ベイジン〈下〉 (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
3.93
  • (110)
  • (187)
  • (99)
  • (16)
  • (3)
本棚登録 : 1088
レビュー : 121
  • Amazon.co.jp ・本 (366ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344414693

作品紹介・あらすじ

衝撃的な事故シミュレーションを突きつけられた田嶋と〓(とう)は、徹底的な補強工事を決意し、最大の障壁である政府の実力者を失脚させることに成功する。不和を乗り越え、"希望"を手に突き進む二人の夢-世界最大の原発から、北京五輪開会式に光は届くのか?中国の暗部と現実を描き、共に生きる希望を謳い上げる一大傑作エンターテインメント。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 日本人作家にどうしてここまで中国人が描けるのだろうか、と悔しくすら思う一作。中国人のプライドとコンプレックスと最終的に大事にする価値、それに対照する日本人の作法との食い違いを冷徹な目で描ききっている。

    北京オリンピック開催直前の中国を題材に、汚職と中国共産党内での政争の有様と、先進国に必死に技術でついていこうとする様子を描く。更にサブテーマに原発の安全問題をも含んでいる。
    複雑極まりないテーマなのに、とことん具体的に描写は進められる。

    中国人が最終的に気にする価値は金銭と地位であること、党への恐れや保身を優先するということ。矛盾するようだが中国や中国人というものへの隠れた誇りがあること、だけれどもその誇りをくじけさせる事象にあまりにも慣れすぎているため希望を持つことを自ら否定してしまっていること。

    作中の映画監督の描写に作者自身の葛藤と思索も見える。記録映画にするのかフィクションの世界で勝負するのか。記録映画で真実を一面からしか描いてないのに真実を全て分かったつもりで公開するよりは、フィクションにて自分の主張をぶつけたい。そう思った映画監督に作者が重なる。

  • 上巻で散らばっていた伏線が
    原発を軸に一本にまとまって行くが、
    どうも結末が竜頭蛇尾というか。。。。
    個人的にはその後が知りたかった所。

  • 1

  • 2011年のF1メルトダウンを予言するかの記述があり話題となったが、ストーリーとしてはもう一歩。

  • いや、話し途中だから…。

  • なんじゃこの中途半端な終わり方は。
    何の解決もないままブッツリ終わって
    もーワケワカメ。

    それに映画撮っていた女監督はなんで
    この話の中に出てくるのかサッパリわかんね。

    この作家、ハゲタカ以外当たりがないのは
    私のヒキがわるいせいかなー。

  • 事故収集の結末が無いのが不満

  • 最後は気にくわない。原発と中国がテーマ。

    小説自体は迫力、緊迫感があって、楽しく読めた。それだけに、最後は気にくわない。

    つか、よくよく考えれば、伏線の回収もされてないの多いし、星3。

  • FF10。回想方式の記載ではあるが、既にそこで答えが見えかけているので、ハラハラはするけどどこか冷めて読んだ。
    マグマを読んだ後なのでテーマに目新しさもなく、中国人の働き方にあーあと思うけど、果たして本当にそうなんだろうか。あまりにイメージではとも思ってしまう。

  • 東日本大震災の後の原発事故を予測していたかのような描写に驚きを隠せない。
    中国人の考え方、行動が、今なおここに書かれたものの通りなら、原発を稼働させようとしているなら、こんなに怖いことはないと思う。
    真山さんが背景をものすごく勉強されて書かれているのがよくわかって、臨場感溢れる書きぶりにページを捲る手が止まらなくなってしまった。

全121件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

真山仁(まやま じん)
1962年、大阪府生まれ。同志社大学法学部政治学科卒業。読売新聞記者を経て、フリーランスとして独立。2004年、熾烈な企業買収の世界を赤裸々に描いた『ハゲタカ』(講談社文庫)でデビュー。これが代表作となり、ドラマ・映画化された。
「ハゲタカ」シリーズのほか、『虚像の砦』『そして、星の輝く夜がくる』(いずれも講談社文庫)、『売国』『コラプティオ』(いずれも文春文庫)、『黙示』『プライド』(いずれも新潮文庫)、『海は見えるか』(幻冬舎)、『当確師』(中央公論新社)、『標的』(文藝春秋)、『バラ色の未来』(光文社)、『オペレーションZ』(新潮社)がある。

ベイジン〈下〉 (幻冬舎文庫)のその他の作品

真山仁の作品

ベイジン〈下〉 (幻冬舎文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする