因果鉄道の旅 (幻冬舎文庫 ね 1-1)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 217
感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (382ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344414648

作品紹介・あらすじ

下品、野卑、矮小、間抜け、暴力的、自分勝手、過剰な自意識と無意識…人間(おもに無名人)の、あらゆる愚かさを冷徹な観察眼で濃厚に描き、笑ってはならぬと思いながらも笑ってしまう究極のエンタテインメント。「中年愛への原体験」「内田研究とビッグバン」「尹松淑さんのこと」他、名作多数を含む現代日本の「旧約聖書」、珠玉の人間紀行。

感想・レビュー・書評

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  • ジャンル分け出来ない世界観
    ワンアンドオンリー

  • 読み終わるのにものすごーーーく時間がかかった。
    因果鉄道の旅。というタイトルはまさにばっちりだ。
    表紙も中身をあらわしている気がする。
    おもしろい。と言い切ることはできないし、人に薦められないが、おもしろくないとも言い切れない。
    読まなきゃよかったが読んでよかったかもなといった本です。

  • 感想
    妄想を材料に現実を再構成する。駅ですれ違うあの人もちょっとズレた不思議な人かも。気づいていないだけで自分も妄想に揺蕩っているかも。

  • サブカルチャー

  • 根本敬を慕う人にとっては惹句のとおり『現代日本の「旧約聖書」』ということになるのだろうが、さほど根本敬に関心がないワタシにとっては、居酒屋の与太話集といった感じの一冊。
    しかし、この与太話がたまらない。有名無名問わず、彼が実際に触れ合った人たち(有名の一例は蛭子能収)のことを語っているにすぎないのだけれど、その人たちのぶっ飛び感が尋常ではない。ほとんどパラノイアではないかと思えるほどの奇行の数々。どうしたらそんな発想―と言うより、妄想―が飛び出すのか、凡人には想像すらつかない。
    妄想は誰でもするけれど、現実に戻るとその妄想は姿を消す。妄想でいくらワクワクしたとしても、ひとたび現実に触れるとまたたく間に消える。一方、この本に登場した人たちは、妄想が消えない。消えないどころか、まるで現実世界でその妄想をシミュレーションしているかのように行動する。
    妄想と現実の境界がないという感覚とは、どんなものなのか…あまり探りたいとは思わない(笑)

  • 読んだことのないタイプの本

  • 【無駄の中にこそ宝がある】
    人間観察、と言うには危険な相手と危険な距離感を保ち続けるハイリスク・ローリターンな根本敬の因果人生。
    香ばしさやコク深さを超えたデンジャラススポットに身を投げるその姿勢に尊さを感じつつ、根本さん、危ない!とドキドキしながら対岸の火事をビール片手に見物する野次馬なのだ我々は。

  • これを読んで、蛭子さんの行動原理がわかりました。

  • 初めの方を読んだときは、「ああ、こういう感じか……。
    買わなきゃよかった系かな」と後悔しました。
    なんというか、「俺だけは周りの奴とはちょっと違ったんだ」
    みたいなことを堂々と言ったり書いたりしてる人って、
    あまり好きではないので。
    そして単純に「下品」だったので。

    で、ずっとずーっと読まずに置いてあって、
    でも私の本棚がいっぱいになってきたので、
    整理整頓するためにも読まなければと取り掛かりました。

    「また、途中でやめちゃうかもなぁ」と思いながら読み始めましたが、
    結局止まらずに一気に読めました。
    下品なんだけど「で? この後内田君はきよみとどうなるのよ」
    と妙に気になったりして。
    しかし、これは本当に実在する人なの?? 
    とんでもない奴だな、内田は。

    蛭子さんのエピソードも出てきますが、蛭子さんは
    やっぱり蛭子さん、なんですね。

    おもしろくはあるんだけど、でも人に「これお勧め!」と
    勧められるかといえば決して勧められない(アラフォーの
    子持ち主婦が周りの友だちになんてとてもとても…)、そんな本です。

  • 闇本【渋谷で生まれて目黒区で育ったんたけど、小っちゃい頃から嫌な子供だったな。】サブカル界の大御所とのこと。リアルチャネリングの感触。

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著者プロフィール

上智大学教授

「2019年 『東南アジアの歴史〔新版〕』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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