わたしのマトカ (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 1950
レビュー : 262
  • Amazon.co.jp ・本 (193ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344414259

感想・レビュー・書評

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  • 本には物語性を求めるので、基本的にはフィクションを読むことにしているのだけれど、エッセイは別腹。
    「旅」と「食べ物」について書かれたものは特に好き。
    この片桐はいりさんのエッセイは「旅と食べ物」どちらも楽しめる。

    まず、これが初めて書かれた本とのことで驚いた。
    表現がどれもうまいのだもの。
    『からっぽの袋を持ってフィンランドに出かけ、タイムサービス!ひと月限定、思い出つめ放題』とか『小銭レベルの冒険』とか『太陽が地平線に手を引っかけたくらいの頃あい』とか……挙げるとキリがない。

    そして、はいりさんの予想以上の行動力にまた驚かされる。
    フィンランド以外の国での出来事も書いてあるのだけど、結構お一人で危険なところを歩いていたりの経験もあるようなのに、フィンランドでもずんずんずん、の大音量に誘われて夜のお出かけをなさったり。

    笑えるエピソードもたくさん。
    なかでも、マッサージのエピソード。
    北海道の背中のしなしなさまに「ひい」の場面では声を上げて笑ってしまった。


    旅とは関係ないのだけれど、ゆがんだ正義感の件り。
    多少、同じケがあるわたしもフィンランドに行って「女神のような新しいキャラクター」にご降臨願わねばならないかも。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「表現がどれもうまいのだもの。」
      お芝居される方は、観察力と表現力があるから、チョッとコツを掴めば、、、、
      新しいエッセイ出ないかなぁ~
      「表現がどれもうまいのだもの。」
      お芝居される方は、観察力と表現力があるから、チョッとコツを掴めば、、、、
      新しいエッセイ出ないかなぁ~
      2013/02/28
    • 九月猫さん
      nyancomaruさん、はじめまして。
      コメントありがとうございます。

      お芝居と文章では、表現の仕方は違うかなと思うのですが、
      ...
      nyancomaruさん、はじめまして。
      コメントありがとうございます。

      お芝居と文章では、表現の仕方は違うかなと思うのですが、
      役者さんは文章も上手い方が多いですよね。

      はいりさんの新しいエッセイ、出てほしいですね。
      とはいえ、まだ『もぎりよ―』を読んでいないのですけれど。
      nyancomaruさんはお読みになりましたか?
      2013/02/28
  • 面白かったー!
    「かもめ食堂」は大好きな映画なので、フィンランドはいつか行ってみたいとは思ってたけど、ますます行きたくなった!

    片桐はいりさん、すごく気になる女優さんだけれど、こんなに文章が面白いなんて!それもこれがエッセイ書くの初めてとか。
    はいりさんに依頼された編集者さんエライ!
    きっと彼女はどんな場所でも状況でも楽しめる人なんだろうなぁ。
    私もそういう人になんでも面白がれる人になりたい。

    「グアテマラの弟」も買ってあるので読むのが楽しみ♪

  • 片桐はいりの旅のエッセイ。
    “マトカ”はフィンランド語で“旅”。
    映画『かもめ食堂』の撮影で滞在したフィンランドでの体験が綴られている。

    片桐はいりのイメージが変わった。
    旅先で発揮される冒険心が引き起こす事件の数々。
    思わず声をだして笑ってしまうほどユーモラスで少しひねくれた文章。
    片桐はいりという唯一無二のキャラクターが一文一文からにじみ出てくる。
    目の前の景色をこんな風にオリジナルに受け止めて自分の言葉にできる人間になりたいと思った。

  • 片桐はいりさんが、映画『かもめ食堂』の撮影のため
    フィンランドを旅された様子を綴ったエッセイ。

    ヘルシンキの描写が多いけれど、私にとっての
    ヘルシンキは、『白』というイメージだ。

    『北への扉 ヘルシンキ』という本を読んだ時もそう。

    その本の情報くらいしかヘルシンキについて
    持っていなかったが、数年前にTVで
    フィンランドへの旅を映像で見てから、
    ちょっと様相が変わった。

    本気で行ってみたくなったのだ。
    冬のしんしんとした時期に雪を逃れて
    ペチカの前でお籠りがしたい。

    この本も、やはり『白』。でも、とても活動的だ。
    バタバタ動き回っている感じではない。

    けど、片桐さんの、じんわりしたエネルギーが
    ガイドなんかいらない感じで街をめぐる。

    マッサージを受ける
    クラブで遊ぶ
    お芝居をみる。

    食べたいものは食べ、飲みたいものは飲む。

    旅程を伸ばしてみたりもしておられる。

    いい話、という感じじゃなく、結構トンチキな
    話や、案外静かに進む旅の感じやらが、白い木綿の
    色と風合いに統一されて、一緒に私達は旅をする。

    そこに力が入ってる感じはしない。
    ただ、東京よりはもっと、街の感じが
    騒音がない感じが、文章からする。

    石造りの建物。曇り空。淡い髪と瞳。
    薔薇色の頬に、素朴そうな笑顔。

    洗練されてはいない、パリのような繊細さでは。
    おしゃれ旅をするようなところではないと思った。

    でも、がっしりと色鮮やかな芯がある。
    もう一日いてもいいな、と思いそうなところ
    だと思う。

    片桐さんご自身は、人気のある女優さんだが
    飾った感じはこれまたない。
    ただ、直感力とか、ふとした優しさとか
    表現者には大事な何かを、やっぱり豊かにお持ちで

