小川洋子対話集 (幻冬舎文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (262ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344415164

感想・レビュー・書評

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  •  小川洋子さんと11人の著名人との「対話」集。
     11人とはいっても、李昴さんと藤井省三さん、及びレベッカ・ブラウンさんと柴田元幸さんとは「三者対話」であり、一対一の「対話」とはなっていない。
     当たり前のことだが、相手が変われば小川さんの態度も変化する。
     例えば岸本佐知子さんとの対話は、和気あいあいとしているが、五木寛之さんとの対話は、シリアスでヘヴィーである(対話する内容にもよるのだろうが)。
     また、対話する相手の人間性も千差万別で面白い。
     佐野元春さんなどは、やはりかなりナルシスティックであり、江夏豊氏は気のいいおじさんという感じがして、それぞれに豊かな個性を発揮していると思う。
     ただ、読み物としては、可も不可もなく、といった印象を受けたのも正直なところ。
     小川洋子さんであれば、小説の方が何十倍も面白い。

  • 小川洋子さんが、同業の大先輩をはじめ、詩人、翻訳家、ミュージシャン、野球選手などのさまざまな分野の一流人と語り合う対話集。
    小川さんの作品はとても文章が映像的だといつも思う。本作の中でもラジオの話が出てくるが、子供のころに、ラジオから流れる言葉を創造的に捉えていたのだろう。五木寛之氏との「生きること」論は、いろんなことで悩む若者に読んでほしい。

  • 岸本佐知子、柴田元幸、江夏豊。このラインナップを見ただけで読もうと決めました。
    これは、対談集というより、ファンに会いに行くというスタンスでしょうか。小川さんの作品からは滲み出ない熱気が溢れておりました。

  • 作家の小川洋子さんと各界の著名人11人との対話を集めたもの。

    インタビューを受けた人達は、
    小川さんの作品に大きな影響を与えた人達が多いので
    彼女の作品の愛読者にとっては楽しめる内容。

    小川さんのエッセイや対談物を読んでいると、
    立場からすれば、彼女はもう大御所と言えるような
    作家さんなのに、
    毎回、彼女の言葉や気持ちが印刷されている紙の
    あちらこちらから謙虚な人柄が滲み出ている感じ。

    対談相手や同業者である作家達への尊敬の気持ちや
    惜しみない賛辞、
    素晴らしいものに出会った時に発する
    驚きの言葉とか、
    そういったものを素直に表に出せる人。

  • 各界の著名人のと対話集。
    各界というか、ほとんどが「本」に関係してるんですが・・w

    翻訳者「岸本佐知子」との対談は、小川さんとの意気投合っぷりがこっちにまで伝わってきておもしろかった。

    まぁ対談集っていうのは、読者主眼ではなく当事者同士の関心ごとの話になってしまうので、読者が置いてきぼりにされる時が多々ある。

    登場する人物に興味関心がない場合は、あまりお勧めできる本ではない。

  • 岸本佐知子さんの本を読もうと思います。

  • 対談ではなく対話、というタイトルで、9本(11人)の対談が収められています。中でも翻訳家の岸本佐知子さんとの回がとても気に入りました。
     岸本-海外に住んだこともないし、陸サーファーみたいなもんですね。
     小川-アッハッハ、オカ翻訳者なんですね。
    という会話があって、何だかとても勇気をもらった感じになりました。お二人とも、「一日一イベントしか駄目」なタイプで、その一イベントが郵便局に行く、とかだったりするとか。私も複数の仕事を同時にこなすと必ず何かミスをしてしまうので、ばりばりと仕事をしている同僚に引け目を感じたりしていたのですが、レベルは違えどここに仲間が!すごくうれしいです!

    この本によると、小川洋子さんは一日に五枚くらい書かれるようですね。この直前に読んだ『ジェネラル・ルージュの伝説』には、海堂尊さんが百枚という数字を挙げていました。京極夏彦さんは60枚くらいの短編なら一日で書く、とラジオで仰ってましたし、個人差って大きいんですね。

  • 出版されたことも知らなかったのですが、本屋さんのレジへ向かう途中で目にとまったので。ぱらぱらっとめくって、ラインナップで「むむっ!」とお買い上げ。言葉・音楽・野球と、小川さんのお好きで、大切にされているものの「達人」たちとの対談集。最初の対談相手がびっくりしました。このかたなんだ、と思って。「甘美な一瞬のために」周到な準備がされる、小説家のもくろみがあけっぴろげに話されていて、楽しいです。新しいビジネスモデルを礼讃・批判するような、新書系の対談でもなく(笑)、かつての『PLAYBOY』誌のインタビューのように、あえてキツい質問をぶつけて文学の本質に迫るような攻撃的なものでもなく、ただただ、自分の「好き」をお相手とシェアして盛り上がるさまは、小川さんのコアな面がむき出しで、タイトルどおり「対話」という響きが似つかわしい面白さ。『VISITORS』は、私も名盤だと思います(笑)。海外作家との対談は、コーディネイター的な第3者が入るから、やっぱり理性的に話が進むなぁ、と思ったり。でも、対談のなかでも、やっぱり数学系は苦手かな(苦笑)。自分にみえないものを読みとれる感性や、理論を組み立てる力は、数学という分野にかかわらず、全方位でリスペクトしてるつもりなんだけど…その世界にだけ「完全なる真理」があるとは思わないんですよね…って、ここはただのやっかみかも。偏屈なニンゲンだからかしら(笑)。小川作品のファンなら、小川作品のパーツを1つ1つばらして楽しめるように思う1冊。小川さんを軸に据えなくても、対談相手の感性が「へぇー、そういうもんなんだ」と、あざとくなく楽しめると思った本でした。

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