勘三郎、荒ぶる (幻冬舎文庫 こ 9-4)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 117
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (347ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344414310

作品紹介・あらすじ

勘九郎から勘三郎へ。舞台に命を燃やす疾風怒涛の日々。

感想・レビュー・書評

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  • 彼の歌舞伎を見てみたかったと強く思う。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「彼の歌舞伎を見てみたかったと」
      右に同じです。
      こう言うのがありますので、機会があれば、、、
      シネマ歌舞伎 | 松竹
      http://www...
      「彼の歌舞伎を見てみたかったと」
      右に同じです。
      こう言うのがありますので、機会があれば、、、
      シネマ歌舞伎 | 松竹
      http://www.shochiku.co.jp/cinemakabuki/
      2013/02/02
  • 当時の勘九郎が勘三郎を襲名するまでの、色々な想いが第三者から綴られる。著者が勘九郎に信頼されているからこそ、ご飯を食べながらのロングインタビューが実現したのだろう。その内容は濃い。
    この一家はよくテレビでも取り上げられていたが、当時の勘九郎がいかにもがきながらこの名前を大きくしたか、舞台が好き過ぎるが故のエピソード、また、彼の交友関係の広さも伝わる。きっとこの方、人たらしだったんだろうな。伝統を守りながらもぶっ壊す過程も少し垣間見える。
    今昔桃太郎、映像でも良いからみたいな。惜しい人を亡くしたな…

  • アツい思いの詰まった本でした。それにしても惜しい人でした。確かな技術が相伝されているからこそ、歴史的にすごいことをやってのけられた、と今や過去形でしか言えないのが残念です。やってのけている、と現在進行形で語れないのが残念です。
    すごい役者には(往年の河竹黙阿弥のごとく)すごい座付き作家がついている、まさにそれを体現した人でした。

  • ひとつのことに人生をかける。その姿はとても魅力的。
    勘三郎さんの思い、興奮が直に伝わってきて、心揺さぶられた。勘三郎さんの偉大さ、どれほどみんなから愛されていたのかを改めて実感できたし、それを表現する小松さんの文章が素晴らしい。

  • 勘三郎さんが亡くなっても世の中は何も変わらなかった様にまわっています。でも生きていたら必ずみんなを元気にしてくれる舞台を先頭をきって披露していたはず。その損失は言葉や数字では言い表せないのだけど、その表現できない部分が18代目中村勘三郎の魅力だったと思うんだよね。。とにかく温かくって、沢山の人に愛し愛されている。改めてご冥福をお祈りするとともに、中村屋そして歌舞伎界の発展を願っています。

  • 勘三郎さん亡き後、NHKのNEWS WEB 24という番組に、この本の著者である小松成美さんが勘三郎さんの様子を、手に取るように優しく、お話されているのに惹かれて、この本を手に取りました。

    恥ずかしながら、歌舞伎は、1度だけそれも一幕を見たことあるだけで、勘三郎さんの訃報に接した時、こんなことになるなら、もっと勘三郎さんの歌舞伎をみておかなかったんだろうと、悔やみましたが、この本を読んで、よりその思いを強くしました。

    勘三郎さんの器の大きさは言うまでもなく、
    歌舞伎に対して、とてつもないエネルギーと愛情をもって。
    歌舞伎のためには、どんなことをいとわず、アンテナをはりめぐらして。
    この本は、2001年から2009年までの様子が綴られていて、その後、いなくなるまでに時間があったとしても、まだまだ、いろんなやりたいことが頭にあったんだろうなというのは容易に想像することができ。
    そんな人がなぜこんなに早くいなくなるんだと…。

    2001年から2009年までの様子、勘九郎から勘三郎に襲名する時期を中心に綴られていて、交友が広く、いろいろな人との関わりながら、歌舞伎座での歌舞伎をはじめ、平成中村座、コクーン歌舞伎が上演された様子を垣間見えました。(もちろん、出てくるお名前に驚かされるわけですが)そのひとりひとりとのやりとりも楽しそうに、話をされるであろう勘三郎さんの様子を容易に想像することができました。

    言うまでもなく、このような思いにして下さった、小松さんの文章がすばらしく、実際のお話されていたのを表すかのように、優しく愛情をもって、ふっと雲のように、勘三郎さんのところに連れて行って下さっているように思えました。途中何度も出てくる、勘三郎さんが出演した、歌舞伎の演目のあらすじもわかりやすくまとめられていて、私のような初心者でも非常に入りやすいものだったと思います。

    この本を読んで、勘三郎さんの愛らしい笑顔が頭にふと甦ってきました。

  • 歌舞伎への思い満載!
    この前、勘九郎襲名披露口上で、父への思いを述べてました…
    一番無念なのは父です
    大好きなお芝居がもうできないんです。
    って!
    どれだけ好きか、盛りだくさん!

  • 歌舞伎は熱い!!生き方として素晴らしい!!

  • 「さらば勘九郎」を改題増補し勘三郎襲名後の2008年までのインタヴュードキュメント。

    オススメ度☆☆☆☆☆5つです。

    [目次]
    さらば勘九郎—十八代目中村勘三郎襲名
     役者の脚、役者の肚
     平成中村座NY公演
     同志
     フルコースディナー ほか)
    中村勘三郎、疾風怒涛
     二〇〇七 NY席巻
     中村勘三郎×ジェームズ・リプトン
     二〇〇八 ドイツ見参)
    文庫版あとがき
    解説 宮藤官九郎

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著者プロフィール

一九六二年横浜市生まれ。広告代理店
勤務などを経て八九年より執筆を開始。
主題は多岐にわたり、人物ルポルタージュ、
ノンフィクション、インタビューなどの作品を発表。
著書に『YOSHIKI /佳樹』『全身女優 私たちの森光子』
『五郎丸日記』『それってキセキ GReeeeNの物語』
『虹色のチョーク 働く幸せを実現した町工場の奇跡』
などがある。

「2020年 『M 愛すべき人がいて 愛すべき人がいて』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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