「愛」という言葉を口にできなかった二人のために (幻冬舎文庫)

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著者 : 沢木耕太郎
  • 幻冬舎 (2010年4月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (332ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344414563

「愛」という言葉を口にできなかった二人のために (幻冬舎文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 旅ではなく、映画についてのエッセイ。暮しの手帖に連載された30編に書き下ろしの2編がプラスされています。長いタイトルが印象的ですが、これは32編にそれぞれ付けられたタイトルのひとつ。読み終わるとその意味が実にストンと胸に落ちてきます。そのほかにも「帰れなかった者たちのために」「母が娘を抱きしめるとき」「恋の行方、命の行方」「トウモロコシ畑に消えてゆく」など、魅力的なタイトルがズラリ。見たことのある映画については、「そうそう、そうだよね」と納得したり、「そんな見方があるのか」と印象を新たにしたりするのが楽しいのですが、未見の映画もこのエッセイを読むと、「見逃した!もったいないことをした」とDVDショップに走りたくなってしまいます。映画を見るということも一種の旅。観光旅行とはまた違う、心の旅を体験してみませんか。

  • [口にできない、したくない]家族、恋人、夫婦、そして友情......。形は異なれど、「愛」という言葉を最後まで口にできなかった人々が描かれる映画の数々を評した作品。著者は、評者が最も好きな書き手の一人である沢木耕太郎。


    著者の個人的なエピソードなどが評文の冒頭に置かれ、その後に映画のあらすじが語られるのですが、この冒頭部分が簡潔ながらもとにかく秀逸。自然と、それでいてグイッと映画の世界の入口へと読者を誘ってくれること間違いなしです。


    本書で取り上げられた映画は、予め評することを決めて鑑賞したものではないようなのですが、どれも思わず見たくなってしまうから不思議。少し変わった角度から書かれた映画評論の本書を片手に、実際に映画を手にとって印象を確かめてみるのも良いのではないでしょうか。

    〜おそらく、これからも、「愛」という言葉を口にできない二人が登場する映画はいくつも作られることになるだろう。見る人の心の奥に、「自分もあのとき口にできていたら……」という甘美な記憶が眠っているかぎり、いつまでも。〜

    ......同感です☆5つ

  • 船橋図書館。冒頭3編に惹き込まれ、文庫本を購入。

  • 4〜5

  • どの映画も面白そう。見たことあった映画は「硫黄島からの手紙」「フィールドオブドリームス」「ライフイズビューティフル」「シャイン」だけだった。例によってタイトルと内容は関係ない。

  • 深夜特急の沢木さんによる映画紹介エッセイ。
    旅本以外の沢木さん作品、初めて読みました。

    作品に共感し、自らの経験も含めてご自身の言葉で丁寧に語るスタンスが素晴らしい。
    レビューのよいお手本だと思います、盗めるところは盗もう。

    タイトルがとても素敵、諦念や後悔だけでなくポジティブな撤退のようなニュアンスも感じられました。

    ただいかんせん私が映画を好まない性格なので、内容自体にはあまり興味を持てませんでした。
    チェゲバラ誕生の映画の原作は購入しました。

  • この本に出てくるのは、様々な映画作品。有名無名を問わず、いろいろと取り上げられて、著者の感想や思い出と共に語られる。

    私にとっては、見た作品よりも、見たことのない作品の方が圧倒的に多かった。けれど、読んでいるうちに、とても観たくなりいくつかは実際に観て、より作品の世界に浸ることができた。

    タイトルからは切ない感じを受けるけれど、読んだり観たりすれば、きっとそれ以上のたくさんの思いを感じることができるはず。

    映画好きでもそうでなくても、きっと新しい発見ができる一冊。

  • 映画評論本ですが書き方が好き。
    沢木さん好きです。

  • 映画評論として読むと面白いが沢木耕太郎のエッセイとして読むと今一歩。

  • 沢木の映画エッセイ。前作と同じく良くも悪くも沢木節に溢れている。

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