阪急電車 (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
4.20
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  • (73)
本棚登録 : 33443
レビュー : 4062
  • Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344415133

作品紹介・あらすじ

隣に座った女性は、よく行く図書館で見かけるあの人だった…。片道わずか15分のローカル線で起きる小さな奇跡の数々。乗り合わせただけの乗客の人生が少しずつ交差し、やがて希望の物語が紡がれる。恋の始まり、別れの兆し、途中下車-人数分のドラマを乗せた電車はどこまでもは続かない線路を走っていく。ほっこり胸キュンの傑作長篇小説。

感想・レビュー・書評

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  • 有川浩さんのお話に出てくる女性って、みんな男前で本当に素敵だなと思います。
    憧れます!
    そしてこのお話、読むとホントすっきりします!
    ワタシの生活に電車って、全く関わりがないので、ちょっとの間でも、知らない人と同じ空間を共有するのって、良いなぁと思いました

  • 2008年(平成20年)。
    構成は面白い。この頁数でよくまとめているとも思う。だが、この分かりやすい話のまとめ方に、私は爽快さよりむしろ危機感を抱いてしまう。こっちは正義であっちは卑怯、と単純に決めつけられていてグレーゾーンがないというか、善人サイドの人間に、自らの正当性についての疑問や葛藤が感じられず、独善的な感じが否めないのだ。

    例えば、翔子を「卑怯な女をやっつける凛とした女性」という風に描いているが、本当にそうだろうか。男女関係に100%の白黒がつくことは少ない。翔子の婚約者が別の女に走ったのは、そもそも男が翔子に不満を抱いていたからだという見方もできるのではないか。「私の何がいけなかったのだろう」と悩むこともなく、100%他人のせいにした挙句こんな復讐をする女とは、別れたいと思う方が普通ではないだろうか。

    また、電車内でおばさんが騒ぐのは NG なのに、女子高生なら OK なのは何故か。話の内容が微笑ましければ良いのか。それとも…、読者の年齢層を意識して、若者をひいきしてみせたのだろうか。だとしたら、やり方があざといような気がするのだが。

    素直な読者は、微笑ましいエピソードにつられて「読みやすいー、ほっこりするー」とサクサク読んでいるうち、作者の価値観を刷り込まれてしまうのだろう。100%悪者の仮想敵を作り、それを叩いて読者をスッキリさせるというパターンは、商業的成功の王道ではある。ウケが良いのも分かるが、私は苦手だ。

  • 久しぶりに小説一気読みした。くっそう、甘いよ! そしてなんだよこのほっこり感。

    大学入学以来、見慣れたエンジ色の車両が描かれた表紙を見たとき、この本は必ず読もうと思ったのでした。3年経ってようやく読んだ。中身を全く知らなかったけど、罠だったよ! 僕も恋したいよー。

    大学が宝塚線沿線なので、宝塚線はよく使うものの、あとは京都線が数回、箕面線、神戸線が1往復ずつしか乗ったことがない。今津線なんて聞いたことないくらいなのですが、これ読んだらやっぱし乗ってみたい。映像で見せられるより文章で書かれたことでより魅力的になってるように思える。カップルとかの会話とかも、実際に見たら疎ましく感じるだけなのに有川さんの文章で読むとなんでこんなに微笑ましいんだちくしょう。


    児玉清さんの解説で、有川さんが女性だと初めて知った。ずっと、「ひろし」さんだと思ってた。児玉さんはもう死んでしまったなあ。

  • 大好きな有川浩さんの、大好きな一冊。

    特別な設定のわけでもなく、ただ日常の一片を切り取っただけ。
    もしくは誰もの日常が特別なんだと、そっと背中を押してくれるような、そんな温かい作品です。

    電車の中でいろんな登場人物の想いが交錯して、不思議と本当に電車に揺られているような気持ちになりました。人の繋がりって素敵。

    明日からも頑張ろう。
    1日1日を丁寧に生きよう。

    そんな風に思える作品です。

  • 電車のなかでのちょっとしたふれあいに背中を押され、今いる場所から一歩踏み出していく…というコンセプトはおもしろい。これが阪急電車の広告だったら、楽しく読めるだろうと思う。
    が、大人の小説としてはあまりに幼い。すごくダメな人たちがぎゃふんと言わされる、というエピソードのくりかえしにあぜんとした。これほど善悪二元論的・勧善懲悪的な話はめったにないのでは。
    (そのほかにも、悩みが類型的だったり、何もかもが好転したり、カップルがどれもこれも異様に微笑ましかったりするのだが、そこはまあファンタジーとして読める範囲)。
    これが平積みで売れているということにショックを受けた。いいのか、それで。

  • 舞台は阪急今津線。車内や駅周辺でわずかな時間居合わせたことから始まるさまざまなストーリー。思わず笑顔になって、「人間っていいなぁ」なんて思える話もあれば、どきっ、ずきっと胸に刺さる台詞もいっぱい。読んで色々と自分を省みたり。

