野分一過 (幻冬舎文庫 さ 11-13 酔いどれ小籐次留書)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 192
感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (309ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344414327

作品紹介・あらすじ

野分の到来を予見して、長屋の面々と芝神明社へ避難した小籐次は、そこで知り合った若い女の飼い猫探しに同道し、千枚通しで殺された彼女の旦那を発見する。物盗りの所業か。小籐次はそう見立てたが、野分一過の大川に同様の手口で殺された男の死体が揚がり、事態が急変。はたして、事件の裏には何が隠されているのか。大人気シリーズ、第十三弾。

感想・レビュー・書評

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  • 冒頭の台風のシーンが秀逸。
    江戸時代で、いろいろと準備の無理だった頃の台風ってのは本当に大変だったろうなぁということが、良く描かれています。
    子供が大きくなって、ある程度手離れしたせいか、話の自由さが戻ってきた感じですね。
    どうも、子連れのおじいさんの恋愛話ってのは、いまいちピンとしませんが、そんな要素も進展があったりして今後どういう風に展開していくのかが楽しみです。

  • 野分(台風)の中、長屋の面々と避難した小藤次。
    騒ぐ浪人を退治してたりしていると、まだ風雨の激しい中、
    猫を探しに行くという女に同道して刺殺体を見つける。

    さらに同様の手口で殺された男が見つかる。

    おりょうの引越しやら、得意先の紹介で他人の厄介ごとやら
    小藤次の周囲は騒がしい。

    いつもどおりの一定した面白さ。
    おりょうと小藤次の仲が進んでいくお話でした。

  • <酔いどれ小籐次留書>シリーズ第13弾。

    タイトル見た時は判らなかったけども、野分とは今で言う台風か。
    台風一過。
    江戸が台風に襲われる。
    この頃、本当に寺とかに避難したらお風呂に入れてくれたり、畳の部屋を使わせてくれたりしたんだろうか。
    おにぎりとかの炊き出しは想像できるけども。
    どちらにしてもありがたいね。


    ところで、妾のおすぎが小籐次にしか話さない、と駄々をこねてたらしいけど、何を話すつもりだったの?
    どうしたかったの?
    ただ小籐次は女に意外にモテるんですよ話?
    フーン?


    そして太郎吉は意外におしゃべり。
    小籐次が前作で幼女拐かしの事件解決のお礼にもらった金額を喋るし、今回はおりょうさんの庵の件をしゃべってうづちゃんに「それは内所の話でしょ」と言われる。
    けっこう空気読めない男らしいね。
    で、お麻がなんだか食いついてきて、めっちゃ質問してくる。
    なんでそんな知りたがるの?(笑)
    今回は妙に女性陣がぐいぐい来る回。

  • 野分の過ごし方がよくわかります。

  • 江戸時代って台風情報ないし、大変だったろうなって云うのが一番の感想でした ^_^

  • 酔いどれ小藤次留書第13弾。野分の到来を避けるために向かった芝神明社から、思わぬ事件に巻き込まれ。。

  • 酔いどれシリーズ第13弾~秋の台風が長屋を襲い,神明社に皆で避難する中,能笛方の旦那が妾宅にて千枚通しで刺し殺された。北村おりょうは歌人として生きる道を選択し旗本内藤家からの独立を決意し,新居の相談は小籐次から久慈屋へと挙げられる。旗本の元別邸が候補となり,手を入れるのは馴染みの畳屋・曲げ物師だ。深川の惣名主の危難を救った礼金や芝居小屋からの礼が費用に充てられる。おりょうは小籐次や駿太郎と住むことを希望するが,歌人としての前途を危うくする要素は排除するのにしくはない~急にもて始め。駿太郎はさらに子どもらしくなり,言葉も巧みになって,小籐次の子か新兵衛の孫だか判らなくなってくる。久慈屋によると小籐次との付き合いは450両以上の価値があるということだ。普段,1両を10万円として考えているが,川沿いの別邸が4500万から5000万円といのは良い線だと思う。預けていた次直で敵を斬るのはミスだろうし,変換ミスが少なくとも1カ所あった。ようやく今年の発刊に追いついたが,もうすぐ2011年になっちゃう。1年に二度,2月と8月の刊行だから,2010年の8月分を読むと追いつくという勘定

  • 神社のシーンは泣ける!

  • 小籐次の養子になった駿太郎、いつの間にか良く話すようになっていました(笑)
    大人だけだと時間の流れが分からないですが小さい子の成長で
    時間の流れが分かって来ます!
    おりょう様も新しい人生を踏み出したようで
    これからの展開も楽しみです。

  • シリーズ13巻

    嵐の中、長屋を守る小藤次
    そんななかに人殺しが・・・

    嵐の中で嵐を巻き起こす酔いどれ(笑)

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著者プロフィール

佐伯 泰英(さえき やすひで)
1942年福岡県北九州市八幡西区生まれの小説家、写真家。日本大学藝術学部映画学科卒。当初は冒険小説や国際謀略小説を中心としたミステリー小説を執筆していたがヒットに恵まれず、編集者からの勧告に従って時代小説家に転身。初の書き下ろし時代小説『瑠璃の寺』がヒットし、以後作家活動は軌道に乗っていった。
代表作として、『陽炎の辻〜居眠り磐音 江戸双紙〜』のタイトルでドラマ化された『居眠り磐音 江戸双紙』シリーズ、『吉原裏同心』シリーズなど。

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