またスマホが出る前からネット広告の拡大を予測するなど、先の時代を見越しており畏怖の念を抱いた。

  • とても論理的かつ理想的なビジネススキルがあり、社会人初めの一冊に最適。ビジネスに限らず、学校やプライベートでも意識すると気付きが増える。一方で、鵜呑みにするにはリスクあり

  • 今から15年前に書かれたとは思えないぐらい現在のIT化の様子を的確に予測し、そこで必要になってくることなどが書かれている。

  • P49 そもそも会議の目的は何なのか。会議の目的は説明することではなくて、決断することだ。事前に読んでおけば説明なんていらない、ということで、こういうシステムになったわけだが、その結果として膨大な時間が節約できている。
     時間の節約だけではない。このやり方を続けていると徐々にフォーマットがきまってくる。説明しなくてはならないポイント、ディスカッションしなくてはならないポイント、そして判断をしなくてはならないぽいんとは基本的にほとんど変わらない。この会議の方法になれるにつれて、各自がポイントを押させた資料を用意できるようになるから、効率はどんどん良くなる。

    p92 ぼくたちの目の前には、いつも上るべき山があった。それも、自分たちの能力では登り切るのが不可能に思える高い山が。
    リーダーの役割は、そういう山をいつも見つけることだと思う。「大丈夫だよ、俺たちなら登れる。」

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著者プロフィール

三木谷浩史(みきたに・ひろし)
1965年神戸市生まれ。88年一橋大学卒業後、日本興業銀行に入行。93年ハーバード大学にてMBA取得。興銀を退職後、96年クリムゾングループを設立。97年2月エム・ディー・エム(現・楽天)設立、代表取締役就任。同年5月インターネット・ショッピングモール「楽天市場」を開設。2000年には日本証券業協会へ株式を店頭登録(ジャスダック上場)。04年にJリーグ・ヴィッセル神戸のオーナーに就任。同年、50年ぶりの新規球団(東北楽天ゴールデンイーグルス)誕生となるプロ野球界に参入。11年より東京フィルハーモニー交響楽団理事長も務める。現在、楽天株式会社代表取締役会長兼社長。

「2014年 『楽天流』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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