    一人の時間と、誰かと交差することを、うまく
    大事にしていらっしゃるんだろうなと感じた。

    ヘルシンキの様子が、まるで夜の下北沢と
    重なって、くらりとしてみたり、ああやっぱり
    ここは異国なんだと、既視感を解かれてみたりする。

    そのツボは、読みて一人ひとりによって違うと思うが。

    そうだ。そういえば。

    ちょうどこの本の表紙の装丁のような印象が
    ピッタリの本だった。
    中の紙とフォントの印象も。

    通読すると、ドンピシャだな…全部で一冊の
    フィンランドなんだな…と感じる。

    片桐さんの、エキセントリックなのに
    ちゃんと普通で、ちいさく可愛いのに
    パワーがある感じを、上手く活かした

    読み疲れのしない楽しい旅行記だった。

    私が、白、と言ったことも
    とりとめない感想も、実際にお手に取られて
    楽しんで頂きたい。

    晩御飯がつい、北欧風の献立になったとしたら
    それは楽しかった証拠である。

    私?ニシンの酢漬けでサラダを作った。
    なんちゃっての北欧風だが、いいのだ。

  • 片桐はいりさんがこんなに文章が上手だと思わなかった。
    映画「かもめ食堂」の撮影で1カ月フィンランドを訪れた時のもろもろを綴ったエッセイだが、フィンランドを流れるゆったりとした空気、穏やかな時間が柔らかく伝わってくる。面白いし、何よりも癒される。
    今までそれほどフィンランドに興味はなかったが、行ってみたいと思った。特にファームステイがしてみたい。

    一日予定のない日に、好きなお茶を淹れて、おいしいお菓子を食べながらゆっくり読む、そんな感じで読むのが一番しっくりくる本。

  • 一言でまとめると・・・「ものすごく楽しかった!」

    旅行が大好きで、フィンランドにもずっと興味があり、読んでいてますます行きたくなった。
    いかに旅が好きか、楽しかったか、ということが存分に伝わってくる旅エッセイだ。

    読みやすい文章で、だからといって稚拙なわけでもない。

    片桐はいりさんのあのひょうきんな人柄(メディアを通してしか知らないけれど)とお顔を知っていると、ちょっとした話がなんでも面白く感じて、顔を知らない人の旅エッセイを読むよりずっと楽しめた。


    同じ旅行好きでも、私は片桐はいりさんの、

    ・さみしがりやじゃなくて順応性が高いので、旅行先から帰りたいと思ったことがない。
    ・1人でもバーなどに行ける。
    ・簡単な英会話ができる。

    という特性と真逆のため、彼女のような楽しみ方はできないと思う。
    だから憧れもあって、本が輝いて見えた。
    私もそういう旅がしたいなぁと心の底から思った。

    装丁もおしゃれで素敵。
    旅行をひかえた人に、カフェで読むのにおすすめしたい1冊。

    P.S.この本を知ったのはブクログの談話室で紹介されていたのを見たことがきっかけ。ブクログには本当に感謝!

  • はいりさんのエッセイはとても好き。
    日本語も読みやすいし、なんだかテンポが自分にあってると言うのか。彼女の伝えたいイメージが伝わってくる(気がする(笑))。

    実際にはいりさんがフィンランドの人と話をする会話の内容が、他愛ないけどユーモアがあって、この人と話したら楽しいだろうなぁと思った。

    「貧しい英語で許してください」
    「私も同じ問題をかかえている」
    とかのやり取りにくすっとしちゃう。

    あとははいりさんのマッサージ遍歴とか。
    すっかりフィンランドに馴染んだはいりさんが東京を新鮮な視点で見ていて、いかに東京がせかせかしているのかストーリーを交えると分かりやすいなと感じた。
    世界経済3位だからこれくらいなのかな。
    たまにスーパーとかでもたもたしてる人に舌打ちとかする人いるけど、そういう人ほど、一度フィンランドに行ったらいいのかもね。

  • マトカとはフィンランド語で「旅」のこと。片桐はいりさんの映画
    『かもめ食堂』の撮影舞台の
    地をメインに、時々東南アジアや南米グァテマラに脱線したりする、とっても楽しい旅エッセイ。映画はDVDになるまで待ち、旅行へガイドブックや写真集で行った気になる私は、おおいに刺激を受けました。ご自分のことをここまで冷静に面白く描けるはいりさんって、大物ですね。買ったまま積読のムーミンを読もうという気になりました。とっても気持ちのいい読書でした。はいりさん、ありがとう(´౪`)

  • フィンランドに凄く行ってみたくなりました。
    せかされない生活良いなぁ。
    はいりさんの旅、すごく素敵です。
    自分の中でやってみたいと思いながら、言葉ができないとか、1人じゃ怖いとか、色々理由を付けてやっていないことが沢山あるのですが、はいりさんはさらっとそういうことをしていらっしゃいます。
    色んな人の素敵な部分を照らしていて、とてもキラキラした本です。面白かった!

  • 映画「かもめ食堂」好きとしては嬉しい一冊。

    読んでいたら私もどこかへ旅行に行きたくなっちゃった。
    もはやちょっと行った気分になっちゃった。
    私も片桐さんみたいにすぐ現地の方とも馴染めたらなあー…なんて。

    片桐さんのユーモア溢れる文に魅了されました。
    ピエル・オン・ペルセースタ。

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