わたしのマトカ (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (193ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344414259

作品紹介・あらすじ

映画の撮影で一カ月滞在した、フィンランド。森と湖の美しい国で出会ったのは、薔薇色の頬をした、シャイだけど温かい人たちだったーー。旅好きな俳優が綴る、笑えて、ジンとくる名エッセイ。

感想・レビュー・書評

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  • 「グアテマラの弟」に続き片桐はいりさんの旅にまつわるエッセイを手にしました。

    今回のメイン舞台は北欧フィンランドです。

    映画の撮影で滞在した1カ月をはいりさんの視点と感情を感じることが出来ました。

    言葉にするのが旨い。

    だから空気感までしっかりと感じることが出来ました。

    ちなみにタイトルにある「マトカ」はフィンランド語で「旅」を意味するそうです。


    説明
    内容紹介
    映画の撮影で一カ月滞在した、フィンランド。森と湖の美しい国で出会ったのは、薔薇色の頬をした、シャイだけど温かい人たちだったーー。旅好きな俳優が綴る、笑えて、ジンとくる名エッセイ。
    内容(「BOOK」データベースより)
    北欧の国で出会ったのは薔薇色の頬をした温かい人たちだった。旅にまつわる名エッセイ。
    著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
    片桐/はいり
    1963年東京都生まれ。成蹊大学卒業。俳優として、舞台、映画、テレビと幅広く活躍している。主な出演作に舞台「片桐はいり一人芝居『ベンチャーズの夜』」「マシーン日記」「R2C2」など、映画「かもめ食堂」「なくもんか」など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

  • 本には物語性を求めるので、基本的にはフィクションを読むことにしているのだけれど、エッセイは別腹。
    「旅」と「食べ物」について書かれたものは特に好き。
    この片桐はいりさんのエッセイは「旅と食べ物」どちらも楽しめる。

    まず、これが初めて書かれた本とのことで驚いた。
    表現がどれもうまいのだもの。
    『からっぽの袋を持ってフィンランドに出かけ、タイムサービス!ひと月限定、思い出つめ放題』とか『小銭レベルの冒険』とか『太陽が地平線に手を引っかけたくらいの頃あい』とか……挙げるとキリがない。

    そして、はいりさんの予想以上の行動力にまた驚かされる。
    フィンランド以外の国での出来事も書いてあるのだけど、結構お一人で危険なところを歩いていたりの経験もあるようなのに、フィンランドでもずんずんずん、の大音量に誘われて夜のお出かけをなさったり。

    笑えるエピソードもたくさん。
    なかでも、マッサージのエピソード。
    北海道の背中のしなしなさまに「ひい」の場面では声を上げて笑ってしまった。


    旅とは関係ないのだけれど、ゆがんだ正義感の件り。
    多少、同じケがあるわたしもフィンランドに行って「女神のような新しいキャラクター」にご降臨願わねばならないかも。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「表現がどれもうまいのだもの。」
      お芝居される方は、観察力と表現力があるから、チョッとコツを掴めば、、、、
      新しいエッセイ出ないかなぁ~
      「表現がどれもうまいのだもの。」
      お芝居される方は、観察力と表現力があるから、チョッとコツを掴めば、、、、
      新しいエッセイ出ないかなぁ~
      2013/02/28
    • 九月猫さん
      nyancomaruさん、はじめまして。
      コメントありがとうございます。

      お芝居と文章では、表現の仕方は違うかなと思うのですが、
      ...
      nyancomaruさん、はじめまして。
      コメントありがとうございます。

      お芝居と文章では、表現の仕方は違うかなと思うのですが、
      役者さんは文章も上手い方が多いですよね。

      はいりさんの新しいエッセイ、出てほしいですね。
      とはいえ、まだ『もぎりよ―』を読んでいないのですけれど。
      nyancomaruさんはお読みになりましたか?
      2013/02/28
  • かもめ食堂、という映画でフィンランド ヘルシンキへ行った時の旅行記が中心のエッセイ
    ちなみに、マトカとは、フィンランドの言葉で旅という意味らしい

    片桐はいりさんという女優さんは映画でも個性的で素敵!
    日本とフィンランドの映画の作り方や、そこに携わる人々の違いなど、おもしろかった。
    すべて自分で体験したエピソードで正直な感想に
    笑えたり、感心したり。

