阪急電車 (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 35223
レビュー : 4181
  • Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344415133

感想・レビュー・書評

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  • 電車に乗る時間は、人生の繋ぎの時間である。

    本作で描かれるのは、阪急電車の路線上で起こる人と人との温かな出会い。偶然同じ本を持っていた男女、彼氏を寝取られた女と老婦人など、様々な人物が絡み合って物語を走らせてゆく。

    面白いのは各駅ごとにストーリーが考えられていることで、それらの話の半年後といった形で「折り返し」の部分が構成されていることだ。
    恋の進展や、「あの人はどうなったの?」といった人物の続きが読めるのが嬉しい。

    読んだ後にはちょっと電車に乗る時間が楽しみになる。恋愛ストーリーの名手、有川浩らしさがギュッと詰めこまれた名作である。

  • 阪急電車今津線で起こる数々の小さな出来事と奇跡。電車という空間ならではの出会いの瞬間とその後がとても微笑ましい。
    個人的にはベタ甘のカップルストーリーより、翔子やミサのように、どうしようもない理不尽に立ち向かって行く姿にグッとくる。日々ストレスを抱え、我慢の上に我慢を重ねている人に、この小説は栄養ドリンクになりそう。
    それにしても「小林駅」。機会があれば訪れたい。というか住みたい。

  • 有川浩の作品を読んだことのない人でも楽しんで読める作品だと思う。人間関係に疲れてしまった人や今現在疲れている人はこの作品を読むことでまた新しく頑張っていこうと思える作品だと思う。読み終わった後は本当にほんわかした気持ちになった。

  • これはいい!
    大阪、阪急電車を舞台にしたお話^^映画にもなりましたよね★
    私は学生の頃、よくこの阪急電車に乗って宝塚観劇に行っていたので
    なんとなく「ああ、あそこか」と想像ができさらに面白かったです。
    友達が以前住んでいた最寄駅が出てきたりもしたのでよけいでしょうかね^^
    阪急電車を軸に繰り広げられる人間模様に
    ドキドキしたり、ほっこりさせられたり、素敵なお話でした★
    映画のPVを見ていたので、登場人物が女優さんで置き換えられ
    脳内の想像がかなり鮮やかに読めた事もよかったのかも^^

  • 久しぶりに本を買おうと思って手に取ったのがこの本。以前有川浩さんの図書館戦争を読んでいたので作家繋がりで。
    図書館戦争のようなSF風味なものは嫌だなぁと思いながら本を開きましたが全然そんなことはなく、現代の、田舎の、ほのぼのとした恋愛が綴られているような本でした。
    読みやすさは相変わらず。
    心が温かく、ほっこりする本。
    登場人物の関係が少しずつ交差していくのがとても楽しかった。
    私は大好きな本の一つになりました。

  • この本を読んで、毎日何も考えずに電車に揺られたり歩いたりしていたけれど、すれ違ってる人たちにもいろんな人生というか物語があって、どこかでリンクすることもあるんじゃないかって思うとなんだか楽しくなりました。
    平凡に暮らしてる毎日だけど、そんな日々も良いじゃないかと思える本。

  • これは予想以上に面白過ぎて、最初から最後まで夢中で読んでしまった。同じ路線の電車に乗り合わせた様々な人達の絶妙に絡み合った人間模様が上手に書かれており、読み始めから一気に引き込まれること間違いなし。文章の読み易さ、親しみ易さは然ることながら、それぞれの登場人物が魅力的で好感がもてる。カップル毎に繰り広げられる物語も、微笑ましさや爽快感があったりと、どれも、とても面白い。何だか、私も同じ電車に乗って冒険してみたくなった。表紙の絵も物語の雰囲気が良くでていて好き。誰でも気軽に楽しめる恋愛小説の傑作。 

  • きゅんきゅんする・・・!いつも通り有川さんの本はきゅんきゅんするーーーーー!

    わずか15分間の阪急電車の中で繰り広げられるドラマをつづった短篇集。
    有川さんの書く女の子はくやしいけれど、きゅん、とするほどかわいい。
    特に、ずるい女に婚約者を取られて復讐する女性、翔子の話が素敵…。
    誰かに手ひどく裏切られたら、ただ黙って身を引くことだけが正解じゃない。自分も返り血を浴びながら相手を刺して、血みどろになったっていいじゃない、と思えた。痛快。

  • 図書館の本 読了

    内容(「BOOK」データベースより)
    隣に座った女性は、よく行く図書館で見かけるあの人だった…。片道わずか15分のローカル線で起きる小さな奇跡の数々。乗り合わせただけの乗客の人生が少しずつ交差し、やがて希望の物語が紡がれる。恋の始まり、別れの兆し、途中下車―人数分のドラマを乗せた電車はどこまでもは続かない線路を走っていく。ほっこり胸キュンの傑作長篇小説。

    決して私は鉄ではありませんが、この電車から見える景色を見るために、この路線の電車に乗りたくなりました。
    「生」だったり「蕨」だったり、季節ごとに載ってみたくなったのは作者の力量だと思う。
    ドレスの女性も、集団のおばさんの中の一人の女性も痛いなぁ。

    いつかどこかでここに登場したみんなの数年後読んでみたいと思った作品となりました。

  • 本書が私の有川浩さん初作品。

    好きになるだろうなと思ってはいましたが。
    やっぱりね。まんまとはまりました(笑)

    本書ででてくる格好いい大人になりたいけども、まずは恥ずかしい大人だけにはならないように気を付けよう。
    (ハードルがぐぐっと下がりましたが(笑))

    ほんといい本でした。

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著者プロフィール

有川 浩(ありかわ ひろ)
1972年高知県生まれ。PN由来として、「有川」は書店に本が並んだ時に「あ」から始まる名前として、著者五十音順で棚の最初のほうにくるから。「浩」は本名から。
2003年『塩の街 wish on my precious』で第10回電撃ゲーム小説大賞を受賞。2006年『図書館戦争』で「本の雑誌」が選ぶ2006年上半期エンターテインメントで第1位を獲得し、さらに2008年には同シリーズで第39回星雲賞日本長編作品部門を受賞。映画化もされた代表作となる。
『植物図鑑』で第1回ブクログ大賞小説部門大賞、『キケン』で第2回ブクログ大賞小説部門大賞を2年連続で受賞。2011年には『県庁おもてなし課』で「ダ・ヴィンチ BOOK OF THE YEAR 2011」で総合1位と恋愛小説1位、第3回ブクログ大賞小説部門大賞を3年連続で受賞。2012年『空飛ぶ広報室』が「ダ・ヴィンチ BOOK OF THE YEAR 2012」で小説部門第1位。
その他、ドラマ化作『フリーター、家を買う。』、映画化された『阪急電車』『県庁おもてなし課』『植物図鑑』などが代表作。

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