ベイジン〈下〉 (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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レビュー : 121
  • Amazon.co.jp ・本 (366ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344414693

感想・レビュー・書評

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  • 上巻から一気読み。
    不気味な隣国、中国の内情が少し理解できた。
    小説の醍醐味は現実では体験出来ない世界を擬似体験でき、様々な人物の考え方や生き方を発見できることだと思う。
    この作品ではその醍醐味を一気に味わえました。

  • 中国に大型原子力発電所を建設し、2008年の北京オリンピック開会式当日に
    発電を開始する・・・。
    原子力発電所建設の利権をむさぼる業者、それを規制する中国政府の役人。
    原子力発電所の建設に派遣された日本人技師が直面する人種の壁・・・。
    正直、この小説で作者が伝えたいことが何なのかいまいちわからない・・・。

    主要と見られたら3人の話が出るのですが、その内のひとりは別に細かく書く必要があったのか?

    と思いたくなってしまいました…。
    ページ稼ぎ?

    うーん、ハゲタカシリーズに比べて、ちょっと捻りが無いような感じです。
    暇つぶし程度に読むならお勧めしますが、ハゲタカシリーズの痛快さや
    緊張感のある場面展開は期待出来ません。
    残念です。

  • 大連の原発施設の関連業者には副主席の妻の会社が名を連ねていた。
    しかし、どの会社も原発に値する技術は持たず、自家発電装置の軽油まで盗むほど士気の低い工員たち、日本人への反感に田嶋は立ち向かう。
    そして、鄧は権力争いに巻き込まれる。
    二人は巨大中国と闘うにつれ友情が芽生える。
    そして、北京オリンピック開会式と原発運転開始が済み、お祭りムード漂う中、原発に火災が発生する。原因は関連会社が製造したラジオからの発火、注水バルブの溶接ミスなど次々と危機が迫る。

  • これは・・・・
    Truth is stranger than fiction.:George Gordon Byron

  • 原発の運用が開始する。開始まで、そして開始後に数々の問題に直面する。
    上巻を呼んでいる間は登場人物のことが全く好きになれなかった。下巻では数々の問題を乗り越え、結束力を固めた田嶋と澄の絆は、人種などを越え、思わず感動してしまう。

  • 上巻に纏めてレビュー。

  • 原発の報道について、一義的な態度しか見せない政治とマスに疑問をもったから、原発を支える人たちの心意気にも触れたくて読んだ。

    加えて、今何かと話題の中国という組織が生み出す人間性を垣間見た。
    それまで理解不能だった中国の姿が少し腑に落ちた気がする。

    原発を経済の柱の一つとして進める政治と、それを知らずにただ出来上がった社会構造と「神の火」にぬくぬくしていた一人として、見過ごせない課題のひとつだと感じた。

  • 中国を批判的に書いたつもりが、2012年の現在、それは日本のことになってしまった。笑えない。恥ずかしい。日本は今まで、何をやってきたのか。経済大国は、砂上の楼閣か。
    結末が中途半端という意見もあるが、これでいい。今の時代、希望が未来につながると強くいえるのか。むしろ希望を飲み込む闇を強調した作者を誠実と言いたい。策は尽きた、後は自分次第だ、とそれでも希望をつなぐ登場人物たちに、深く共感する。

  • 最近ハマっている真山仁。これは同僚のお薦め作品だっただけに、なかなか面白かった。北京オリンピックの開会式に合わせて、世界最大級クラスのPWR式原子力発電所を稼働させるミッションを追った日本人技術者と、権力闘争の一貫で市の汚職摘発密命を受けながらも発電所運開を共に進める大連市党副書記が話しの中心。
    二人が衝突を経て共に分かり合い、最後は命を賭してまで運開のトラブルに立ち向かう姿を描きながら、原子力発電を取り巻く様々な状況や中国の権力争いの様相をテンポ良く描いている。
    小説の終盤は、福島原発の事故とそのまま様子が重なり、散々新聞やメディアで触れてきた状況がそのまま繰り広げられる筋書きには恐れいった。
    先日読んだ「マグマ」と言い、この「ベイジン」と言い、この作家はまるであの事故を予言していたのだはと唸ってしまうのは私だけではないだろう。
    元新聞記者だけあって、丹念に取材した内容が小説にリアリティを与えるところはさすがである。
    また、話題になった重慶の薄煕来解任の件などは、まさにこの本に書いてあるようなことが裏で進んでいたのだろうなとまじまじと感じてしまう。
    こういった話や一般の人達の様子などの中国事情は、最近とみに話題の加藤嘉一氏から仕入れたらしく、現実感が感じられる。

    ただ一点だけ言わせてもらえば、ラストがなぁ。。。
    皆さん、どう思います?

  • 中国人は2011、世界で一番嫌がられている旅行者である。そんな事実を裏付けるような話がゴロゴロしている。
    コピー商売に罪悪感を持たず、マトモなモノを作ることに誇りや価値を見い出さず、自分も得するのでなければ指一本動かさない。
    中国は広い国である。言語も多数、民族も数多ある。中国人というのは誰を差していうのだろうか。漢民族?北京の中枢関係者?
    最悪の旅行者であるあの人たちは(いや実際、絶対同じホテルに泊まりたくない)、中国のどこから湧いてくるんだろう。

    それでも隣人なので頑張って付き合っていきましょう。

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著者プロフィール

真山仁(まやま じん)
1962年、大阪府生まれ。同志社大学法学部政治学科卒業。読売新聞記者を経て、フリーランスとして独立。2004年、熾烈な企業買収の世界を赤裸々に描いた『ハゲタカ』(講談社文庫)でデビュー。これが代表作となり、ドラマ・映画化された。
「ハゲタカ」シリーズのほか、『虚像の砦』『そして、星の輝く夜がくる』(いずれも講談社文庫)、『売国』『コラプティオ』(いずれも文春文庫)、『黙示』『プライド』(いずれも新潮文庫)、『海は見えるか』(幻冬舎)、『当確師』(中央公論新社)、『標的』(文藝春秋)、『バラ色の未来』(光文社)、『オペレーションZ』(新潮社)がある。

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