- Amazon.co.jp ・本 (454ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344414662
作品紹介・あらすじ
大学の研究室を追われた二十八歳の「おれ」。失意の彼は教授の勧めに従って奈良の女子高に赴任する。ほんの気休めのはずだった。英気を養って研究室に戻るはずだった。渋みをきかせた中年男の声が鹿が話しかけてくるまでは。「さあ、神無月だ-出番だよ、先生」。彼に下された謎の指令とは?古都を舞台に展開する前代未聞の救国ストーリー。
感想・レビュー・書評
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なるほどねー!そういうことだったのねー!
卑弥呼の秘密を暴く決定打となる鏡が今だに見つからない理由。それは、卑弥呼自信が自分の死後も後世の人間を守るために、そこに力を移して、三種類の動物達に託したため。その三種類の動物とは奈良の鹿、京都伏見稲荷の狐(今は京都市動物園にいるらしい)、大阪のどこかの神社の鼠。そしてこの三種類の動物たちが、1800年前に卑弥呼から託された大切な「さんかく」を彼らが選んだ人間たちに60年おきに交代で守らせていたなんて。
卑弥呼さまはやっぱり神の力を持っておられたのですね。その力は歴史学者に解明されてはならないのですね。卑弥呼が奈良に住んでいたのか、九州に住んでいたのかなんて問題ではない。神の使いにはそんなこと関係ないのですね。
鹿が偉そうで、奈良の女子校の生徒がイケズで、教員仲間がのほほんとしていて味わい深かった。
この鹿は「鹿せんべいなんかまずい」と言って、ポッキーが好物だった。確かに鹿せんべいなんかより、子供が出店で買ってもらった「たい焼き」とかのほうを奪っていくよな。うちの子も手に持った「たい焼き」目当ての鹿5頭くらいに取り囲まれて泣いたことある。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
奈良といえば鹿。マドンナといえば坊ちゃん。
ある意味単純だけど、それだけでは終わらない。
ドタバタコメディだけど神秘的な歴史絡んだお話でした。
連想させられるものが沢山。ドラマの玉木さんのお顔も読んでる途中にチラチラと。解説を書かれている児玉清さんもリチャードで出ていたのね!「坊ちゃん」と邪馬台国の謎を知ってから読むとさらに面白いかも。
そしてかの読書家で有名な児玉さんの文章を、初めて解説で読めて感動です。こんなに面白い文章書く方だったのね。 -
呼ばれた一冊。
本に呼ばれることが多々ある。
今回も然り。
本に、いや、鹿に呼ばれたのかも。
奈良で繰り広げられる世にも奇想天外な物語は最高に面白くて、最高に今の日本の災害に思いを馳せずにいられない世界観。
鹿に話しかけられたらシカトなんかできないよね。
主人公の先生に課せられた、かくかくしかじか"サンカク"ミッション。
急がないと日本が危ないらしい。
重なり過ぎるリアルな現状に重ねたくなる"鎮め"の願い。
鹿に狐に鼠、神、伝説、古代ロマンまでよくぞここまで綺麗に繋げたもんだ。
笑い、現実&逃避のバランスがとても楽しかった。 -
「鹿男あをによし」テレビドラマかなんかで聞いたことのあるタイトルだったので、手に取ってみたが、こんなバラエティ感満載のお話しだったとは笑
舞台は奈良県。読めば読むほどに、奈良に行きたくなる。古都っていいなー。歴史的な話しが軽妙に混じって面白かった。
それにしても、主人公が鹿男なんてまさに小説のようなお話しですね。 -
万城目学、祝直木賞。
『鴨川ホルモー』以来の万城目学作品。
大学の研究室を追い出され、奈良の女子校に赴任することとなった『おれ』。
喋る鹿が、『さあ、神無月だ、出番だよ、先生。』と現れ…
日本を救うために、鹿の『運び番』として、『サンカク』を探して奔走する『おれ』。
『大和杯』の剣道部対抗戦で勝たなければ『サンカク』は手に入れられない…
弱小奈良女学館剣道部でどうする『おれ』。
救世主・堀田イトの大活躍。
なんとか『目』を手にして…
やはり『鴨川ホルモー』と同じく、万城目ワールド全開。
鹿が喋るわ、顔が鹿に…
堀田もきらいになるよな…
鹿、狐、鼠が1800年もの間、大なまずを抑え、天変地異から人間を守ってくれていたとは…
卑弥呼の邪馬台国はどこにあったのか…
奈良、近くて遠い…
昔々、東大寺、法隆寺、若草山に行った記憶はあるが…
なんとなく、奈良に行きたくなる。 -
ひと癖もふた癖もある登場人物たち、読めそうで読めない展開…万城目ワールドが好きだ。
喋る鹿に会いに奈良に行きたいくらい。
ドラマ化されていた気がするので、今更ながら、そちらも見てみたい。 -
思わず「や、やられたーーーーー」と思いました。
あんなにたくさんヒントが散りばめられていたはずなのに……!!ぼうっと読んでたらいきなり2転3転するような展開に引き込まれました。
やはり、自分は万城目さんのファンタジーが好きですね……“絶対ありえない事象”を日常に落とし込んでくる、もしかしたら私が知らないだけで、これは本当の話なのではないか?そう思わせてくれるような素敵な作品でした。
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万城目学「プリンセストヨトミ」に続いて読了
発想がユニークで面白いですね!!
卑弥呼の時代から古代史の舞台となった奈良での話
壮大な歴史を背景に、鹿狐鼠が話したり、顔が鹿になったり神秘的だと思えば、しっくりいかない教師と生徒の関係に悩んだり、真面目に剣道したり、ちょっとラブロマンスもあり、現実とファンタジーが程良い感じで盛り込まれていて、万城目学さんの作品は面白いですね
個人的には、堀田さんがいい味出していて好き
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ハッピーアワーをキメたK村さん
ちゃたともうします。はじめまして。たくさんのいいねありがとうございます。
こちらの作品私も大好きで万城目...ハッピーアワーをキメたK村さん
ちゃたともうします。はじめまして。たくさんのいいねありがとうございます。
こちらの作品私も大好きで万城目ワールドにハマるきっかけとなりました。
テレビドラマも最高でした。
今後ともよろしくお願いします(^o^)2023/01/18 -
ちゃたさん
初めまして、ハッピーアワーをキメたK村です
コメントありがとうございます♪(*^^*)
そして沢山のいいねありがとうございます...ちゃたさん
初めまして、ハッピーアワーをキメたK村です
コメントありがとうございます♪(*^^*)
そして沢山のいいねありがとうございます♫(^o^)
万城目さんの小説、面白いですよねー
私も『鹿男あをによし』が大好きで、まだ行った事がない奈良に行ってみたくなってしまいました
万城目さんの本はまだ3冊しか読んでいないので、楽しみにしています
これからもよろしくお願いします
2023/01/18
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奈良を舞台にしたお話し。おもしろかった〜!! 奈良の名所がところどころ描かれていて良かったし、奈良公園に久しぶりに行きたくなりました。
途中読んでて『すずめの戸締り』を思い出しました。
ラストも気持ちのいい終わり方で爽快感がありました笑