鹿男あをによし (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
4.04
  • (684)
  • (880)
  • (437)
  • (63)
  • (10)
本棚登録 : 5434
レビュー : 672
  • Amazon.co.jp ・本 (454ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344414662

作品紹介・あらすじ

大学の研究室を追われた二十八歳の「おれ」。失意の彼は教授の勧めに従って奈良の女子高に赴任する。ほんの気休めのはずだった。英気を養って研究室に戻るはずだった。渋みをきかせた中年男の声が鹿が話しかけてくるまでは。「さあ、神無月だ-出番だよ、先生」。彼に下された謎の指令とは?古都を舞台に展開する前代未聞の救国ストーリー。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 鹿が話しかけてきた?顔が鹿になった?ハチャメチャだけど古都三都の神話や伝記を上手く絡めたアクションミステリエンタメ小説!最後はほんのり甘い胸キュン。文体に「坊っちゃん」への強いオマージュを感じます。

  • 久々に再読した。オチがわかっている上で落ち着いて読むとまた見える面白さがあってよかった。
    ただ、主人公と堀田(=女子高生)の関係は、おじさんの願望なのか…?と、邪推してしまう自分がいて寂しい。

  • 万城目ワールドに一気に引き込まれました!
    作中に出てくる場所に行きたくなるほどワクワクした。
    きっと次に行った時は、こそっと鹿に話しかける!
    剣道の試合シーンが眼に浮かぶようで読み手がハラハラするほどでした。
    ずっと気になってたのは、「先生」の名前。
    わたしの想像では“奈良”にまつわるのかなー。だって、他の剣道部の先生の名前が…

  • ドラマも最高に面白かったけど小説も良かった

  • 万城目学による、万城目学らしい正しいふざけ方を実践した奈良京都大阪三都学園コメディー。

    奈良の平城宮跡そばに建つ奈良女学館に、代理教師として赴任した「おれ」(あれ…?名前あったっけ?)は、たまたまであった鹿に、60年に1回の「鎮めの儀式」の「運び番」を託される。しかし、そもそも「運び番」とは何なのか…?

    万城目学らしく、「マグロマル方式(万城目流にいくとホルモー方式)」で物事が進んでいき、読者もなんだコレ?というスタイル。しかし全体に「ホルモー」よりはマイルドかつカチッと押さえられたメカニズムなので、再読にもほとんど支障のないのは好感。

    ただ、ボンクラ男性陣にキレキレ女子陣、神の声的動物陣といつもどおりの構成になっているのは、ちょっと物足りない。ボンクラ女子や切れる男子もいても良いのではないかと思うが、その辺は男性作家なので。

    また、せっかくの女子校というおもしろい舞台を、ほぼ生かさぬまま最後まで突っ切ったのは、ちょっと残念。女子にちょっかいを出されたりする設定も欲しかった。

    全体に爽やかで読みやすく、荒唐無稽とも思われそうな設定もきちんと納まっていて、軽快な作品である。

    でもまあ、最後のアレをこの作者はずっと書きたかったんだろうなということだけはよくわかった。

    (最後の文、なんか最近書いたような…)

  • しゅららぼんがあまり自分的にはまれなかったから、敬遠してたまきめさん!だけど!これは本当に最高!ホルモーより好きかも!青春!あー!!鹿モチーフすきになったよ笑

  • 不思議なお話。京都やら奈良やら万城目さんの小説は面白い。

  • 玉木宏さんが主人公「おれ」を演じたドラマをオンタイムで見たのは2008年だから、もう10年も前のことなのかとびっくり!

    詳細をすっかり忘れてしまっていたけど、奇想天外な超常現象物語で、とてもおもしろかったという記憶が。

    原作をドラマ鑑賞後10年目にして手にする機会に恵まれ、読み進めるうちに、鹿男になってしまった玉木宏さんの好演や、堀田イト役の多部未華子さんの純真なひたむきな演技が懐かしく想いだされ♫

    日本史の中でも特に好きな邪馬台国、卑弥呼に触れられているのも嬉しく、サンカクや目の謎、狐と鼠の使い番の謎が解けていく過程も存分に楽しめた(*^▽^*)

    そして、「この本を手に奈良へ」という想いが自然と湧いてくる奈良魅力も満載でした♫

    #本当に大事なことは、言葉にしてはいけない。言葉とは魂だからだ。P394

  • もちろん、鹿に話しかけられてる時点で違うんだけど、途中まではいかにもな青春小説で、それはそれで面白く読み勧められた。で、剣道での優勝をゲットしたところから、いよいよ素っ頓狂な世界の真っ只中へ突入。一筋縄ではいかない相変わらずの世界観、たっぷり堪能させて頂きました。個人的にはこれ、ホルモー並に面白かったです。

  • 万城目さんの書く話は、いつも爽やかで気持ちいい。
    登場人物はいい人ばかりだと退屈なので、
    アクセントに少しばかり悪意の人間も登場するが、
    そこには読者が納得するちゃんとした理由がある。

    地震が起こらぬよう地中のなまずを鎮めるため、
    神の使者である鹿に「目」を持って来るように命じられるという、
    ご他聞に漏れず、これもまた荒唐無稽なお話である。
    にもかかわらず、それが全く不自然でなく話にのめり込めるのは、
    愛すべき魅力に溢れたキャラクター達のおかげだろう。

    山場の一つである剣道の試合のシーンは圧巻だ。
    剣道のルールは何も知らない私でも、
    目の前で試合を見ているような緊迫感だった。

    かのこちゃん然り、鴨川ホルモーの安倍もまた然り、
    万城目作品の主人公達は、不思議なアクシデントを乗り越え、
    小説の中で成長を遂げる。
    本作の主人公も同様に、自分を投げ打ち、生徒を優先して考えられる教師に変貌した。
    (その後の成長ぶりは「かのこちゃんとマドレーヌ夫人」でよく分かる)
    社会という大地に根付き、人間的な力強さを身につける、
    この成長物語が爽快な読後感の所以だろうな。

全672件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1976年大阪府生まれ。京都大卒。2006年ボイルドエッグズ新人賞を受賞した『鴨川ホルモー』でデビュー。『鹿男あをによし』『プリンセス・トヨトミ』『かのこちゃんとマドレーヌ夫人』『とっぴんぱらりの風太郎』『悟浄出立』が直木賞候補になる。他の著書に『ホルモー六景』『偉大なる、しゅららぼん』など。

「2016年 『バベル九朔』 で使われていた紹介文から引用しています。」

鹿男あをによし (幻冬舎文庫)のその他の作品

鹿男あをによし 単行本 鹿男あをによし 万城目学

万城目学の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
森見 登美彦
米澤 穂信
伊坂 幸太郎
有効な右矢印 無効な右矢印

鹿男あをによし (幻冬舎文庫)に関連する談話室の質問

鹿男あをによし (幻冬舎文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする