まぼろしハワイ (幻冬舎文庫 よ 2-18)

  • 幻冬舎
3.68
  • (84)
  • (134)
  • (125)
  • (32)
  • (6)
本棚登録 : 1661
感想 : 154
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344415294

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ゆったりとした気持ちに浸れる。
    これを読んだらハワイに行ってみたくなるのは勿論、家族の繋がりが綺麗に描かれていて、読みながら優しい気分になれる。

  • 2010 9/10

  • いかにも、よしもとばなな!な世界観。
    目に見えぬものや自然の強大な力が存在すること、
    またそれらに対する敬意が込められているように思う。

    少し怠惰でも許される気分になったり、
    心が開放される南国特有の雰囲気の描写がとても上手。
    心地よい文章で、共感できた。

  • たくさんの人が生き、悲しみに満ちたこの世界の美しさを、何かが揺れ動いて輝き出す瞬間を、それを感じとる人の心の機微を、この人以上に儚くそして力づよく描き出せる人が他にいるだろうか。

    ばななさん色の濃い内容に、"ハワイ"が掛けあわされて、私の日常にきらめきを灯してくれた。
    沖縄を舞台に描いた「なんくるない」と、似ている。

  • よしもとばななの本は、アンテナをピンとはって慎重に読むと、じわじわっと心に染み渡るから、ぼんやり読んではいけない。
    この作品もしかり。
    ハワイが舞台。あ、楽しいかも。とびきり楽しいかも。と思う瞬間をいくつも集めた感じ。
    短編集なんだけれど、どれもおちがあるようでないようで。
    たまたま切り取った瞬間をたまたま自分が読んでいて、主人公たちの日常はあんな感じでまた続くんだろうなあ、という感じ。
    これを伝える!といった絶対的なテーマは多分なくて、読み手が自由に受け取れる。
    だから自分の状況がかわれば、また全然別になったりする。
    ああ、それにしてもつくづく旅に出たくなる話ばかり。

  • はいはいばななさんばななさん。
    ハワイ行きたーい!!
    舞踏、身体表象。

  • 落ち着いた世界観。生きること、運命。あの独特な雰囲気、優しい土地、ハワイに憧れる。ハワイに行きたくなった。

  • 【私を悪くさせる何かに言いたい。失敗した私の人生に言ってやりたい。こんなときもあったんだよ、意味のない人生だったけど、確かにこんな瞬間もあったんだよ。これが負けないということ?負けなかったことが確かにあるということ。】

    家族の失われた、しかし今も残っている愛。
    そんな短編集。

    表題作、【まぼろしハワイ】
    父が死んで3カ月。
    主人公のオハナは、義理の母であるフラダンサーのあざみとハワイへと旅立つ。幼いころに自殺してしまった母、病死した父。
    それぞれとの甘く切ない想い出を思い出しながら、ハワイの優しさに包まれていく。

    人生にはなにか取り返しのつかない重大なことというものがある。
    ただ、ひとつ言えるのは、それでもキラキラと輝いた一瞬というのは、いつまでもいつまでもそこにあるものだ。
    誰が欠けても、何かが失われてしまった後でも。

    ハワイの風の中でフラダンスを踊る姿が目に浮かぶ。
    よしもとばななは沖縄とハワイがあうなあ。
    バナナだからか?とかそういうことはいわないように笑

  • かろうじて本棚にまだあります

  • 大好きなよしもとばななということと、ハワイ旅行が決まったので読んでみた。

    スピリチュアルな世界観で、繊細でやさしい物語を描く。

    よしもとばななの本は何冊も読んだが、共通して感じるのは「魂のつながり」というテーマだ。

    今回のお話は、さまざまな家族のありかたが描かれていたが、どれもあまりピンとこず、共感できなかった。

    ハワイにいってからだとまた違う感想になるのかもしれない。

全154件中 91 - 100件を表示

著者プロフィール

1964年07月24日東京都生まれ。A型。日本大学芸術学部文藝学科卒業。1987年11月小説「キッチン」で第6回海燕新人文学賞受賞。1988年01月『キッチン』で第16回泉鏡花文学賞受賞。1988年08月『キッチン』『うたかた/サンクチュアリ』で第39回芸術選奨文部大臣新人賞受賞。1989年03月『TUGUMI』で第2回山本周五郎賞受賞。1993年06月イタリアのスカンノ賞受賞。1995年11月『アムリタ』で第5回紫式部賞受賞。1996年03月イタリアのフェンディッシメ文学賞「Under 35」受賞。1999年11月イタリアのマスケラダルジェント賞文学部門受賞。2000年09月『不倫と南米』で第10回ドゥマゴ文学賞受賞。『キッチン』をはじめ、諸作品は海外30数カ国で翻訳、出版されている。

「2013年 『女子の遺伝子』 で使われていた紹介文から引用しています。」

よしもとばななの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
伊坂 幸太郎
吉本ばなな
村上 春樹
村上 春樹
よしもと ばなな
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×