    えっ?有川浩って女の人なの?っていうくらいご縁の無かった作家さんでしたが(笑)、図書館戦争シリーズなども読んでみたくなりました。

  • 有川作品、ハマっております。
    阪急の駅がひとつひとつのストーリーになってて、読みやすいし素敵なお話ばかりでした
    映画も見たけど、やっぱり本がいいですね
    それぞれ悩みも抱えているけど、ちょっとした出会いでいい方向に変わっていける、そう思える作品でした
    ちょっと悲しいことキツイことがあっても、じんわりほっこり、前向きになれる本

  • 読まない!と意地になっていた本…ついに読んでしまいました。「人気作家の甘い話」というだけで避けてきたけれど、実はずっと気になっていました。なぜなら大学時代過ごした沿線だから。門戸厄神に住み、大学もあの大学、友人の下宿先も散らばっていたため全て降りたこともあるのです。
    いやね、素直に読んどけば良かった(笑)だっておもろかってんもん!
    美帆達の話はなんか照れてまって苦手やけどあとはほんま良かった!時江に翔子、ユキ、ミサ、悦子。みんなかっこよすぎ!
    同じ電車に乗るー。それだけの縁でこんなに力をもらうなんて。

    就職で横浜に離れてしまったけれどもう一度阪急電車乗りたいな、そんな気持ちになりました。

    • kuroayameさん
      こんばんわ(#^.^#)。
      いつも素敵なレビューを拝見させていただき、ありがとうございます(*☻-☻*)。
      電車を利用する色々な人々のエピソ...
      こんばんわ(#^.^#)。
      いつも素敵なレビューを拝見させていただき、ありがとうございます(*☻-☻*)。
      電車を利用する色々な人々のエピソードが詰まっていて、私は阪急電車に乗ったことがないので憧れちゃいました(^ー^)ノ。
      2012/12/31
    • kharaさん
      kuroayameさん
      いつもうれしいコメントありがとうございます(*^^*)
      ほっこりあたたまるいい本でした。
      またkuroayameさん...
      kuroayameさん
      いつもうれしいコメントありがとうございます(*^^*)
      ほっこりあたたまるいい本でした。
      またkuroayameさんのレビューも拝見させてくださいね!
      2012/12/31
  • 隣に座った女性は、よく行く図書館で見かけるあの人だった…。片道わずか15分のローカル線で起きる小さな奇跡の数々。乗り合わせただけの乗客の人生が少しずつ交差し、やがて希望の物語が紡がれる。恋の始まり、別れの兆し、途中下車—— 人数分のドラマを乗せた電車はどこまでも続かない線路を走っていく。ほっこり胸キュンの傑作長篇小説。

    好きだな〜好きだわ〜。
    映画もすごくよかったけど、原作も最高。
    また、映画を観たくなったし、DVD買いかなと…。

    みんな必死で生きているし、
    弱いところも強いところも持っているし、
    ネットとかSNSとかばっかりだけど、
    人と関わることを本当は望んでいるんじゃないかなって思う。

    ちょっとだけ勇気を出して、周りを見て、一歩を踏み出した先には
    きっとこのお話のような小さいかもしれないけど、
    最高級の奇跡が待っているのかもしれない。

    短編と思いながら、全部が繋がっているストーリーが
    本当に気持ちをほっこりさせてくれる小説。

  • 絶対に読んで損のない作品。
    阪急電車の車内の中で、織りなされる人間模様。
    ただ、同じ電車にたまたま乗り合わせただけの交わることのない人々が、電車が終点から折り返したら・・・。
    心が温かくなること間違いなし。

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プロフィール

有川 浩(ありかわ ひろ)
1972年高知県生まれ。PN由来として、「有川」は書店に本が並んだ時に「あ」から始まる名前として、著者五十音順で棚の最初のほうにくるから。「浩」は本名から。
2003年『塩の街 wish on my precious』で第10回電撃ゲーム小説大賞を受賞。2006年『図書館戦争』で「本の雑誌」が選ぶ2006年上半期エンターテインメントで第1位を獲得し、さらに2008年には同シリーズで第39回星雲賞日本長編作品部門を受賞。映画化もされた代表作となる。
『植物図鑑』で第1回ブクログ大賞小説部門大賞、『キケン』で第2回ブクログ大賞小説部門大賞を2年連続で受賞。2011年には『県庁おもてなし課』で「ダ・ヴィンチ BOOK OF THE YEAR 2011」で総合1位と恋愛小説1位、第3回ブクログ大賞小説部門大賞を3年連続で受賞。2012年『空飛ぶ広報室』が「ダ・ヴィンチ BOOK OF THE YEAR 2012」で小説部門第1位。
その他、ドラマ化作『フリーター、家を買う。』、映画化された『阪急電車』『県庁おもてなし課』『植物図鑑』などが代表作。

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