パリでメシを食う。 (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
4.14
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本棚登録 : 1663
レビュー : 115
  • Amazon.co.jp ・本 (334ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344415034

作品紹介・あらすじ

三つ星レストランの厨房で働く料理人、オペラ座に漫画喫茶を開いた若夫婦、パリコレで活躍するスタイリスト。その他アーティスト、カメラマン、花屋、国連職員…パリにいつのまにか住み着いた日本人10人の軌跡。時にセーヌ川のほとりで、時にワインを片手に、彼らが語る軽やかでマイペースなパリでの暮らしぶりに、思わず肩の力がふっと抜ける好著。

感想・レビュー・書評

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  • パリにいつのまにか住み着いた日本人10人の軌跡。

    その一文に惹きつけられこの本を手にした。

    川内さんが出会う
    写真家やアーティスト達。

    そのどれもが世間体にとらわれず、自分自身の生き方をしている。

    本来そうあるべきなんだろうな。

    我が国でも。

  • 人生って自由なんだなあ、、と大げさかもしれないけど目から鱗の落ちた気分。ここに出てくる人たちは、自分と向き合って、厳しさも受け入れて、その対価として好きなもの、自分の居場所を手に入れている。自分にとっての「何か」を見つけたくなる本!

  • 「パリの国連で夢を食う」も「バウルの歌を探して」もとても良かった。なのにこれを読んでなかったのは、パリの食べ物屋さんのことが書いてあると思っていたから。バカだな-。そんなはずないよねえ。我ながら度しがたいオロカな思い込みであった。

    「メシを食う」とは、仕事をして生きていくということ。異国の地、花の都パリで、自分の道を切り開いていっている十人の日本人が紹介されている。困難や苦悩も「結果としての成功」に流し込んでいくサクセスストーリーとはちがう書き方がされていて、そこがとてもいい。

    登場する方の職業も、パリにやってきてそこに住み着くことになった経緯も、実に様々だ。でも、共通しているのは、自由であること。ああ、こんな風に生きている人がいるのだと思うと、少し心が軽くなる気がする。著者自身もそういう縛られない生き方を求めている人だから、どの人も心を開いて語っていることが伝わってくる。

    どの人も皆、唯一無二の、のっぴきならない自分の人生を生きている。私は特に、国連で働く女性の話に強い印象を受けた。順風満帆のエリートではまったくなくて、その迷走ぶりは呆れるほど。でも迷走するたび一心に突っ走っているさまには、ある種の爽快感を感じてしまう。著者は、「本当に誰でも山口みたいに国連で働いたり、石畳の道を愛車で疾走したり、外国で恋をする自由と共に生まれてくる」と書いている。日頃、自由な生き方というものに憧れつつ、まあ現実にはムリだけどねと思うことの多い私の心に、この言葉は深く響いてきた。

  • やってみないとわからない。
    合っているかなんて続けてみないとわからない。
    やめてしまったらそこで終わりなんだ。

    ー冒険
    安全な道なんてたくさんあるのに、なんで茨の道を歩くのかー それは本人にしかわからないけど、私はこの主人公たちに深く共感した。普通がいやとか、いろんな経験をしたいという枠を超えて、挑戦するってことに対してすごく貪欲だと思う。右を向けば、隣にならって右を向く日本社会ではない生き方。読んでいてスカっとした。パリのあの、あの、感じ。。。華やかさの裏側を知ってもどこかでパリを気にするのは、パリの本当の魅力に気付いたからかもしれない。

    おすすめ!

  • 面白い!!
    マルチでメシを食う。

  • パリで仕事して生きていく人たちのノンフィクション。アーティスト、スタイリスト、起業家、カメラマン、国連職員、鍼灸師、テーラー、料理人、花屋、いろんな職業で日本人がパリで頑張る姿が素敵だった。みんなそれぞれの価値観、感覚があって全然違うことをしてるけど、みんな目標や、やりたいことがあってやりたいことをするためにパリにいるっていうのがすごい。やりたいことをやるっていうシンプルなことだけど、難しいことだと思った。

  • フランス、パリというと、どうしてもオシャレなイメージで紹介されることが多い中、「メシを食う」というタイトルに惹かれた。
    中身もタイトルと同じくサバサバした感じで書かれて文章に好感が持てた。
    パリでの生活を書いた本は山ほどあるが、これが一番好きになった。

  • 気力が湧いてくる本

  • フィクションのような、でもノンフィクションのパリで暮らす日本人の話。
    自分の身近にはいない人たちの驚くようなパリでの暮らしぶりとともに、パリに行き着いたその人たちの人生の歩みを知り、あぁ、人生で自由で過酷だけど素敵だなぁ、感じる一冊だった。

  • 著者のことは開高健賞を受賞した「空をゆく巨人」で知り、今回、初めての著作であるという本書を手に取った。
    本書に登場する10名の方々。成功するあてもないのにパリへやってきて、傍目からは無謀にも思える挑戦をくり返しながら、自身の足でしっかりと歩んでいることがとても格好良い。
    我が身を振り返って、もっとできることがあるのではないのか。立ち止まっていないでやってみたらどうか。もっと自立したらどうか。そんなことを思わされた。
    著者の軽やかで温かい文章もよかった。

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著者プロフィール

川内 有緒/ノンフィクション作家。1972年、東京都生まれ。日本大学藝術学部卒業後、米国ジョージタウン大学で修士号を取得。米国企業、日本のシンクタンク、仏の国連機関などに勤務後、ライターに転身。『空をゆく巨人』(集英社)で第16回開高健ノンフィクション賞を受賞。著書に『パリでメシを食う。』(幻冬舎)、『パリの国連で夢を食う。』(同)、『晴れたら空に骨まいて』(ポプラ社/講談社文庫)など。https://www.ariokawauchi.com

「2020年 『バウルを探して〈完全版〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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