ベイジン〈下〉 (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 1092
レビュー : 121
  • Amazon.co.jp ・本 (366ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344414693

感想・レビュー・書評

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  • 福島の原発事故以前に書かれたはずなのに、リアリティーあふれる内容

    結末が中途半端なのが残念

  • この小説は原発事故以前に書かれていたモノとは思えない程、実際の事故と共通点が多くあり正直驚いた。

    建屋爆発や地震による事故の可能性など、丁寧に原子力発電について調査したのだと感心した。

    また最近では新聞で中国の記事の中で『双規』や『太子党』、『共青団』、『文化大革命』などの言葉を多く目にし、この本を読んでいた為非常に背景を理解できた。

    小説の結末はあそこで終わりで、あれからどうなったのかはわからない。
    読み終わった直後は安否やその後の中国の様子を知りたかったので、描いていて欲しかったなと思った。

    しかしあの続きはこれから実際の生活で、自分の目を通して見ていけば良いし、見ていくものなのだと感じた。

  • 中国、原発という2つのテーマが交錯して展開する小説。

    現代日本のホットイシューてんこ盛り。
    特に原発問題は、それが我々につきつける問題をまるで先取りするかのような。

    とりあえず、これはやばい面白いから読め!と珍しく言いたい。真山作品の中でも特にオススメに入る。


    2008年8月8日。この日は北京オリンピックの開会の日だった。オリンピック開催という「先進国の仲間入り」イベントに盛り上がる中国は、国家プロジェクトとして世界最大級の原発の開発を大連で進め、開会式に併せて運開することとした。
    そのために中国政府は日本人技師の田嶋を技術顧問として招聘する。
    田嶋は、共産党幹部候補の鄧や現場の作業員などとの文化の違い(という一言で済ますには、あまりに矮小化しすぎであろう!)に悩みぶつかりながら、原発の開発を進めていく。

    実際のビジネスでもありそうな設定だが、物語の内容はアツい。特に最終章は本当に圧巻。終わり方はちょっとあっけなくて、その後の展開が気になる所ではあるが。

    日本と中国という近くて遠い国、その中に生まれた、国境を越えた人間ドラマを克明に描き出した傑作。

  • 良書だが、これでは未完。
    ちょっと前に「オリンピックの身代金」を読んでいただけに、日中それぞれの対比が興味深かった。しかし、原発を舞台にしたクライマックスに進むにつれ、やはりそこに引き込まれた。福島第一でもこんな状況があったんだろうかと感極まる場面も。また、本当なら分かるはずのない専門的な用語や描写が、今や全てリアルにわかってしまう。そういう意味で、3.11以降、本書のラストは小説としても全く未完としか言えなくなってしまった。

  • 凄い。原発事故の続きが読みたい。何か熱くなる、涙が出そうになる。

  • さすが真山仁。いつものように圧巻の内容だが、2008年に福島第一原発事故を予言しているとしか思えない程、原因以外酷似しているため、今読むと現実と内容が二重写しとなる。

    五輪開幕に沸く北京。メインスタジアムに中国の威信をかけた世界最大の原発から光が届く。それは絶望の光だった。
    「冷却水が減少し続けると炉心が崩壊、メルトダウンが起きる。」「消防車の高圧ポンプを使って海水で冷やせ。」「事故が起きれば、世界中の原発に安全確認が求められ停止せざるを得なくなる。」それ自体は調べれば分かることだが、今となっては生々しい・・・。

  • 2012/02/08
    こんなところで終わるのか。。。
    結果を知りたい!!
    福島事故はわかってたんだ。何をミスればそうなるってじゃなくなくて、ミスった場合あーなるってことを。
    恐ろしい。。
    経済成長したものは、経済成長を否定できない。日本に中国は否定できない。

  • 日中の国民性の違いと原発の仕組みがスッと入ってくる。おもろかった

  • 原発の内容が図も無く理解できてしまう。昨年の事故が反芻している感じを覚えた。なんか、物語の内容が実際に起きたってことかな。権力者の考え方はどこも同じ。

  • 緻密な取材を元にしながらも中国人と日本人の友情についても書いている。中国進出を目指す、日本企業の人間も参考に読むべき。

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著者プロフィール

真山仁(まやま じん)
1962年、大阪府生まれ。同志社大学法学部政治学科卒業。読売新聞記者を経て、フリーランスとして独立。2004年、熾烈な企業買収の世界を赤裸々に描いた『ハゲタカ』(講談社文庫)でデビュー。これが代表作となり、ドラマ・映画化された。
「ハゲタカ」シリーズのほか、『虚像の砦』『そして、星の輝く夜がくる』(いずれも講談社文庫)、『売国』『コラプティオ』(いずれも文春文庫)、『黙示』『プライド』(いずれも新潮文庫)、『海は見えるか』(幻冬舎)、『当確師』(中央公論新社)、『標的』(文藝春秋)、『バラ色の未来』(光文社)、『オペレーションZ』(新潮社)がある。

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