- Amazon.co.jp ・本 (520ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344415218
感想・レビュー・書評
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前半というか、最初から三分の一ほどまでの親子がコンビを組んでいたあたりは推理小説ではなく完全コメディでした。ジャケットプレイ諸々で笑いをこらえてたんですが、クーガーの撃退法の件は我慢できずに吹き出しました。想像すると完全におかしいでしょ。夏輝のツッコミや、何やかんやで明村ペースになってるのもテンポよくて面白かったです。
明村さん良いキャラですね。
その後もちょいちょい挟まれるとぼけた感じが良い箸休めになってます。黒幕自体はあっと驚くようなものではなく、蚊にさされた人物も消去法で分かってしまったし、相星も深追いする描写が続いてたのでこれフラグってやつだ、と思ってましたが、それでも物語に引き込まれて一気読みしました。陰と陽、シリアスとコメディの絶妙なバランス。久しぶりに楽しい読書の時間でした。
読みながら、明村さんが誰かとかぶるなーとずっと思ってたのですが、解説を読んで気づきました。そうか、郷ひろみですね。個人的なビジュアルイメージは完全郷ひろみです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
篠井秀介は何作か読んだが、本作はちょっと毛色が違うかも。刑事の親子の話ではあるが、親の明村のキャラは軽め。一方の子の夏輝は屈折して複雑。一緒に捜査することになった事件。誰を信じていいのか?
事件の内容は、個人的にはあまり興味の持てないものだったが、親子の確執や夏輝の恋愛とかキャラの強い刑事達とか、全体的に面白い。 -
新人刑事の佐原夏輝がはじめての現場でコンビを組まされたのは、ベテラン刑事で、少年時代に別離した実の父親・島尾明村だった。ある日、捜査一課の係長が何者かに殺害された。捜査本部は内部の犯行を疑い、その矛先は明村にも向かう。夏輝は単独で事件の核心に迫ろうとするが…。
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新米刑事が初めての現場で組まされた相棒は、幼い頃に別れたきりの父親だった。
捜査一課の刑事のイメージとは程遠い調子の良さに、嫌悪感は増すばかり。
ひょんなことから事件の重要人物と接触した彼は、慣れないながらも単独捜査を始めるが。
警察小説は好きでいろいろ読みましたが、新米刑事が主人公なのは初めてかも。
ちょっともどかしく感じることもありましたが、ミステリーの中にコミカルな場面あり、恋愛要素ありで、くすっと笑えたり、ぐっときたり、切なくなったり、、百面相してしまうくらい楽しめた一冊でした。 -
父親である島尾明村のキャラクターが軽すぎる。
それなりに過去の因縁もあり、読み終わってみれば面白かったとは思うのだけれど。
登場人物たちの行動に説得力がない。
個性的なキャラクターを揃えているのに、読み進めば進むほど軽さを感じてしまった。
重ければいいというものではないにしても、明村が何故そんなにも「見た目」にこだわるのかもよくわからなかった。
やたらと足が吊る設定も必要だったのかどうか。
好きな作家さんだけに残念な思いが先にたつ。
読みやすいしけっして面白くないわけではないけれど、「堪能できた」と言いきれる物語ではなかったような気がした。 -
部署の全員に変なカタカナの呼称つけるとかやめて欲しいことこの上ないんだけど、とーさんのキャラは確かになかなか立ってたね。ドラマ版のキャストのイメージじゃないけど。
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ヒロコサンから借りた本!
久々のミステリで興奮しました!!
人物設定がゆるめで、シリアスな雰囲気をうまーく冗談やらゆるめキャラでなごましてくれ、なかなかのおふざけミステリですが、オチやそれまでの展開はなかなかハラハラさせられます!!!
アニメのようなキャラ盛りだくさんで、ミステリ苦手な方でも読めそうな一冊!!!!
設定自体は固めで、なんだか最近の時代背景に則ったゆるさです!笑!
