- 本 ・本 (200ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344414259
作品紹介・あらすじ
映画の撮影で一カ月滞在した、フィンランド。森と湖の美しい国で出会ったのは、薔薇色の頬をした、シャイだけど温かい人たちだったーー。旅好きな俳優が綴る、笑えて、ジンとくる名エッセイ。
感想・レビュー・書評
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本には物語性を求めるので、基本的にはフィクションを読むことにしているのだけれど、エッセイは別腹。
「旅」と「食べ物」について書かれたものは特に好き。
この片桐はいりさんのエッセイは「旅と食べ物」どちらも楽しめる。
まず、これが初めて書かれた本とのことで驚いた。
表現がどれもうまいのだもの。
『からっぽの袋を持ってフィンランドに出かけ、タイムサービス!ひと月限定、思い出つめ放題』とか『小銭レベルの冒険』とか『太陽が地平線に手を引っかけたくらいの頃あい』とか……挙げるとキリがない。
そして、はいりさんの予想以上の行動力にまた驚かされる。
フィンランド以外の国での出来事も書いてあるのだけど、結構お一人で危険なところを歩いていたりの経験もあるようなのに、フィンランドでもずんずんずん、の大音量に誘われて夜のお出かけをなさったり。
笑えるエピソードもたくさん。
なかでも、マッサージのエピソード。
北海道の背中のしなしなさまに「ひい」の場面では声を上げて笑ってしまった。
旅とは関係ないのだけれど、ゆがんだ正義感の件り。
多少、同じケがあるわたしもフィンランドに行って「女神のような新しいキャラクター」にご降臨願わねばならないかも。-
「表現がどれもうまいのだもの。」
お芝居される方は、観察力と表現力があるから、チョッとコツを掴めば、、、、
新しいエッセイ出ないかなぁ~「表現がどれもうまいのだもの。」
お芝居される方は、観察力と表現力があるから、チョッとコツを掴めば、、、、
新しいエッセイ出ないかなぁ~2013/02/28 -
nyancomaruさん、はじめまして。
コメントありがとうございます。
お芝居と文章では、表現の仕方は違うかなと思うのですが、
...nyancomaruさん、はじめまして。
コメントありがとうございます。
お芝居と文章では、表現の仕方は違うかなと思うのですが、
役者さんは文章も上手い方が多いですよね。
はいりさんの新しいエッセイ、出てほしいですね。
とはいえ、まだ『もぎりよ―』を読んでいないのですけれど。
nyancomaruさんはお読みになりましたか?2013/02/28
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かもめ食堂、という映画でフィンランド ヘルシンキへ行った時の旅行記が中心のエッセイ
ちなみに、マトカとは、フィンランドの言葉で旅という意味らしい
片桐はいりさんという女優さんは映画でも個性的で素敵!
日本とフィンランドの映画の作り方や、そこに携わる人々の違いなど、おもしろかった。
すべて自分で体験したエピソードで正直な感想に
笑えたり、感心したり。 -
片桐はいりさんの旅のエッセイ。
今回の舞台はフィンランド。
映画「かもめ食堂」の撮影場所となったフィンランド。
映画を観る前に本を先に読んでおきたかった。
グアテマラの弟のエッセイも良かったけれども、今回も片桐はいりさんはどこでもいつでも変わらず片桐はいりさんのまま過ごされているのだな、と。
笑いもちょっと毒もあったりと、裏表のない人柄に引き込まれます。 -
面白かったー!
「かもめ食堂」は大好きな映画なので、フィンランドはいつか行ってみたいとは思ってたけど、ますます行きたくなった!
片桐はいりさん、すごく気になる女優さんだけれど、こんなに文章が面白いなんて!それもこれがエッセイ書くの初めてとか。
はいりさんに依頼された編集者さんエライ!
きっと彼女はどんな場所でも状況でも楽しめる人なんだろうなぁ。
私もそういう人になんでも面白がれる人になりたい。
「グアテマラの弟」も買ってあるので読むのが楽しみ♪ -
片桐はいりさんが映画『かもめ食堂』の撮影で滞在したフィンランドでの日々をつづったエッセイです。
本作が初めての著作とのことにびっくり。
情景や感覚の描写も、ユーモアの織り交ぜ方も、文章を書き慣れている感じがするのです。
感じたことを感じたままに言葉で表現できる方なのだなぁ。
香港の旅で食べ過ぎて、げっそりして帰ってきたはいりさんにお父様の放った言葉に大笑いしてしまいました。
「吐くまで食べる。えらい。それが食通だ」
そんなお父様の影響か、フィンランドでも不味いことで名を馳せるサルミアッキをはじめ、さまざまな現地の食に挑んでいくはいりさんがすてきです。
個人的にはベリーソースをかけていただくトナカイ肉に興味津々…美味しそう…じゅる。
背が高くて、海外の夜のクラブへも単身乗り込み、強いお酒をショットであおる…はいりさん、かっこいい!
この先、出演作を見るごとに憧れの眼差しを向けることになりそうです。
『かもめ食堂』は原作も未読、映画も観ていません。
どちらもチェックせねば。 -
映画かもめ食堂を見て、フィンランドという国に興味を持ち始めた頃、ふと立ち寄った古本屋で見つけた本。運命的な出会いだった。
片桐さんらしいユーモアと、皮肉と、愛らしさがたっぷり詰まった本!
そこから数ヶ月後、私のフィンランド愛が高まり、ついにフィンランド旅行が実現した。
旅の道中でも読んだが、とても楽しかった。 -
片桐はいりの旅のエッセイ。
“マトカ”はフィンランド語で“旅”。
映画『かもめ食堂』の撮影で滞在したフィンランドでの体験が綴られている。
片桐はいりのイメージが変わった。
旅先で発揮される冒険心が引き起こす事件の数々。
思わず声をだして笑ってしまうほどユーモラスで少しひねくれた文章。
片桐はいりという唯一無二のキャラクターが一文一文からにじみ出てくる。
目の前の景色をこんな風にオリジナルに受け止めて自分の言葉にできる人間になりたいと思った。 -
フィンランドに行ってみたい、フィンランドで過ごしてみたい
そんな気持ちでいっぱいです。
そして、片桐はいりさんめっちゃ面白い!素敵な俳優さんですね。この方だからこそ、フィンランドを楽しめたんだろうな、と思うような内容でした。
読み終わって、ほわっと心があたたかく、でもフィンランドから帰ってきて(行ってないのに!)寂しい気持ちになりました。
片桐はいりの作品





