- Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344414853
感想・レビュー・書評
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視点が偏りすぎていることと、文章の読みにくさが気になったが、会計士視点での過去の事象の解釈は勉強になった。
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フィクションですが、たぶん「エビデンスがない」という意味でフィクションであって、かなり事実に近いのではないですかね。会計監査も対象によっては政治がからみます。常々思いますが、やっぱりメディアは偏向しているな。って思います。この小説読むと「やっぱりそうだよね」って思う部分が多々ありますね。
今の日本の政治の状況見ると、あまりに調整する能力を欠いて悲しくなりますが、これもその過去の「悲しくなる」歴史かもしれません。 -
著者は某監査法人にお勤めだったことからも、小説という形の限りなく実話かと思います。もしかすると内部告発という捉え方もできるかもしれません。
監査法人業務の具体的描写はさすが実務をなされていた方だけのことはあります。
ただ、読者側にある程度の会計知識が求められる点と、聖人君子である主人公を通して正論の如く金融庁批判を繰り広げている点は少々いただけません。
客観性が些か気になりつつも、実際に監査法人の要職だった方が書かれた読み物ということで大変興味深く、経済小説としても面白いです。会計に携わる方にはおすすめしたい一冊です。 -
カネボウや日本郵政分割などの会計監査を担当した中央青山監査法人の会計士をモデルにした小説です。
専門的過ぎてある意味丁寧な作品だが、ドキュメントでもない小説でもないちょっと読みにくい作品でした。2回目の読書ですがそれでも難しい> -
カネボウ粉飾事件、UFJと三菱の合併、日本郵政の監査、日興コーディアル粉飾事件 という実際に起きた4つの有名な事件をモチーフにした、
当時の中央青山の幹部目線で書かれた短編集。
一応フィクションだけど、結構事実に基づいているっぽくて、「あー、こういうことだったんだ。」と勉強になる部分が多かったです。
でも、著者の目線にはかなりバイアスがかかっている気がするので、あくまでも参考程度に読むことを勧めます。
読み手にある程度業界に関する知識なり関心があることが前提ですが、一度読んだら引きずり込まれます。
個人的には「難しい本」に分類しました。 -
10/4fin
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読了。作者の会計士としての経験と一部の仮説を交えての実際に起きた(と思われる)事件とそこで会計士がおかれた状況を題材にしている。一部テクニカルな点はあるがそれほど難しくなく、とてもリアリティがありどんどん読み進んだ。ただこれの半分でも事実に近いとしたら官僚たちの横暴、恣意的な介入はひどいものがあると思わされた。ジーン・ワルツを読んでても感じたのだが日本の官僚のやることがこれほど恣意的とは。。。[2010/08/04]
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H22.6.30
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監査の勉強をしているので、読みましたが、よくある金融庁批判ものです。
読むと勉強する気が無くなる気がします。