  • 片桐はいりさんの旅のエッセイ。
    今回の舞台はフィンランド。
    映画「かもめ食堂」の撮影場所となったフィンランド。
    映画を観る前に本を先に読んでおきたかった。
    グアテマラの弟のエッセイも良かったけれども、今回も片桐はいりさんはどこでもいつでも変わらず片桐はいりさんのまま過ごされているのだな、と。
    笑いもちょっと毒もあったりと、裏表のない人柄に引き込まれます。

  • 面白かったー!
    「かもめ食堂」は大好きな映画なので、フィンランドはいつか行ってみたいとは思ってたけど、ますます行きたくなった!

    片桐はいりさん、すごく気になる女優さんだけれど、こんなに文章が面白いなんて!それもこれがエッセイ書くの初めてとか。
    はいりさんに依頼された編集者さんエライ!
    きっと彼女はどんな場所でも状況でも楽しめる人なんだろうなぁ。
    私もそういう人になんでも面白がれる人になりたい。

    「グアテマラの弟」も買ってあるので読むのが楽しみ♪

  • 片桐はいりさんが映画『かもめ食堂』の撮影で滞在したフィンランドでの日々をつづったエッセイです。
    本作が初めての著作とのことにびっくり。
    情景や感覚の描写も、ユーモアの織り交ぜ方も、文章を書き慣れている感じがするのです。
    感じたことを感じたままに言葉で表現できる方なのだなぁ。

    香港の旅で食べ過ぎて、げっそりして帰ってきたはいりさんにお父様の放った言葉に大笑いしてしまいました。
    「吐くまで食べる。えらい。それが食通だ」
    そんなお父様の影響か、フィンランドでも不味いことで名を馳せるサルミアッキをはじめ、さまざまな現地の食に挑んでいくはいりさんがすてきです。
    個人的にはベリーソースをかけていただくトナカイ肉に興味津々…美味しそう…じゅる。

    背が高くて、海外の夜のクラブへも単身乗り込み、強いお酒をショットであおる…はいりさん、かっこいい!
    この先、出演作を見るごとに憧れの眼差しを向けることになりそうです。

    『かもめ食堂』は原作も未読、映画も観ていません。
    どちらもチェックせねば。

  • 片桐はいりさんの描く文章がとっても面白く、あっという間に惹き込まれる。

    フィンランドを、フィンランド人をほんのちょっとだけ知った気になれる。
    そして何よりフィンランドに旅したくなる。
    世界って本当に広いし、まだまだ自分の知らないことが沢山あるんだと改めて思わされた。

    図書館で借りて読んだけど手元に残しておきたい本。日常がなんだか窮屈に感じてきた時に読みたい本。

    特にお気に入りな目次。
    ・路面電車に乗って
    ・カンボジアの朝日。ヘルシンキの夕暮れ。
    ・わたしのそばにいて
    ・ファーム・ステイ1〜4
    ・心も時差ぼけ

  • 片桐はいりの旅のエッセイ。
    “マトカ”はフィンランド語で“旅”。
    映画『かもめ食堂』の撮影で滞在したフィンランドでの体験が綴られている。

    片桐はいりのイメージが変わった。
    旅先で発揮される冒険心が引き起こす事件の数々。
    思わず声をだして笑ってしまうほどユーモラスで少しひねくれた文章。
    片桐はいりという唯一無二のキャラクターが一文一文からにじみ出てくる。
    目の前の景色をこんな風にオリジナルに受け止めて自分の言葉にできる人間になりたいと思った。

  • フィンランドに行ってみたい、フィンランドで過ごしてみたい
    そんな気持ちでいっぱいです。
    そして、片桐はいりさんめっちゃ面白い!素敵な俳優さんですね。この方だからこそ、フィンランドを楽しめたんだろうな、と思うような内容でした。
    読み終わって、ほわっと心があたたかく、でもフィンランドから帰ってきて(行ってないのに!)寂しい気持ちになりました。

  • 片桐さんが見た、体験したフィンランドは、私に新しいフィンランドの一面を教えてくれました!

    ファーム・ステイの所、おもしろすぎです!

    フィンランドの人たちにも、もっと興味が湧きました!!

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