ペンギンと暮らす (幻冬舎文庫 お 34-1)

著者 :
  • 幻冬舎
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感想 : 154
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  • Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344414525

感想・レビュー・書評

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  • 久しぶりに読んだ小川糸さん。「食堂かたつむり」が出る前の、ちょっと昔のエッセイ。

    丁寧な暮らし方と、友達を家に招く時の、あたたかいおもてなしは、今も昔も変わらず。糸さんの周りの人達も、おもてなし上手の方が多いので、いいなぁ、私も真似したいなぁ、と思いました。

    ヨガにハマり、選挙は必ず行く!そして選挙速報も大好き。でも、すぐに当選確実が出るのは納得いかない。クスッと笑えて、新しい一面を知ることができ、楽しく読みました。

    今回紹介された料理の中で、試してみたいと思ったのは、「とうもろこしのぬか漬け」。生のとうもろこしを固めに茹でて、ぬかに漬けるというもの。どんな味なんだろう?来年、とうもろこしがお店に並んだら、試してみたいです。

  • 作家・小川糸さんの日記エッセイ。
    夫のことをペンギンと呼んでいるのが可愛らしい。
    お料理のことがたくさん書かれていて、私もこんなあたたかい料理を作りたいなぁなんて思いました。

    『ほんのみせコトノハ』という本屋さんで選書してもらった本だったのですが、とても心に響きました。本を選書する上でアンケートを書いたのですが、私はそこに「何かしたいと思いつつ何もできてない」という悩みを綴りました。そんな私にドンピシャな本です。

    小川糸さんさんは、作るという過程を大切にされている。
    着物を着るときの肌触りや、物に触れたときの肌触りといった感覚も大切にされている。日々の生活を大切に過ごされている方なんだと思いました。

    私はどうだろうと考えたとき。
    ついツイッターやインスタを開いてしまう。
    食べるものは業務スーパーで変えるカレールーや冷凍食品。動画を観ながら食事。毎日プラスティックなどのたくさんのゴミを出す生活。
    現代社会に感覚を奪われてしまったようでした。
    便利な世の中ではあるけれど。

    小川糸さんは季節をしっかり感じ、野菜をたくさん食べ、ヨガや瞑想をして心の調子を整えている。わたしもそんな暮らしをしようと思いました。

    読んでいる最中にふと不思議な感覚を覚えてしまったのですが、読んでいる本の紙が柔らかくふんわりしているような……。はじめての感覚。そういう仕様なのか、はたまたこの本を読んで私の感覚が研ぎ澄まされたのかは謎ですが、でもまさにそんな本。柔らかくてふっくらした米麹のパンみたいな

  • 最近のエッセイを読んだら、小川糸さんのことをもっと知りたくなったため、一番最初のエッセイから読んでみることにした。
    ペンギンさんはやはり旦那さんだった。
    調べたら著名な音楽家さんだったんだ。知らなかった。

    食堂かたつむりなど、彼女が書かれる物語どおりの人だなぁという印象を受けた。
    優しく丁寧で自然体。

  • 軽い本を読みたくなったので手に取った本。

    昔の友人で「ペンギンと結婚したい」って言ってた
    ペンギン好きの人がいたので、そんな内容かと思ってたら
    ペンギンは旦那さんのことらしい(苦笑)。

    さらさらと読めていいし料理の話がたくさんあるのもいいけど
    庶民的な暮らしじゃない羽振りの良さと
    物事の考え方が少し偏ってるように思えるので
    期待していたものとちょっと違って★が一つ減りました。

  • 優しい人柄や日頃から丁寧な暮らしをされているのが垣間見えて、だからこそ、後の作品に活かされているのだなと思いました。

  • 「食堂かたつむり」や「海へ、山へ、森へ、町へ」があまりに素敵だったので手にしてみた一冊。
    日々のことが、短く、ぽつりぽつりとで、それでいてどれもがつながりあっているようなあたたかさで記されている。
    弱火にかけておいた鍋が、やがて、こもってきた熱気で蓋をことこと言わせているような、
    平和な熟成のことを想像させる。
    ちょうど、「食堂かたつむり」の出版の前のことが書いてあってのも、よかった。
    小説をかくこと、については10年くらい、あたためてきたことらしい。
    その創作の世界を、小川糸さんは「砂で形をつくるようなもの」と表現する。
    「文字のひとつひとつに大きな意味はないけれど、それを集めて、意味のある形に仕上げる」
    「外からは、中にある砂の形は見えない。
    けれど、中の砂がなかったら、外側の形はつくれない」
    ものごとが形になるさまをみるのは、いいなあ。
    それから、糸さんがいっつもとびきり美味しいものとそれをつくっている人たちとつながっていることが
    とっても羨ましい!と思った。
    人生、こういうことを知っていると、とってもとっても、豊かな気がする。

  • アーミッシュ

    オンネリとアンネリのおうち

    Little DJ〜小さな恋の物語


    みてみたい。
    丁寧な暮らしをされている方の日記、というかんじ。

  • たそがれビールに続いて二作目。
    ペンギンってまえからでてきたけど、旦那さんのことなのね?(笑)特に説明もなくペンギンがと書いてあるので???と最初は思ったけど…

    お料理が好きな方なんだなぁ、と思いつついきなりラッドウインプスが家に来たりと、「えっ?なんで?」と言う感じ。他の方の感想文をみて納得,旦那さんが音楽関係の方なのか。

    お子さんがいらっしゃらないからか、なんだか食へのお金の使い方がすごいのね(笑)

  • ほっこり癒される日記風のエッセイ。
    とても読みやすい。

    気合いを入れずとも、すらすら
    読めるので疲れてる時にも
    オススメの本。

    これ以外にも何冊かエッセイを
    書かれてるみたいなので読んでみたい。


    共感する部分や気づける点も沢山あった♪
    特に食に関する部分は読んでて楽しかったし
    お腹が空きました!笑笑

    自分も日記を書きたくなるような
    そんな親しみやすい文章でした。
    日記用のノート買ってこようかな。

  • 読書がもう、三ヶ月ほど進まない中、
    母が、小川糸さんの新作がとても良かったと聞き、
    その作品は、図書館での予約で400人程の待ちであり、
    小川糸さんの作品を借りてみた。

    初めてのエッセイ本
    小川糸さんの好きなものが、素敵で、気になるものは全てメモに残した。

    とても繊細な方なのかなぁと思った。
    なかなか、一歩一歩を、こんなに大事に踏みしめてる方はいないなぁと思ったし、
    そうする為の意識の置き方がまた素敵

    旦那さんのことをペンギンと名付けた理由が、
    はじまりに記されているのだが、
    それがまた面白く、素敵

    榊原直樹さんのイラストも小川糸さんの世界観にぴったりでした。

    そして、やはり周囲のものに対しての観察力やそこから広がる想像力が楽しかったです。

    私の今年の目標は、
    インプットしたらアウトプットすること。
    インプット止まり、「刺激」で止まってしまうから。
    2021年もよろしくお願いします!

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著者プロフィール

作家。デビュー作『食堂かたつむり』が、大ベストセラーとなる。その他に、『喋々喃々』『にじいろガーデン』『サーカスの夜に』『ツバキ文具店』『キラキラ共和国』『ミ・ト・ン』『ライオンのおやつ』『とわの庭』など著書多数。

「2023年 『昨日のパスタ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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