こういうゆるめのミステリ、最近多いのはやはり流行りなんだろうか?? -
雫井脩介さんの作品は「火の粉」など、怖いイメージだったけど、本作はコメディータッチのような。
いくつも殺人事件が起こってシリアスな物語ではあるんだろうけど。
明村のジャケットプレイなど、ちょいちょい、いやかなり?!笑える部分が。
登場人物が多くて複雑だったし、現実にはそうはいかないだろ…って思うところもあったけど、
最後の真犯人に迫る場面ではついついページをめくる手が早くなった。 -
1609 だらだら読んだせいかあんまりのめり込めずに読了。雫井作品なら他の作品の方が好きです。
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まあまあ。
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夏輝と明村のやり取りはクスッと笑う。すべての事がハッピーで終わるわけではない。
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新人刑事の佐原夏輝がはじめての現場でコンビを組まされたのは、ベテラン刑事で、少年時代に別離した実の父親・島尾明村だった。ある日、捜査一課の係長が何者かに殺害された。捜査本部は内部の犯行を疑い、その矛先は明村にも向かう。夏輝は単独で事件の核心に迫ろうとするが…。幾重にも絡み合った因縁が読者を欺き続ける傑作長編ミステリー。
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新人刑事佐原夏輝の相棒は、憎むべき父親でベテラン刑事の島尾明村だった。組織内に蔓延する不正の匂いと、捜査一課係長殺人事件の真相を追う親子刑事を描く長編ミステリー。
警察小説なのか家族小説なのか。またはコメディなのか。方向性が定まらないうちに終わってしまった感じが否めない。刑事たちのニックネームが出てきた時点で怪しかったが、それさえも活かされなかった。ただし、夏輝と相星の絡みは面白い。 -
ツタヤで抱腹絶倒!という帯を巻かれて売られていたことにはちょっと憤りを覚えたけれど、それ以外は読み応えがあった。
色々盛り込みすぎなのか、後半はぐちゃぐちゃしていて、逆にさらっと読んでしまった。キャラクターができている分、そうしたところをもっと描いて欲しかった。 -
「当たり前」の幸せ。
家族も仲間も、どこか、歪なもの。 -
2010
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2015年4月11日読了。連続ドラマになった時に読もうと思っていたのが、ここまでずるずるしてしまいましたが、やっと読了。刑事ドラマががっつりだけど、私は親子の中の方が楽しく見れました。明村の相撲シーンとかクーガーとかおなか抱えて笑いました。明村大好きです。捜査のところは、猟奇的ではなく、ヤクザとかの抗争や警察内部の裏切りとかが主で、だらだらと読める感じです。結末も想像通りって感じでした。ほっこり読める刑事ものでした。あー、明村大好きだ(2回目)
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あんまり「親子」の絡みがなかったような?
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登場人物が多いのにしっかりと描き分けが出来ています。ジェントル、アイスマン、バチェラーなど、それぞれのキャラに通称があるのは『太陽にほえろ!』の様で面白いですし、またそれが伏線に絡んでいてなかなか軽妙です。
ただ、色々盛り込み過ぎで親子の関係がやや希薄に感じます。事件の方も最後は駆け足気味でやや説明不足なところが残念です。 -
ビターブラッドは、ドラマを見て原作を読んでみたいなと思って読みました!
実際に読んでみたら、ドラマではコメディに描かれていましたが、原作はコメディ要素はなかったのでびっくりしました。
また、登場人物もドラマでは登場しない人たちが出てきて、新鮮な気持ちで読みました!でも、ドラマでも登場したジェントルとかジュニアとかスカンクとかチェイサーというあだ名は出てきたので、そこは笑ってしまいました!
ドラマでは最後まで出てきた貝塚が1番最初に死んでしまって、そこからどんどん事件が動き出して行く感じで、面白かったです!最後まで読んでみると、貝塚の事件があったからそれまで埋れていた新事実がどんどん浮かび上がってきたんだなということがわかったので、すごい深いなぁーと思いました。本当に最後まで犯人像が思い当たらなくて、ラストでやっと真実がわかりました。
本が、厚かったので読むのに少し時間がかかってしまいましたが、とっても面白かったです!また、雫井さんの本を読んで見たいです! -
「面影」に始まって「面影」に終わる。ぱちっとハマるプロローグ&エピローグ。
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なんかイマイチだな。
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警視庁S署E分署の刑事、佐原夏輝は署内で発生した殺人事件の捜査本部があるS署に捜査の応援に行く。そこでコンビを組まされたのは、ベテラン刑事で夏輝が少年時代に別離した父親の島村明村だった。
捜査をしているうちに、捜査一課の鍵山係長が何者かに殺害される。夏輝はその現場である女性に声を掛けられる。後日署のそばでその女性を見かけ、話を聞くと、鍵山係長が殺される前に会っていたと言う。話を聞くうちに、今回の事件とその女性の父親が死んだ事件との繋がりを感じ一人で操作をしていく。
次第に警察内部を巻き込んだ事件の概要がわかってくる。
ストーリーの展開は面白いが、今まで読んでいたような著者の作品のようなドキドキ感はあまり感じられなかった。読み終わって、期待を裏切らない面白さはあったものの、少し物足りなさを感じたのは自分だけかな。 -
ドラマは観ていませんが、キャスト思い浮かべながら読みました(^^)
キャラ設定はなかなか面白かったけど、ストーリー自体はありがちなカンジかな?
ラストのほろ苦いカンジは好きでした。 -
ドラマ化されているので読んでみた。ドラマとは違った内容で、最後までハラハラドキドキ!
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親子刑事暖かく良かった。テレビドラマが面白かった!