僕のとてもわがままな奥さん (幻冬舎文庫 き 3-11)

著者 :
  • 幻冬舎
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感想 : 83
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  • Amazon.co.jp ・本 (170ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344414556

作品紹介・あらすじ

きれいな奥さん。なんでも上手にこなす素敵な奥さん。幸せなご主人。こんなパッとしないご主人にどうしてあんなに美人の奥さんが?…でも違います。誰にも言えませんが、僕の毎日は、ちょっと地獄なのです。とてもきれいでわがままな奥さんナオミと結婚したジュン。二人が繰り広げる愛と涙の日々を綴る、笑えてほんのり温かい長篇小説。

感想・レビュー・書評

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  • 幸せは人それぞれ。すごいそれが伝わった物語だった。素敵な夫婦だなと思った。また読みたいと思う。

  • 面白かったです!!
    最初はただ、ただかわいそうな男性なのに、
    最終的に世界一幸せな男性に思えて
    こんな夫婦いいな。って思います。
    女は少しワガママで自由奔放なほうが愛され上手なのかもしれません。

  • これ自分のことだ、と思う場面がいくつか。
    一歩下がった控えめな奥さんもいいけど、毎日がジェットコースターのような、なんだか憎めない奥さんとの日々もきっと楽しくて、幸せなんだろうと思う。

    夫婦の形はそれぞれ。子供がいるいないもそれぞれ。自分の幸せを見つけたらあとはそれを大切に。

  • 自由奔放な奥さん、ナオミと彼女に毎日振り回されながらもなんだかんだ言って幸せなジュンの話。

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    先日、友人の結婚パーティーに参加してきた。
    そこに集まった学生時代の友人数名はすでに結婚して子どもも何人かいるということだった。自分の近況を聞かれたので、以前から興味を持っていたベストボディジャパンといういわゆる細マッチョコンテスト的な大会に出たことを伝えると熱心に話を聞いてくれた。
    筋肉を残しながら体脂肪だけを削ることを念頭に置いたトレーニング法を披露していると、友人の一人が言った。
    「それは俺にはできないなあ。休日は子どもの面倒見なくちゃいけないし、家にいるときは自分の時間なんてないし」
    わかっていてはいたが衝撃を受けてしまった。結婚とは、子育てとは、自分が自由に使える時間を減らし、家族のための時間を増やすということなのだ。
    何が筋肉だ。何が除脂肪だ。得意げに身体づくりの知識を披露していたくせに、途端に恥ずかしくなってしまった。
    (そのあと、余興を行うためになかやまきんに君さんがサプライズで登場して、自分との筋肉量の差をはっきりと感じてまた恥ずかしくなった。背中の厚み、腕の太さ、僧帽筋のボリューム、どの部位を見てもすごかった。尊敬)


    もちろん結婚や子育てをしていることが偉いわけではない。わかっている。けれども、まあ引け目のようなものを感じることは確かだ。”自分の好きなように時間を使えて羨ましい”なんて誰にも言われていないのに、勝手に卑屈になっている自分がいる。
    しっかり仕事もして、趣味を楽しみながら生活している。自信を持って胸を張りたい。きんに君さんを目標にしたい。

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    ナオミさんとジュンくんの生活の話は面白かった。完全に主導権はナオミさんにあるけど、偏ったパワーバランスがちょうどいいこともあるということなのかもしれない。楽しく幸せな生活が何より大切だ。

  • 人にはそれぞれの幸せの形があるんだ。人と自分は違う。自分のそれを見つけたらもう人と比較したりしないでそれをただ黙って大事にすればいい。その言葉に共感。

  • ふふっと笑いながらさらっと読んじゃった。
    好きだったころの江國さんの作品に似てる気がする。
    銀色さんは、エッセイから入っちゃって、そっちはあまり好きではなかったけど。

  • いやよいやよもすきのうち。

    なんやかんや言いながらお互い好きで良い夫婦。これぐらいむちゃくちゃな方が上手くいくんだろうなあ。大学時代授業中に読んで肩を震わせ、友人に貸して返却された瞬間我慢できずに帰宅途中に読んで後悔した。くすくすじゃない、思わず声をあげて笑っちゃう。本あんまり読まない人にもすすめている一冊。

  • 難しいことは何もしたくない、考えたくない時に読む本。

  • やっぱりとっても可愛かった。ラブラブだねぇ〜

  • 『僕は、それでもやはり、今、わりとしあわせなんだと思う。人にはそれぞれのしあわせの形があるんだ。人と自分は違う。自分のそれを見つけたら、もう人と比較したりしないで、それをただ黙って大事にすればいいんだよね。』

    そんなお話。

    夫がタイトルを見て、君のことやん、とのこと。

    ・・・。
    ナオミほどひどくはない。と思う。

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著者プロフィール

詩人・エッセイスト。作詞家としてデビュー。その後、詩人として数々のロングセラー詩集を発表。エッセイ・シリーズ「つれづれノート」が好評を得る。

「2023年 『退屈ピカリ つれづれノート43』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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